*はじめに*
ソン・ヨンの視点
うわああ!うわああ!!うわああ!!!って、マジうざいアラーム音で目が覚て、手を伸ばして止めた。
ちょ、まじか!寝てからまだ2時間しか経ってないのに、もう朝?時間の流れ早すぎじゃね?今日は撮影が3つあるし、あと、もうすぐリリースされる新曲の練習もしなきゃだし。
ゆっくり目を開けて、ベッドで起き上がった。この仕事はストレスだけど、ファンにはわかんないんだよな。あたしたちがお金使って、高い服着てるだけだと思ってる。
ベッドから降りて、バスルームに行って歯磨きしてシャワー浴びた。
自己紹介!あたしは、キム家の末っ子、キム・ソン・ヨン!韓国で一番金持ちの家系の一つよ。
あたしは韓国でトップモデルの一人だし、K-POPアイドルもやってる。ソロでも活動してるし、韓国で2番目に大きいガールズグループの一員でもあるの。
お兄ちゃんと姉さんが2人いて、名前はキム・ソクジンとキム・ソンヒ。
お兄ちゃんは今、韓国にあるあたしたちの会社のCEO、姉さんはモールを経営してて、有名なファッションデザイナーでもある。
欲しいもの、必要なものは全部持ってるし、姉さんの愛以外はね。
なんでかわかんないけど、姉さんはあたしのことマジで嫌ってる。あたしのこと、両親が自分より好きだって思ってるみたいだけど、それも違うし。
いつもあたしの方が何でもできてるって感じてるみたいで、なんでそう思ったのかマジ謎。
姉さんは成功したファッションデザイナーだし、それだけでもすごいこと。有名なファッションデザイナーになって、モールも経営するなんて、マジで大変なのに、両立させてて、そこはすごいって思う。
モデルも歌手も大変だけど、やっぱり姉さんが一番すごいと思う。いつかあたしのこと好きになってくれたら、あたしの人生で一番幸せな瞬間になるだろうな。
あっ、忘れてた!あたしには、マジでウザい彼氏もいるんだよね。名前はパク・ヨンホ、韓国の会社のCEO。
あんな彼氏がいたら最高!って言われるような人だけど、マジうざい時もあるんだよね、でも、そういうとこも好きなんだけど。
いつ結婚するんだ?ってプレッシャーかけてくるから、2年後だよって言ったんだ。
彼と一生一緒にいるのが、あたしの夢だったし、結婚する日にはマジで幸せになると思う。
はい、自己紹介はこれくらい!マネージャーが家中でギャーギャー騒ぎ出す前に、急いで準備しなきゃ。あいつ、どこから来たんだろって思う時あるんだよね!
全然疲れないんだよね、叫びまくってて。たまに、かわいそうになるんだよね、あいつの声。
「ソン・ヨン!まだ部屋にいるの?もう撮影に行かなきゃいけない時間でしょ?ちょ、マジで!」って、階下から聞こえてきた。
まるで悪魔!あたししかここに住んでないみたいに、いつも叫んでるし。あたしのグループのメンバーも同じマンションに住んでるのに、マジ声でかい。
「お願い、ナム・ギル、今日はやめて!頭痛いから、今は静かにしててくれない?」って、あたしのグループメンバーの一人、ダルレが言ってた。
よかった!これで静かになるはず。ダルレはマジでクレイジーだから。
すぐにバッグを持って部屋を出ようとしたら、電話が鳴って止まった。今、誰から電話だろ?
あ!あたしの心のキングだ。ちょっと顔赤くなって、咳払いしてから電話に出た。
「もしもし、ダーリン」って、笑顔で言った。
「可愛い子ちゃん!今日はどんな感じ?」って、彼が聞いてきた。
「元気だよ。可愛い子ちゃんって呼ぶのやめてって言ったじゃん」って、不満げに口を尖らせた。
「おっと!ごめんね、忘れちゃった。これからはママって呼ぶよ」って、からかってきた。
「マジで!今から撮影だし、時間ないから、後でかけ直してもいい?」って、お願いしたら、ため息つかれた。
「わかったよ」って、簡単に答えた。
「マジごめん。絶対埋め合わせするから。明日はスケジュール空いてるから、デート行こうよ?お願い、ごめんね」って、泣きそうになりながら言った。
「いいよ、いいよ!お前が泣くのは好きじゃないから、わかってるよ。じゃあ、明日はデートね。愛してるよ」
「あたしも愛してるよ。バイバイ!」って言って、笑顔で電話を切った。
階下に降りたら、ナム・ギルが立ってあたしに近づいてきた。
「ソン・ヨン、何してるんだ?この契約はマジで大事だってわかってるだろ」って、怒ってきた。
「わかってる、ごめん。でも、どうしろっていうの?昨日の夜遅くまで撮影だったし、帰りは渋滞ひどかったんだよ。行こうよ」って、ため息ついて、車に向かった。
運転手がドアを開けて、あたしが乗り込んだ。ナム・ギルも乗り込んできて、契約のこととか、知っておくべきことを教えてくれた。
デーモンの視点
「ここで何が起きてるんだ?」って、明らかにゴシップしてる従業員たちのグループに聞いた。
「な、なにもないです、社長」って、どもりながら頭を下げた。
「君たちは、自分の仕事の価値をわかってないみたいだな」って、冷静に言った。
「違います!二度としません」って、震えながらお願いしてきた。
「わかった!でも、これはどうするんだ?何事もなかったことにするわけにはいかないから、どうするんだ?
心配ない、どうすればいいか知ってるぞ!ゴシップできたのは、仕事が少ないからだ。これから、マジで忙しくなるから、集中するようになるだろう。さっさと行け!」って、怒鳴ったら、すぐに逃げていった。
うちの従業員たち、どうすればいいんだ!あたしのこと話してたんだろ。まだ後継者いないから、ゴシップしてるんだよ。
なんであたしのことに興味あるんだよ?まだ23歳だし、全然時間はあるんだけど、何が問題なんだろ。
みんなサルバドール家の後継者のママになりたいんだろ。でも、そんなことありえない。
みんな金目当てだし、好きでもない人とは結婚したくない。愛がどんなものか知りたいし、愛されたいけど、今はその時じゃない。
愛は人を弱くするから、そんなものにまだ執着できない。もっと頑張って、自分の会社をトップにしないと。
自分のミッションを全部達成したら、恋愛して結婚することも考えられるようになる。
つまんないこと考えるのはやめよう!あと数分でカンファレンスだし、まだ準備してない。
オフィスに入ったら、アリアがソファに座ってて驚いた。
アリア・ノアは、あたしの幼馴染!高校時代に韓国で会ってから、ずっと友達なんだ。友達になったのは、彼女もあたしと同じように韓国系アメリカ人だったからだと思う。
4年前にアメリカに行ってから、帰ってくるなんて言ってなかったから、マジで驚いた。
「アリア」って、呼びながら入った。
「何?あたしを見て驚いた?」って、携帯から目を離さずに聞いてきた。
「そりゃそうだろ?来るなんて言ってなかったから」って、隣に座って、やっと携帯を置いてあたしを見た。
「最後に電話したのはいつ?あたしのこと全然気にしてないし、友達でもないんじゃないかと思う」って、悲しそうな声で言った。
「そんなことないって、アリア。マジで忙しかったんだよ。色んな国で同時に会社経営するのは、マジで大変なんだ。ごめん!」って、謝った。
「じゃあ、あたしをディナーに連れてって。五つ星レストランがいい」って、胸の前で腕を組んで言った。
「わかった、承知した」って、承諾した。
「OK!今忙しい?」
「忙しいよ!数分後のカンファレンスの準備しに来たんだ。すぐやるよ」って、立ち上がって、テーブルに座った。
ファイルに目を通して、メモして、やっと立ち上がって、カンファレンスの準備ができた。
「すぐ戻ってくるから、ちょっと待ってて」って、アリアに言ったら、彼女は頷いただけだった。
親友に会えなくて寂しかったし、カンファレンスが終わったら、会えなかった時間を埋め合わせしたい。
TBC..............
©️ Tricia