第1章
マティルダ・マリリン・ホセの視点
「起きろ、マティルダ!」お母さんが階下から叫んだ。いつものことだけど、マジで嫌い。自分のアラームより先にお母さんが起こすんだもん。
「起きてるよ」ってボソッとつぶやいて、もうちょっとだけ寝ようと反対側にゴロン。それが間違いだった。太陽の光がクソまぶしくて、思わず唸って、ベッドから無理やり出た。トイレに行ってオシッコしてからシャワーに入って、温度設定して、お湯が温まるのを待つ。ここで寝落ちできそうなぐらいリラックスできるんだよね。30分後に出てきて、歯磨きして、タオルで体を拭いた。部屋に戻って、引き出しから下着を選んだ。お揃いじゃないけど、別にいいじゃん。クローゼットに行って、白いシャツとピンクの汚れたタミジーンズを選んだ。白いナイキのスニーカーを履いて、髪の毛をポニーテールにした。空っぽのバッグを持って、充電器からスマホを取った。部屋から出て、ジョージのドアをノックした。かすかに「入れ」って聞こえたから、ドアを開けて入った。ジョージはクローゼットの中にいた。何を着ようか悩んでるんだ。
「やあ、ティリー」ってジョージが顔を出したから、私はため息をついた。妹のことをティリーって呼ぶやつが、妹ラブとか言うか?
「やあ、ジョー」って挨拶を返したら、ジョージはまた唸った。
「シャツ探すの手伝ってくれない?」って言うから、私はまたまたため息をついた。
「もちろん、泣き虫さん」って冷やかしてやったけど、結局ジョージのクローゼットに入ってった。広かった。でも、私のよりは小さくて、私の半分くらいのサイズかな。白の袖付きボタンアップシャツを選んで、ジョージに渡してあげた。
「ありがとう、ママ」ってジョージが冷やかして、それを着てた。ジョージもバッグを持ってきて、私に渡した。
「ちょっと借りるね」って言ったら、ジョージは眉を上げた。私はジョージのクローゼットに駆け戻って、グレーのパーカーとボタンアップシャツを1枚とって、バッグに入れた。ジョージのパーカー、ずっと欲しかったんだよね。めっちゃ着心地いいんだもん。
「それ、盗みだよ、兄ちゃん」ってジョージが言うから、私はまたため息。
「借りてるだけだよ、兄さん」って言って、バッグを閉じて、ドアに向かった。
「絶対返ってこないやつだ」ってジョージが言うから、私はジョージのバッグをジョージに投げつけた。ジョージは片手でキャッチした。
「正解」って言って、私は階下に向かった。
「なんで必要なの?」ってジョージが後ろからついてきて、私はまたまたため息。
「白いシャツ着てるんだもん。新しい学校に行くと、何が起こるか、私たち知ってるでしょ」って言ったら、ジョージはまたため息。前の4つの学校では、誰かが私に水をかけて「間違えた」って言い訳してた。引っ越すたびに、同じことが繰り返されるんだ。階下に降りて、お母さんがテーブルをセッティングしてるのが見えた。
「おはよう」ってジョージが私に続いて言うと、お母さんが私たちの方を向いた。
「おはよう、ベイビーたち」ってお母さんが挨拶して、私の方に歩いてきた。私のシャツを直そうとし始めたけど、別に全然問題ないのに。
「ご飯」ってジョージが言って、テーブルに向かった。私は唸って、お母さんはクスクス笑い、私を解放して、テーブルに戻って、おばあちゃんのご飯を盛り始めた。私もテーブルに行って、食べ始めた。私とジョージは、家で一番の食いしん坊。でも、全然太らないんだよね。なんでだろ。いつもジャンクフードばっかり食べてるのに。それが私たちの活力源なんだ。
「終わった!」って私たちは同時に叫んだら、お母さんも空っぽのお皿を持ってキッチンに入ってきた。たぶん、昨日の夜のだよね。おばあちゃんは昨夜、私たちと一緒に食べなかったから。
「みんな、準備できた?」ってお母さんが聞くから、私たちは頷いた。外に出て、お母さんは電話してた。たぶん、クライアントとかなんだろう。私は車に駆け寄って、助手席に乗り込んだ。ジョージがため息をつくのが見えて、後ろの席に行った。お母さんが乗り込んで、エンジンをかけた。
「今日は学校の後に迎えに行けないから、歩いて帰ってね」ってお母さんが言うから、私はため息をついた。新しい学校まで、私たちは無言で運転した。お母さんが車を止めて、外を見た。私たちの新しい学校は、めっちゃデカい。5階建て、いや、7階建てかもしれない。20個の違うグループの子供たちがいるに違いない。車から出て、お母さんがジョージに、匂いを隠すネックレスとか色々渡すのを待ってた。ジョージが出てきて、それをつけながら、私と一緒にエントランスに向かった。
時間割をもらって、比べてみた。ジョージとは3つのクラスが一緒。歴史、英語、化学。私はため息をついて、別々の道を進んだ。周りの人たちは変な顔で見てたけど、私は無視することにした。ロッカーに行って、暗証番号を入力して、シャツとパーカーを中に放り込んだ。閉めてロックしてから、時間割を見た。最初の授業は宗教。一番好きなやつ。部屋はE108。どこにあるんだろ。初日に迷子になりたくないよ。部屋E108を探して歩き始めた。
…やばい。迷子になったっぽい。最悪。今、H階にいるし。戻ろうとしたけど、もっと迷子になった。
「すみません」って、管理人に向かって声をかけたら、管理人は私の方を向いた。
「何?」ってぶっきらぼうに聞いてきた。30代後半くらいかなって感じ。
「部屋E108はどこか教えてもらえますか?」って聞いたら、管理人は息を呑んだ。
「今、お願いって言ったか?」って聞いてきて、私は困った顔になった。
「えっと…うん?」って言ったら、管理人はニヤッと笑って、ほとんど黄色い歯を見せた。
「上の階だ。この階段を上って、左に曲がれ。ロッカーを通り過ぎて、トイレに行くみたいに進んで、左に曲がって、真っ直ぐ進むと赤いドアがあるから、そこが部屋だ」って言って、私は頭の中で繰り返そうとした。覚えたところで、笑顔で管理人の方を向いた。
「ありがとうございます」って言った、また息を呑んだ。変なやつ。誰かにお願いとありがとうって言われただけで、そんな驚く?階段に向かって上がった。めっちゃややこしい。ジョージがいたらなあ。もう少し歩いたら、左に曲がった。まだ廊下には生徒がいた。ロッカーの前に一人で立ってる女の子がいたから、そっちに向かって行った。もう道順忘れちゃったし。
「やあ」って彼女に笑いかけたら、彼女は私を見て、床に戻った。
「こんにちは」って彼女が囁いたから、ほとんど聞こえなかった。
「部屋E108を案内してくれる?」って聞いたら、彼女は頷いた。私たちは無言で歩き始めた。彼女は床を見てて、全然上を見てない。変だよね?
「ここだよ」って彼女が小さな声で言って、私はドアを見た。本当に赤いドアだった。
「ありがとう…」って、彼女の名前を待ってた。彼女は周りを見て、私の方を向いた。
「メラニー」って言って、私は頷いた。
「ありがとう、メル」って言って、彼女は去って行った。授業に入ったら、教室じゃなかった。スピリチュアルな感じだった。暗くて、キャンドルで照らされてる。ベルが鳴って、先生が入ってきた。50代くらいかな。
「落ち着いて、クラス」って先生が言って、みんな席に着き始めた。私は行くところがなかったから、一番後ろに行った。15人か20人くらいしかいない。
「知らない人のために言うけど、私はミスター・ミラーズです」って先生が言ったら、クラスは静かになった。私は頷いて、隣の女の子はスマホをいじってる。
「消してもらえますか?」って囁いたら、彼女は私を見て、ため息をついた。私は誰かがスピリットを侮辱するの、本当に嫌なんだよね。自分も侮辱されてる気がするんだ。
「別に」って言って、彼女はスマホを消して前を見てた。
「今日は、みんな瞑想します。さあ、瞑想の姿勢で座って、楽になってください」って先生が言うと、何人か唸り声が聞こえた。私はため息をついて、蓮華座で座って、目を閉じた。
「心の平和を見つけて、それに集中してください。自分のオオカミがくつろいで、自由に感じるのを感じることができます」って言うから、私もオオカミと一緒にいるんだ、そりゃ、みんな失礼だわ。クラスの視線を感じたけど、無視して目を閉じた。
目を開けたら、もう15歳じゃなかった。25歳になってた。昔で、絶対に地球じゃなかった。みんなが戦ってる。
「あそこに注目!アースベンダーだ!」って誰かが叫んで、そっちの方を見た。
「捕まえろ!」って別の声が聞こえて、みんな私に向かって走ってきた。私は両手を合わせて、ギリシャ語で何かを呟き始めた。ギリシャ語は話せない。目を開けたら、青い光になってた。手を上げて、攻撃してくるやつらに向けると、みんな倒れた。雨が降り出して、雷をコントロールして、反対の人たちを攻撃し始めた。現実でも濡れてる感じがしたけど、起き上がれなかった。
「殺すな!彼女は最後のアースベンダーなんだ。殺したら、また生まれ変わる」って誰かが言ったから、その男の方を向こうとしたら、刺されて、口から血が流れ出した。地面に倒れて、体が塵になり始めた。
「生まれ変わったやつを見つけて殺さなきゃ」って聞こえたところで、体が塵になって消えてしまった。
ベルが鳴ったけど、戻れなかった。見えてるのは真っ黒で、家族の顔が次々と映し出された。最初におじいちゃんの人間の姿と幽霊の姿を見た。おじいちゃんが、おばあちゃんと出会うところを見た。おばあちゃんと結婚して、お母さんとお母さんの妹が生まれるところを見た。お母さんの妹は事故で死んで、お母さんは昏睡状態になった。お母さんの妹の遺体は見つからなかった。お母さんは自殺しようとしたけど、おばあちゃんが止めた。
「ティリー、目を開けて」ってジョージの声が聞こえた。開けたかったけど、開けられなかった。目がくっついてるみたい。どうなってんだろ?なんで目を開けられないんだろ??