自分の女性らしさに指で小さい円を描く。感じてる感覚に、思わずうめき声が出ちゃった。
「あー!」
「んー…」慣れた感覚がそこにある。
「きた!」
「あー!」行っちゃいそう!
「んー…」でもまだ気持ちよくないから、そのまま続けた。
「クソ!」
なんでまだ出せないんだよ!
なんでだろ?たぶん今日は疲れちゃったからかな。ベッドから起きて、手を洗った。
身だしなみを整えて、服をほどいて、さっき自分がやっちゃったせいでぐちゃぐちゃになったベッドを直すために戻った。
まるで落ち込んだみたいに、ベッドに座ってただけ。
この問題があって、何なのか、どう解決すればいいのか、ホントにわからないんだよね。
出すべきものを、なかなか出せないんだ。特に「自分だけの時間」の時は!ストレス解消にはそれしかないんだよね。なんでうまくいかないのかも理解できない。ポルノビデオで見てるやつを真似してるのに、なんでこうなんだ?!
体をベッドに投げ出した。大きくため息をついた。これは、自分が抱えてる問題と同じくらい、誰も答えられなくて解決できないんだ。
なんで自分の体にこんなことが起こってるのか知りたいから、お医者さんに見てもらいたいけど、自分の病気のことを知るのが怖い…。もしかしたら、毎日自立してるから、自分の体が文句言ってるのかも。
「あー!」
「イエス!ああ、ファックミー!」
「もっと強く!」
唸り声を聞いてゾッとする。ぐるっと目を回して、ベッドの横、ラップトップが置いてある場所を見た。電源が入ってて、まだポルノビデオが再生されてる。
さっきまで見てたポルノビデオを止めるのを忘れちゃったんだ。それを取り上げて、止めた。自分が弱くなってるみたい…。出せないときの感じって、ホントにこういう感じなんだ。マジでイライラする!
「ヴェリン!」ティットが下から叫んだ。
部屋から出た。「ハーイ?!」
「こっちに来て、ヴェリン!」
身だしなみを整えて、階段を下りた。もう、アタシのアネに何を命令されるんだろうな。きっと、それだろうな。考えたら笑っちゃった。
「ティットって何?」アタシは昔からアネをティットって呼んでたんだ。本当はティタなんだけど、長すぎるから、ティティスのほうがずっと短いんだよね。
「後で医者に行くから、お風呂に入りなさい」って命令された。
アタシの目は見開かれた。「ティット、病気なの?」
「アタシが医者に行くって知らなかったの?さあ、お風呂に入ってきなさい」って、哲学的に答えて、アタシを優しくバスルームの前に押した。
ティットは、マニラにいるお父さんの親戚唯一の人。アタシのお父さんの兄弟だから、アタシにとってはアネだよね?
彼女は自分のマンションに一人で住んでる。仕事で忙しいんだ。アタシを姪っ子だって思ってたら、まるで自分の子供みたいだよね。
家族は田舎に住んでて、そこで生活は豪華だったんだけど、アタシは家のビジネスを継ぎたくなかったから、マニラで勉強することを選んだんだ。そのビジネスを経営できる兄弟姉妹もいるし、いい親戚もいる。ただ、アタシたちから借りて、必要なものが手に入ったら、ほとんど誰もアタシたちのことなんか知らない。
田舎にいるのも嫌なんだ。だって、そこにいる他の人たちは偽善者ばっかりなんだもん。特にアタシのこと。アタシに会うと、誰が優しいって思うでしょ。
リンテク、彼らはノー!そして、悪口の背を向けると!
「ティット…まだお風呂に入るのダルいんだけど!」って文句言ってみた。
「ここでネットを止められたいか?!」
「イヤ!今からお風呂入るよ、ティット!見て!なんでアタシのこと冗談で済ませられないの!」って、作り笑いをして、タオルを掴んだ。
「こんにちは、奥様。いらっしゃいませ」受付で、白い服を着た女性が挨拶してきた。
「予約があります」
「わー、ティット、英語上手じゃん!」って笑って、こっそり言った。
彼女はアタシを睨んだ。
「ガルソン」ティットは、自分の名前を聞かれるってわかってたから、先に言ったんだね。
女性がティットの名前を探してる間、アタシはまず目を回した。
病院には、ただただ感心しちゃう。色んな病院に行ったけど、この病院は違ったんだよね。
アタシの視線は、アタシたちの方向に通り過ぎる医者のグループから離れない。彼らがアタシたちの横を通り過ぎる時、アタシはショックを受けた。男らしい香りが空気に残ってる。彼らを視線で追いかけた。
クソ!あの医者たち、なんてハンサムなんだ!アタシより2つしか年上に見えないのに、アタシよりずっとフレッシュに見える!
他の方向を見た。またハンサムな医者がいる!
振り返ると、またハンサムな医者がいた!美しい女性を連れてて、着てるものから判断すると、絶対に医者だよね。
他の方向へ視線を移すと、ハンサムで美しい医者たちがいた。
クソ!本当に病院なの?それともモデル事務所?なんでこんなに綺麗な人たちばっかりなの?ティットとアタシは見失っちゃったんじゃない?
「ティット!」
「お?」
「ここ、本当に病院なの?」って、驚いて聞いた。
彼女の額にしわが寄った。「ガガ、多分ね!他に何だと思うの?」
「オリンポスにいるみたいだよ、ティット!医者たちが、ものすごくハンサム!」
「ここは本当にそうなんだよ。だからアタシはまだここに医者としているんだ」
「医者だけじゃなくて、病院も綺麗!」って言った。
「多分、オーナーがお金持ちなのよ、ヴェリン!」って、ティットは答えながらも答えてくれた。
アタシは頷いた。
「もしよければ」って同意した。
アタシの視線は、目の前の女性から離れなかった。ここの看護師さんたちも、優しいんだよね。
「ティット」
「お?他に何?」
「お腹すいた、ティト」って、同時にお腹を抑えながら言った。
「はい、先生」看護師が電話で言ったから、アタシたちは向きを変えた。
「奥様、先生がお待ちです」
ティットはアタシの方を向いた。「待ってて、ティット」
「もうお腹空さに耐えられないよ」って、アタシはアタシのお腹が痛いふりをするって約束した。
彼女は深呼吸した。「なんでさっき家で食べなかったの、早く!」
アタシは頷いて笑った。彼女は遠くない、2つのドアがある部屋に向かって歩いていった。
「んー…美味しい」口いっぱいに食べ物が入ってるのに、アタシは言わずにはいられなかった。この病院の外には安い食べ物なんてないんだ。だって、高い食べ物しかないんだもん。隣のレストランだけ。屋台すらない。
困ってるわけじゃないけど、買うともっと食べれるんだよね。まだ安いし。それに比べて、高いレストランでは、食べ物の値段が上がって、ほんの少ししか食べられないんだよ。
だから、アタシは糸を探すことを余儀なくされたんだ。
アタシのお尻に皮膚がないから、ラッキーにも見えるんだけど、病院の裏で、10ペソのフィッシュボール、10のキキアム、10のクウェッククウェック、10のイカ、それぞれ20のクールを買い占めることができたんだ。120ペソのお金で、たくさん売れたし、また10交換してもらえたから、アタシはきっとそれに満足するだろう、アハハ!
「んー…うま…」
本当に、食べてるもの楽しんでるから、しょうがないよね。長い間食べてないし、そういうのはアタシたちの村にはあまりないんだよね。カメラのシャッター音が聞こえて、アタシのいる場所に何かが光を遮るまで、噛むのをやめた。
「ゴージャス」アタシの前に立ってる男は言った。
その男を見上げた。
「あ!オホホ!オホホ!」パニックで羽がバタバタした。
彼は背が高くて、アタシの方向に太陽の光を遮ったんだ。
アタシの隣に座って、彼の顔をもっとよく見えるようにした。彼は、尖った長い鼻とピンク色の唇に似合う、琥珀色の目をしてる。頬も赤い。
彼はリップティントしてて、頬が赤いのか?リンテク、ヴェリン!たぶん、それは普通のことなんだろうけど。
彼の長いまつげに気づいた。彼の黒い髪も柔らかそうだ。
「はい」それから、彼は自分のカメラを見せるって約束した。彼が撮った写真を見せてくれた。
アタシの目は見開かれた。んー…彼は美しい写真を撮った。特にアングルが良い。
「ヘイ!いいね!」アタシは驚いた。特にアングル。アングルが、それをより美しくしてる。
「うん。とてもきれいだ」アタシを見てる彼の方を向いた。
「ハハハ!笑っちゃうよね!」アタシは約束に笑った。
彼が言ったことに混乱してるみたいだった。おでこにしわが寄ってるから。
「でも不公平だけど、良い写真を撮ったね」って、クウェッククウェックを食べながら言った。
「モデルも綺麗だ」彼は、白くて完璧な歯を見せて、可愛らしい笑顔を見せた。
「うっそ、嘘つかないで!」って、クウェッククウェックを噛みながら言った。この男、なんてプレイボーイなんだ!
「アタシたち、まだ知り合ってないし!」って言って、振り返ってイカを撃った。
「とても愛らしい」って、また言った。この男は英語が英語。いやだね。
彼は外国人みたいだね。できないってわけじゃないけど、英語でコミュニケーションをとる気分じゃないんだ。小学生の時は、英語が一番得意だったのに!
買った食べ物がもうなくなったから、アタシは立ち上がった。周りにゴミがないか、目を回して探した。
「どこに行くの?」って、また彼が尋ねた。
「なんで関係あるの?」って、落ち着いて言った。
彼を頭からつま先まで見て、青い花柄のショートパンツに、ベストまで着てるんだ。着てるものでハンサムだったんだ。
彼をチェックし終わったとき。アタシの目が、彼の目に入った。
「バイバイ」って、かわいく微笑んだ。
「待って!名前は!」アタシが病院に戻る道を歩いてると、彼の叫び声が聞こえた。
ティットは中にいるはず。もう少しハンサムな医者たちに会ったんだ。今日の美しさ。もっと良くできる?
さっきの2つのドアがある部屋に、ティットを追いかけた。さっき受付にいい看護師がいなかったから、アタシは入ったんだ。
「アウチ!」突然、何かのせいでつまずいて、おでこがドアにぶつかって、滑ってしまったので、叫んだ。アタシは、首の後ろに引き寄せながら、膝をついて痛みをこらえた。
クソ!
チクショウ!!
「ヴェリン!」聞き慣れた声が聞こえた。振り返って、呼んだ人を見た。ティットがアタシにドアを開けてくれるって思ってたのは間違いだった。ティットからは、遠いところに、ハンサムな男がアタシの前にいたんだ。
今日はもっと良くなりそう。