「エルテナ、スケルトガ、ミラン、トロン、アプス、クスヘジ!」
この呪文のせいで、ほぼ動けなくなるところだったけど、奥底のパワーを全部使って抵抗したんだ。それでも、周りの景色がしばらくの間ぐるぐる回って、バランスを取り戻すのに時間がかかった。
俺の父は、あの強力な魔女に会うように命じて、生きたまま捕まえろって言ったんだ。マジで、どうすればいいんだよ? 彼女は魔女の女王様なんだぞ? しかも、言われたとおり、魔女の女王様は最強で、倒すには最強のやつしかいないんだろ? つまり、ここにいるべきは俺じゃなくて父だってことだ。
もう1時間以上もやってるのに、全然彼女に勝てない。殺さないように、でも捕まえようと頑張ってるんだけど、うまくいかないんだ。
この戦争は、思ってたのと違う。俺の力じゃ全然太刀打ちできない。魔女がこんなに強いなんて、誰も教えてくれなかった。気をつけろって言われたのは、魔女の女王様だけだったのに。今じゃ、俺が彼女にやられてるみたいになってる。
俺の**男性**たちを見たら、全員死んでた。彼女は、呪文だけで全員やっちまったんだ。魔女なんて大嫌いだ。今、俺はあの魔女と一人で戦うことになって、彼女の仲間たちは俺たちを見てる。
もうすでにやられてるけど、**男性**たちみたいに死ぬのは嫌だと思った。
「デクフレナシラ、テントクロポンシテ、レフトセンス、レム、マントゥククルスウィラ、シナ!」また、すごい呪文が聞こえた。
「やめろ!」俺は叫んだ。
もうあいつにやられるのはごめんだ。絶対に頑張らないと。
俺の叫び声は、岩みたいに彼女に当たって、彼女は吹っ飛んで地面に倒れた。これを見て、ちょっと希望が見えた。彼女が体勢を立て直す前に、俺は彼女に駆け寄り、剣を喉元に突きつけた。
彼女はちょっと後ずさったけど、俺はそれを追った。
「もう一言でも喋ったら、お前の喉を切り裂くぞ」俺は怒鳴った。
彼女は俺を見て、何も言わなかった。上を見たら、彼女の仲間たちは助けようともしてなくて、何考えてるんだ?って思った。
「さあ、立て。俺の王国まで案内しろ。お前の犬どもに付いてくるなって言っとけ。さもないと、お前らを狼の餌にしてやる」俺は脅した。
彼女の顔には恐怖の色が見えるかと思ったのに、希望が見えたんだ。マジでムカついた。なんで俺の剣を恐れないんだよ。たとえ俺の仲間が俺の剣のこと知らなくても、あいつみたいな魔女なら知ってるはずだろ。あれはドラゴンの息から作られたんだ。すげえ力を持ってるんだぞ。父は普通の戦争じゃ持たせてくれないけど、今日は持たせてくれた。
あの魔女は、強いとはいえ、ただの女だ。俺はアルファ王子で、みんなに恐れられるべきなんだ。彼女のニヤニヤ顔を見て、マジでムカついた。
「俺をバカにしてるのか?」俺は怒って聞いた。
「ずっと待ってたの」彼女は息を切らしながら言った。
俺は彼女の言葉が理解できなかった。もしかして、俺を殺すために待ってたのか? 父は、俺が宮殿から出るたびに、めっちゃ怒るんだ。殺すみたいに罰するし。俺は狙われてるって言うけど、逃げなきゃいけないのは父の方だと思う。
「黙れ!」俺は歯を食いしばって言った。
なんで、こっちが危険な状況なのに、俺を脅すんだよ。強いのかもしれないけど、呪文を唱え終わる前に、秒で喉を切り裂いてやる。
何が起きたのかもわからないうちに、彼女は積極的に前に出てきて、剣が彼女の首に突き刺さった。
「嘘だろ!」俺は叫んだ。「何したんだよ?」
父にマジで怒られる。殺すなって言われてたのに、こんなことになって。誰が俺のこと信じるんだよ。見てるやつら以外は。彼らを見たら、泣いてるんだ
「頭おかしいのか?」俺は思った。
泣くことじゃないだろ。女王様を助けろよ。
「大切なことしたんだよ、息子。あんたを、そして俺たちの世界を救うために、私の命は捧げられたの」彼女は弱々しく言った。
「何言ってんだ、俺はお前の息子じゃない!」俺は強く言った。
彼女は笑った。マジでバカげてる。死ぬときに笑うやつがいるかよ。そういえば、魔女の王国って、全部バカげてるんだよな。あいつらは女王様の死を見てるだけ。助けに行けよ! 女王様がいるのに、王様じゃなくて。しかも、女王様は自殺したんだろ? マジでどうなってんだ?
「予言を果たすんだ、坊や」彼女は言った。
「何の予言だ?」俺は叫んだ。
もう、この女を助けることはできない。たとえ人狼だったとしても、俺の剣では治らないんだ。マジでイライラする。
「時間がないんだ、坊や。予言はあんたのところに来るよ」彼女はそう言って、また呪文を唱え始めた。
「待て!やめろ!もう一言も言うな!」俺は叫び続けたけど、彼女は聞く耳を持たない。
その時、何かを感じた。そして、自分の剣が光ってるのを見たんだ。怖くなかったって言ったら嘘になる。すると、突然、光が全部俺の中に入ってきて、俺は気を失った。
********
しばらくして、**男性**たちが俺を揺すって、生きてるか確認してた。目を開けた。
「生きてるぞ!」彼らは嬉しそうに叫んだ。
数分前、いや、数時間前の出来事を思い出して、俺は飛び起きた。どれくらい時間が経ったのかわからない。周りを見ても、魔女たちの姿は見えない。彼女の血の一滴も落ちてないんだ。もしかして、夢だったのか? 俺の剣はすぐそばにあった。
「魔女は?」俺は聞いた。
「死んだ」**スー・モ**が答えた。
彼女が自殺する前に、**男性**たちを殺したことも思い出した。
「なんでお前たちは生きてるんだ? 彼女はお前らを殺したはずだろ?」俺は聞いた。
「そうなんですけど、あなたが彼女を殺した時に、みんな生き返ったんです」俺の指揮官が答えた。
マジで意味わかんないけど、首を横に振った。俺は、やってないことの手柄は欲しくない。
「俺は彼女を殺してない。彼女は俺の剣で自殺したんだ」俺は訂正した。
彼らは信じてないみたいだった。なんで敵を殺したことで罪悪感を感じるんだ? 命を奪うのは初めてじゃないし、人狼だけじゃない。王国にとって脅威となるやつは、たくさん殺してきた。なんで、まるで罪のない人を殺したみたいな気持ちになるんだ? 魔女はマジで残酷だし、今俺が感じてるみたいに、全然罪深くないはずなのに。
「まあ、彼女が死んで、もう脅威じゃなくなったのはいいことだ」**スー・モ**は言った。
俺は彼を睨みつけたら、頭を下げた。俺の今の様子は、彼らには変に見えるだろうけど、今の俺の精神状態はマジで混乱してるんだ。立ち上がって、父のところに行こうと思った。
言っとくけど、俺は狼で、父は**ロンウェイ・シェン**なんだ。そして、俺はアルファ王子なんだ。俺たちの王国は大きいけど、一つだけ問題があって、富も力もあるのに、俺は全然幸せじゃないんだ。俺が幸せじゃない唯一の理由は、父が俺のことマジで嫌ってるからなんだ。
父は俺をマジで嫌ってて、子犬の頃から、昼も夜も拷問してくるんだ。母がいつもお願いしてなかったら、父は秘密にしてなかっただろうな。王国で、俺がどんなに苦しんでるか知ってるやつは少ないんだ。なんでこんなに嫌われてるのか、理由を聞こうとしたけど、返事はなかった。母はいつも、それは俺を強い**ロンウェイ・シェン**にするための訓練だって言ってたけど、全然慰めにならなかった。