**ルミ・リチャーズの視点**
また始まった。高校3年生になってから3校目。なんでかって? まあ、それはね、前の学校を退学になったからだよ。口が悪いから、色々問題起こしちゃってさ。前の学校は3人のクソ野郎をボコボコにしたからで、その前の学校は校長をボコボコにしたから。俺のこと、自己中だって言うやつもいるけど、ただ自信があるだけなんだよ。ビビってるとか思われたら終わりじゃん?戦い方も知らないとね。
俺の名前はルミ・リチャーズ。17歳で、お父さんとステップマザーと一緒に暮らしてる。あと、ゲイだよ。え、クズがゲイって思わなかった? まあ、男が好きだから。
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「ルミ、学校の時間よ」
ため息。親ってなんでこんなにうざいんだろ。起きて、バスルームに行ってシャワー浴びて、髪をとかした。着替えて階下に行くと、ステップマザーが朝ごはんを運んできてくれて、食べ始めた。
「初日、準備はいい?」って彼女が聞いてきた。
「まあね」って答えた。
ステップマザーは嫌いじゃないんだよね。継母って意地悪で奴隷みたいに扱うって言うけど、彼女は結構いいやつで、今、妹を妊娠してるんだ。
食べ終わってから、また上に行って歯を磨いて、荷物を持った。階下に行って、みんなに「バイバイ」って言った。
「問題起こすなよ、坊主」ってお父さんが言った。
「かもね」ってニヤリ。
「バイバイ、ルミ」ってステップマザーが言った。
音楽を爆音で流しながら学校に向かった。この方がいいんだよね。学校に着いて車から降りた。ここは教会みたいだけど、間違ってないよな?って思ったけど、周りにいるのはティーンエイジャーばっかりだったから、やっぱり合ってるんだ。学校に入ると、みんなが俺のこと見てる。俺のこと、反逆者みたいだとか、かっこいいとか、ティーンエイジャーが言いそうなことばかり囁き合ってる。学校に入って、立ち止まった。どこに行けばいいのかわかんないんだもん。誰かが俺の横を通り過ぎたから、肩を叩いたら、振り返って笑ってくれた。
「やあ、転校生だね。クリスだよ。案内しようか?」
「うん、よろしく。俺はルミ」
「よろしくね。それで、最初の授業は何?」
「わかんない。ロッカーに行かないと。333番」
「オッケー、行こう」
廊下を歩いて、333番のロッカーの前で止まった。スマホに入ってるコードを入力して、ロッカーを開けた。周りから息を呑む音が聞こえて、振り返ると、廊下の端にいるやつらが3人のために道を開けてる。あいつら、王様の息子とか?ロッカーに戻ると、誰かが俺の肩を叩いた。振り返ると、3人のやつらがニヤニヤしてる。あいつらがこの学校のボスっぽいから、優しくするつもりはない。
「お前、転校生だよな?」って先頭のやつが聞いてきた。
「目が見えないのか?そうだよ」って俺は睨んだ。
「そんな口の聞き方するな」
「お前が校長じゃない限り、好きなように話すよ」って俺は悪い顔で笑った。
クリスが咳払いした。
「あの、リバー、こいつはルミ。来たばっかりだから、放っておいてくれない?」
リバーはイライラした顔でクリスを見て、それから俺を見た。
「ルミ? は? お前の母親は名前を使い果たしたのか」って、わざとらしく顔をしかめた。
怒りがこみ上げてきて、俺は彼の顎に拳を叩き込み、彼は地面に倒れた。俺の母親のこと、よくもそんなこと言えたな。俺は彼女のこと知らないから、話すことすらないのに。
彼は立ち上がって顎を押さえた。
「マジで、お前、イカれてる!」って叫んで、顎をさすってる。
「お前を生んだお前の母親もな」
彼は俺に近づいてきたから、俺は笑って、何が来てもいいように構えた。
「リバー、やめとけ。ジェシーに明日やらせよう」
左のやつがリバーを抑えながら言った。
「わかったよ。2日目にボコボコにされる覚悟しとけ」って言って、あいつらは去っていった。
「楽しみにしてるよ!」って俺は叫んだ。
周りから囁き声が聞こえ始めた。
クリスの方を向くと、彼はそこに固まってた。俺は彼の顔の前で指を鳴らしたら、彼は何度か瞬きした。
「お前、口が悪いから、ジェシーに殺されるぞ」
「ジェシーって誰?」って俺は聞いた。
「ジェシーは学校で一番のクソ野郎で、あの3人のリーダー。マジで怖いんだ。俺はジェシーと一緒に育ったからわかる」
「幼稚園の伝説のいじめっ子とか?」
彼はため息をついた。
「ジェシーには近づかない方がいいよ、ルミ。あいつは厄介だ」
「だから、明日、あいつをからかってやろうと思うんだ」って俺はニヤリ。
「とりあえず、学校案内してもらおう」