第4章 薬の取引
「ごめん、彼氏いないと思ってたんだ。行くね」って言って、リアンナの前からいなくなっちゃった。リアンナは、腕組みしてムカついてるレオナルドの方を見た。
「あんなこと言っちゃダメだよ、彼、困ってたじゃん。ただ優しくしてくれただけで、私のこと知りたかっただけなのに」ってリアンナは言った。別に男の人と知り合いになるのが悪いわけじゃないし。レオナルドは、店を出ていく男の人を見ながら、リアンナを見た。
「逃げたんだろ?話す人とか、一緒にいる人には気をつけろよ。簡単に信用しちゃダメだ」って真剣な顔で答えた。
リアンナはびっくりした。確かにそうだ。なんでリアンナは考えなかったんだろう?誰とも話さない方がいいんだ。レオは、リアンナが持ってた買い物カゴを手に取った。
「会計済ませよう。そしたら行ける。本部に行くんだ。訓練するぞ」って言って、レジに向かって歩き出した。リアンナはレオの後ろをついて行った。
「私も一緒に行っていい?」ってリアンナは聞いた。
レオはリアンナの方を向いて、また前を見た。もう列ができてて、あと5人くらいで順番が来る。レオはリアンナに答えなかった。なんでそんなに冷たいの?
さっきは、リアンナを組織の一員にしたくなかったみたいだったし。今度は、リアンナに本部の訓練に来てほしくないみたい。リアンナは列から外れて、横でレオを待った。レオは前にいて、カゴをカウンターに置いて、キャッシャーがスキャンしてた。
キャッシャーが商品をスキャンし終わったら、レオはすぐに支払いを済ませた。キャッシャーは、レオが払ったリアンナの買い物を受け渡した。レオは振り返って、リアンナのところに来た。そして、リアンナの前を通り過ぎた。つまり、リアンナは彼について行かなきゃいけないってこと。二人は店を出て、駐車場に停めてあるレオの車に向かった。
レオは車の後ろを開けて、そこに買い物を置いた。どうやってレオにお金を払えばいいんだろう?レオが自分の買い物代を払ってくれたのは冗談じゃないし。リアンナは助手席に乗り込み、レオは運転席に座った。
「私が買った服代、どうやって払えばいいの?」ってリアンナはレオに聞いた。
「別にいいよ。気にすんな。人に何かしてあげて、見返り求めるようなことはしないから」ってレオは答えた。
でも、リアンナは彼の言うことに納得できなかった。突然、レオがしてくれたこと全部に対して、どうやってお金を払うか、アイデアが浮かんだ。彼の家で手伝えばいいんだ。
二人が移動してる途中、レオの携帯電話が車のダッシュボードで鳴った。レオはそれを取って、耳に当てて答えた。
「エージェント・ジェラルド。何か問題ですか?」ってレオは聞いた。リアンナは車の外に視線を集中させたけど、耳はレオに集中してた。
「そっちからで、もう家に帰る途中です。リアンナと僕は、そっちに戻ります、エージェント」ってレオはエージェント・ジェラルドに言った。リアンナはもうレオの声は聞こえなかった、多分エージェント・ジェラルドが言ってることを聞いてるんだろう。
「リアンナのことは僕が面倒みます。あの男は逃げるかもしれないけど。わかりました、ジジのカフェテリアでブランドンを待ちましょう」ってレオは言って、携帯電話をダッシュボードに投げた。
「街に戻らないと、薬の取引があるんだ。ジジのカフェテリアで。ブランドンはもうそっちに向かってる」って言って、レオは来た道を戻り始めた。二人はもう、薬の取引が行われる街に戻る途中だ。
「どうしてエージェント・ジェラルドは、そこで取引があるってわかったの?」ってリアンナは不思議そうに聞いた。エージェント・ジェラルドが薬の取引について知ってることに感心した。レオは彼女を見て、また道路を見た。
「知る必要はない。知らない方がいい、もし捕まったら、密告するかもしれないから」ってレオは答えた。
リアンナは、その言葉にゾクッとした。リアンナのこと、なんだと思ってんだ?バカ?もし敵に捕まっても、彼女を助けてくれた人たちを密告したりしない。そんなことするくらいなら、死んだ方がマシだ。それに、リアンナはレオが彼女を傷つけさせないって感じてる。なんでそんなこと、すぐに頭に浮かんだんだろう?
どうして、彼がリアンナを危険から救えるって確信できるんだろう?ドン・イスマエルの手下は、今彼女を探してるんだ。彼女の「マザー」と「妹」を巻き込まないでほしい。彼女が逃げたこと、何も知らないから。
「あなたに危害を加えることはできないし、あなたが私を危険から救えるってわかってる、レオ」ってリアンナの口から出た言葉だった。
**
二人の車はカフェテリアで止まった。リアンナはカフェテリアの上に書いてある文字を読んだ。「ジジのカフェテリア」。ここが薬の取引が行われる場所だ。レオはすぐに車から降りて、リアンナもそれに続いた。二人は中に入り、隅の空いてるテーブルに座った。中には何人かいて、食事をしてた。エプロンをしたおばあさんが近づいてきて、メニューを渡してくれた、レオはそれを受け取った。
リアンナはレオを見た、彼はメニューを見てた。数秒経って、彼はメニューをおばあさんに渡した。おばあさんはすぐに去った。レオはターゲットを探すように周りを見回した。突然、テーブルに置いてあった彼の携帯電話が鳴った。彼は電話に出て、話を聞いてた。
「わかりました、エージェント・ジェラルド。了解」って答えた。
「何て言ってたの?」ってリアンナはレオに聞いた。
彼はただリアンナを見て、「知る必要はない」って言ってるみたいだったから、聞かないことにした。聞かない方がいい。
「私を信用するって、どういうこと?」って彼女はつぶやいた。本当にイライラする!
「何て言った?」って彼は聞いて、しかめっ面で彼女を見た。その時、彼女が頼んだものが、何も言わなくても運ばれてきた。
「私が頼んだもの、美味しそうね」ってリアンナは、レオの注文をテーブルに置いた女の子に言った。
「チッ」って、彼はそれだけ答えた。
また何で怒ってるんだ?リアンナは彼の言うことには構わないことにした。彼女は自分の食べ物を取り上げた。メヌードが二人の料理だ。彼は他の料理を変えようともしなかった。
レオも自分の食べ物を取り上げた。彼はスープをすすった。リアンナはカフェテリアの時計を見て、正午だった。家で食べるはずだったのに、取引のためにカフェテリアにいる。
リアンナはカフェテリアに入ってきた男の人を見た。彼は痩せてて背が高く、髪はボサボサで、髪をとかすこともしなかった。彼は周りを見回して、隣の空いてるテーブルを見つけると、そこに座った。リアンナはレオを見た、彼もカフェテリアに入ってきた男の人を見てる。
リアンナは男の人には構わなかった。何か問題があるんだろうから、あんな態度なんだろう。彼女はただ、自分の食べてるものに集中した。メヌードは美味しい。彼女はカフェテリア全体を見回した、もうたくさんの人がランチを食べてた。とにかく、もう正午だ。ランチの時間だ。
リアンナは、黒いジャケットと黒いパンツを着て、サングラスをかけた背の高い男が入ってきたので、視線をそらした。彼は、男の人が座ってる隣の席に行った。レオは彼女に携帯電話を渡した。
「アンティーからメールが来たんだ、何か伝えたいことがあるみたい」ってレオは言った。
え?誰のアンティーの話?彼が何を伝えたいのか知るために。彼女は彼の携帯電話を取り上げて、画面に表示されてるものを読んだ。
「ブランドンが来たら電話しないで。黙って見てて。何をするべきか、後で教えるわ。」
って書いてあった。多分、レオがタイプしてるのに気づかなかったのは、彼女がカフェテリアに入ってきた男の人に気を取られてたから。彼は彼女に話させたくないみたいで、イライラした。
彼女は食べ続けた、レオは携帯電話でタイプするのに忙しかった。リアンナは、見覚えのある男がカフェテリアに入ってくるのを見た。ブランドンだ!
「やあ、みんな、遅れてごめん」ってブランドンは、二人に近づいてきた時に言った。
ブランドンは、二人のテーブルの空いてる席に座った。彼はレオを意味ありげに見た。レオは突然立ち上がり、隣のテーブルに行った。
レオはポケットに何か持ってた。銃だ!リアンナは、自分の見たものに目を見開いた。彼は黒いサングラスをかけた男に銃を向けた。突然、カフェテリアの中で叫び声が上がり、何人かは外に出て、他の人はテーブルの下に隠れた。
「誰も変なことするな!俺たちはエージェントだ!」ってレオは叫んだ。
痩せた男は、ただただ恐怖で手を上げた。レオの声は恐ろしい。彼女に話す時とは全然違う。
ブランドンは突然立ち上がった。ブランドンが二人に近づく前に、リアンナはレオが銃を向けてる男がポケットから何かを取り出したのに気づいた。彼の手はテーブルの下に隠れてたから、レオは気づかなかった。ポケットから取り出したのは、ナイフだった。ブランドンがレオに近づく前に。彼女はすぐに立ち上がり、男に近づいた。
男はリアンナを見てなかった、彼の注意はレオに向いてたから。彼女はすぐに、レオを刺そうとしていた彼の手を蹴った。彼はナイフを離し、リアンナに蹴られた手を押さえた。彼は立ち上がった。
「よくも!」って彼は叫んだ。でもレオはすぐに彼の腹を殴った。彼はレオにやられたことで痛みを感じて、ののしった。ブランドンは痩せた男に近づき、銃を向けた。
リアンナはすぐに、カフェテリアの外に白い車があるのを見つけた。ハロルドとアレクサンドラが車から降りてきた。彼らはリアンナ、ブランドン、レオのところに来て、二人の男に手錠をかけた。