第6章 チームの一員
レオは、なんでリアンナにそんなこと言っちゃったんだろって思ってた。リビングのソファに座って、顔を覆うように手を洗った。
彼女の生まれ持った美しさには、どうしても見とれちゃうんだよね。白くてツルツルのお肌、丸い目、それに丸い顔。初めて見たときから、もう惹かれちゃってた。
特にさっき、ジジのカフェテリアで、カルロ・サニエゴっていう男に銃を向けたとき。あの男がカルロ・サニエゴだってわかったんだけど。そしたら、リアンナが急に立ち上がって、カルロ・サニエゴの手を蹴ったんだよね。マジで心配したよ。っていうか、すごいなって。リアンナには、俺の気持ちに気づかれないように、こんな態度とってるんだけどね。
そういえば、本部にいたとき、ブランドンと話してるのを見たときのこと思い出した。ちょっとジェラシー感じちゃったんだよね、彼女に対して。でも、そんなこと思っちゃいけないのに。そんなこと全部頭から追い出して、リアンナにあげた服を彼女の部屋に取りに行こうって決めた。
レオは席を立って、部屋に向かった。ノックしようとしたけど、なんか可哀想になってやめた。リアンナに外にいるって知らせるためにノックしたかったんだけど、返事がない。
ドアを開けて部屋に入ってみた。ベッドで寝てるリアンナを見つけた。まるで眠れる天使みたいで、見つめちゃった。クローゼットに行って、自分のものを取り出した。自分のものを取り終わったら、反対側の部屋に行って、整理した。
服を片付け終わってから、パソコンを開いて、カルロ・サニエゴのこと調べてみた。まずはFacebook。名前で検索してみたら、プロフィール写真には奥さんと二人の娘が写ってた。
そしたら、パソコンの横に置いてあった携帯が鳴った。誰だろって見てみたら、エージェント・ジェラルドからだった。
「こんにちは、エージェント・ジェラルド」って挨拶した。
「こんにちは、エージェント・レオ。麻薬の売人を二人捕まえたって、ブランドンと君に感謝を伝えたいんだ」って、声がすごく嬉しそうだった。
チッ。ブランドン、なにもしてないじゃん。遅かっただけだし!
「ありがとうございます、エージェント・ジェラルド」って、お礼を言った。
「明日は本部に集まって訓練だ。アレクサンドラ、ブランドン、フェイスにあの二人を任せる。ダイアンが辞めることになって、自分の子供たちのことに集中したいらしいから、新しいメンバーを探さないといけないんだ」
「了解です、エージェント・ジェラルド。リアンナのマザーとイロナを助けるのはいつですか?」って聞いた。
「それは、計画を立てないといけないな。訓練が終わってからだ」ってエージェント・ジェラルドが言った。
「了解です」って言って、電話を切った。
カルロ・サニエゴのFacebookをもう一度確認してみた。何か重要な情報がないかと思って。でも、何もなかった!クソッ。昨日、警察に引き渡さなかったから、こんなことになっちゃったんだ。
席を立って部屋を出た。キッチンに行ってコーヒーを入れようとしたら、リアンナが料理してるのが見えた。こっちを向いて、パンケーキが乗ったお皿を持ってる。
「あ、ごめんね。ちょっと小麦粉があったから、パンケーキ作ってみたの」って、すごく優しい笑顔で言った。
笑いたかったけど、我慢した。このままでいいんだ。俺の気持ちは知らない方がいい。今は、そんなことしてる場合じゃない。
もっとやることがたくさんあるし、気をつけないといけないこともある。リアンナはテーブルにお皿を置いた。俺は座った。彼女はフォークを持ってきて、俺に渡してくれた。自分も向かいの椅子に座った。パンケーキを一切れ取って、食べてみた。うまっ!
「料理うまいんだね」って褒めた。
「だって、屋敷でよく料理してたから。ねえ、レオ?」って、俺のこと見てる。
「なに?」って言った。もしかして、彼女いるの?とか聞かれるのかな?はあ。何考えてんだ、俺!
「マザーとイロナを助けるのはいつなの?別に急いでるわけじゃないんだけど。うーん、ただ知りたいだけ」って言った。あ、そういうことか。頷いてから答えた。リアンナもパンケーキ食べてる。
「まだ計画中だよ。救出作戦は慎重に進めないといけないからね。誰も傷つかないようにしないと」って言ったら、彼女は頷いた。またパンケーキに集中してる。
最後に彼女ができたのはいつだっけ?5年前。俺は今28歳。エージェントになってから、そういうことより、任務に集中してる。そしたら、リアンナが話しかけてきて、ハッとした。
「ここにいる間、料理とか、家事とか、できることなら何でも手伝いたいんだけど、いいかな?そうすれば、ここにいる間、何かできるから」って言ってきた。
「いいよ、それはお前の自由だ」って答えた。
別に、困ることはないし。俺が料理下手ってわけじゃないし。彼女が言ったように、俺の家にいるためにやりたいって言うんだから。女として、それは当然のことで、それに、彼女は俺の支配下にあるんだし。
食べ終わったら、リアンナが使ったお皿も洗ってくれた。夕食も作ってくれた。レオはリビングに行って、テレビをつけた。暇だ。
でも、テレビに集中できない。頭の中は、キッチンで料理してる女のことばかり。テレビを消して、ソファに頭を預けた。
そういえば、エージェント・ジェラルドが、ダイアンが辞めたから、新しいメンバーが必要だって言ってたな。リアンナに、俺たちのチームに入りたいって言われたら、どうしよう?
キッチンに行ってみたら、彼女がジャガイモを切ってた。何を作るんだろう。彼女は作業の手を止めて、俺を見た。
「チキンカレーを作るつもり。私の大好物なの」って言った。
「美味しそう。俺も大好きなんだ」って言って、彼女に笑いかけた。彼女のしてることに嬉しくなって、初めて笑った。彼女も笑い返してくれた。彼女は振り返って、コンロに向かった。よし、今だ。
「リアンナ、お前に俺たちのチームに入ってほしいんだ」って言った。