第5章 サム・ストーンの物語 (特別編)
サム・ストーンの話(おまけ)
今日はキャサリンと結婚する日だ。
バージンロードを歩く彼女を見て、初めて彼女を見た日のことを思い出す。僕らが子供の頃、引っ越してきたばかりだったんだ。彼女は白いプリンセスドレスを着て、ごっこ遊びをしていた。
後で、継母に立向かう時も、同じドレスを着ていたな。
お父さんと継母がついに別れることになった日、キャサリンは僕の手を握って、いつも僕を守ってくれると約束してくれた。
さあ、ここにいる。ウェディングドレス姿の彼女は輝いていて、僕に向かって歩きながら優しい笑顔を見せている。
僕はかがんで、彼女の肩に頭を乗せて、ささやく。「ずっと守るよ。全部かけて誓う」
後で、キャサリンは僕がプレゼントしたあのウサギのぬいぐるみ(ミス・バニー)を抱きしめて、僕が出張の準備をするのを見ている。
僕はこぼれ落ちそうな涙を拭う。「おい、ただの出張だよ。戦争に行くわけじゃないんだし。一週間で帰ってくるから」
彼女はぬいぐるみを僕のスーツケースに押し込む。「ミス・バニーも一緒に行ってもいい?」
僕は彼女の頬をつまんで、からかう。「つまり、持ち主も一緒に行ってもいいってこと?」
彼女は笑って、涙はすっかり忘れたみたい。「もちろん!ミス・バニーはあなたが本当に持ち主のことを好きかどうか確認しなくちゃ。それに、持ち主はあなたがいなくて寂しいんだから」
僕はミス・バニーをカバンに安全にしまい込み、彼女の荷造りを手伝う。「じゃあ、決まりだね。ミス・バニーと持ち主も一緒に行くよ」