第20章
言葉が出た瞬間、カイリンは後悔した。ロバートのスカートを掴んで、「そういう意味じゃなかったの」って言った。
「もういいよ、言っても無駄だって。モンモン見つけたら、真相がわかる」
その夜、二人はめっちゃ辛かった。ロバートは全然眠れなかった。モンモンを見つけるには、時間がかかるだろうと思ったんだ。リンシュイ市のこと、全然詳しくないし。ふと、ドリームのことを思い出した。あの女、裏でめちゃくちゃ力持ってるらしいし、モンモンだってあいつらの組織に捕まったんだろ?あいつから何か聞き出せるかもしれない。
ドリームに会うには、ネットから連絡するしかない。相手が会ってくれるかどうかは、運次第。
スタジオは、今夜の会合について熱いコメントで溢れてた。ドリームが次に出てくるのを期待してる人までいた!ロバートはドリームのスタジオに入って、相手のアイコンがまだオンラインなのを見て、メッセージを送ってみた。
「いますか?」
「女神様はもう寝るから、また今度お兄さん、予約してね」
「ちょっと待って、聞きたいことがあるんだ!」
相手から返信が来るまで、結構時間がかかった。「質問多いけど、時間でお金かかるから」
ロバートは迷わず送金して、「今すぐ会いたいんだけど」って言った。
「そんな小銭じゃ会えないよ、お兄さん」
「俺、カイリンの旦那なんだ!急用なんだよ!」
このメッセージを見た後、相手は返信しなくなり、アイコンも暗くなった。
唯一の問い合わせ先をブロックされた。ロバートは少しガッカリした。ドリームは、自分が誰だか知ってるはずなのに、関わりたくないんだな。
ロバートはいつの間にか寝てしまっていた。次の日の朝、明るくなって、スマホを見ると、同じ番号からの着信がいくつかあった。
電話をかけ直して、「どちら様ですか?」って言った。
「私に会わなきゃいけないんでしょ?」相手の声は、カイリンにすごく似てるけど、もっと魅力的だった。「午後には出発するから、会えるのはあと1時間だけ」
「まさか、ドリーム!」ロバートは飛び起きて、「どこに行くんだ?」
「昨日の道、覚えてる?あそこの裏口から入って、待ってるわ」
昨日はあんなに賑やかだったプライベートクラブは、人がいなくなってた。ロバートが来なかったら、あんな豪華なパーティーがあったなんて、想像もできなかっただろうな。
ドリームは応接室に座って、優雅にコーヒーを飲んでいた。ロバートは、ちゃんと来るだろうと思っていた。「コーヒーどうぞ、無料です」
「ありがとうございます。今日はモンモンのことで聞きたいことがあって」
「モンモンって誰?」
「あの、あなたたちが廃倉庫に監禁した女の人!」ロバートは少し焦ってた。「今すぐ探したいんだけど、行方不明なんだ」
「それなら、警察に行けば?」
ロバートはコーヒーを一口飲んだ。「普通はそうするんだけど、警察が来たら、色々解決しにくいことがたくさんあるんだ!なんでモンモンが廃倉庫に?誘拐でしょ!」
「ふーん、何か流出が怖いんじゃないの?」ドリームはニヤリと笑った。
ロバートは、ドリームに騙されてる気がした。あの女、知ってるくせに、遠回しなことばっかり!
ドリームも迷っていた。自分にとってチャンスだってことは分かってるけど、目の前の男を信じられない。全部話してしまったら、自分に逃げ道なんてない。上の連中に逆らうことなんてできない!
「知ってること、全部教えてくれ!金は出す!」
金、また金か!
できることなら、ドリームも金と引き換えに自由を手に入れたいけど、自分にはそんな権利がないことを知っていた!