チャプター15。
リナの血液検査が終わってから、みんなで一緒に座っているところにノコノコ入っていったら、いたんだよね、フェドリックと腕を組んで。フェドリックは、俺のためにソフィアを捨てた女が嘘つきだってこと、全然知らないんだから。
「リナァァァ!!」
怒った声に、みんなの視線が俺に集中。リナは不思議そうにフェドリックから手を離した。
リナはムカつく顔で俺を見てきたから、近づいて思いっきりビンタしてやった。
フェドリックが俺にキレてきて、引っ張られた拍子に俺はコケて、病院の検査結果が飛び出した。
「これは何だ?」ってフェドリックが聞いた。
「読んで」って俺は答えた。
フェドリックはそれを受け取って、紙を開いた。リナは中身を見ようと必死だった。
フェドリックは涙目で、リナの方を向いた。
「お願いだから、これはジョークだって言ってくれよ?」
そう言って、リナに近づいていく。(リナ)
「どういうこと?」ってリナは言って、ちょっと離れた。
フェドリックは手を伸ばして、リナの首をつかんだ。「リナ!お前、妊娠してるのかしてないのか、どっちなんだよ?嘘をつこうとする前に、よく考えろ。じゃないと、俺は次、何をするか分かんねぇぞ」
って忠告した。
(雷鳴が轟く)
「…わ、た、し…は…わ、か、ん…な、い…」真実を隠そうとするリナの態度に、フェドリックは呆然として、ついにリナに手を上げてしまった。
「正直に言え。お前の腹の中に子供がいるのか、いないのか、どっちなんだよ?妊娠してるのかしてないのか」ってまた聞いた。
リナは怖くて震えて、フェドリックの冷たい視線を受け止めた。「説明させて!お願いだから、チャンスをちょうだい」
リナは、言い訳すればフェドリックが同情してくれると思ったんだろうけど、むしろ、フェドリックの頭の中では音楽が爆音で流れてたから、リナの手を掴んで、玄関まで引きずって行った。
そして、検査結果を目の前でビリビリに破って、
一般人みたいに外に突き出した。
「フェドリック、お願い、聞いて」って外で叫んでる。
フェドリックは一言も発さずに部屋に戻って行った。俺は見てたけど、肩に手が置かれた気がして振り返った。
そしたら、ただの昼寝だった。
「大丈夫か?何か考え事でもしてたのか?」
父さんが心配そうに聞いてきた。
「大丈夫だよ、心配しないで」って返事して、自分の部屋に向かった。
父さんの会社の財務秘書のミスター・ロヒートが来た。
「おはようございます、リカルド様!おはようございます、ソフィア様」
振り返ると、父さんと一緒にソファに歩いて行った。
「おはよう、ミスター・ロヒート、どうしたんですか?」って、父さんが彼の顔を見て聞いた。
そしたら、「あの、言いづらいんですが…会社の口座から200万ドルが引き出されました」って言うんだ。
「誰がだ?」って父さんは真実を問い詰めた。
「あ、あなたの息子さんです」って認めたんだ。
父さんは頭を後ろにやって叫んだ。「フェドリック!今すぐ降りてこい!」
厳しい声を聞いて、フェドリックが駆け下りてきて、「はい、父さん、何が起きてるんですか?」って聞いた。
「今分かったんだが、200万ドルがお前から会社の金から盗まれた!5秒以内に説明を始めろ」
怒った顔で近づいて行った。
フェドリックの説明を聞こうとした時、リナがよろよろと入ってきて、おばあちゃんを支えてた。
「気をつけて」ってリナはおばあさんの手を掴んだ。
父さんが振り返って、目が合った瞬間、ショックを受けてた。
「ロージー!お前か!?」
信じられない様子でリカルドが名前を呼んだ。
「リック!リカルド?」って、おばあちゃんは少しぼんやりしてて、思い出そうとしてるみたいだった。
「父さん、彼女のこと知ってるの?リナのお母さんのこと、何か聞いた覚えがないんだけど?」
フェドリックが父さんに言った。
リカルドは真実を隠して固まった。息子が恋に落ちた女、その母親は、昔、自分の結婚をぶち壊した女だってことを。
「昔からの知り合いだよ」って言った。
突然、父さんは落ち着かなくなって、シャツのボタンを留め始めた。
「父さん!」
俺は父さんの元に駆け寄った。
リナはニヤリと笑って、その様子を見てた。
彼女は、そのおばあさんと一緒に客間の部屋に入って行った。
リナは、お母さんをベッドに押し倒して、「愛ってすごいね、お母さん。恋人以外、誰もかも忘れちゃうんだから、リカルドみたいに」って言った。
ロージーは、その名前を聞いた瞬間、視線を固定して、「リックはどこ?」って聞いた。
部屋から出てきたリナは、自分のせいで苛立ってて、俺に当たろうとした。
「どこ見て歩いてんの?」って俺はリナの目を見て言った。「うざ!マジでイライラさせないで」って怒って、階段を降りて行った。