第17章
ジャンナ・フローレス視点
うそ、まだ信じられないんだけど、ジャマルとマディソンは明らかに私に嘘をついてるって。絶対そう。
「嘘だよ、ジャマル。アレクサンダー・マックイーンが私にそんなことするわけない!」
「嘘じゃないよ、言おうとしたんだけど…」
「黙ってて!嘘ついてる!」 私は叫んだら、マディソンは笑った。
「まだ信じたくないのね」 マディソンが言った。
「出てって」 アシュリーがにらんで言うと、彼女は歩いて行った。
「アレクサンダーと話してくる。一人で行きたいの」 私は言った。
彼がいつもいるロッカーに行くと、友達と話していた。
本当に私にこんなことしたの?
「ジャンナ」 彼が私を見るとすぐに言った。友達に合図して、彼らは去った。
「話したいことがあるの」 私は言った。
「わかった。何について?」
「アレクサンダー、これから聞くことに、全部正直に答えてほしいの」
「わかったけど、なんか怖いんだけど」
「その…友達と私を賭けの対象にしたの?」 私は尋ねると、彼の顔にショックの色が見えた。
「それで、したの?」 私はもう一度尋ねた。
「えっと、俺は…」
「イエスかノーで答えて。答えなさい」 私は遮った。
「ジャンナ、それは…」
「答えろ!」 私は叫んだ。
アレクサンダー・マックイーン視点
「答えろ!」 彼女は叫んだ。もう全部正直に話すしかないな。
「ああ、したよ。友達と賭けをしたんだ」
「あの?」
「誰も君に近づいたり、ハグしたりしたことがないってやつらが言うから、俺は挑戦したんだ。でも、まさか君が、やつらが話してた子だとは思わなかったんだよ。君だってわかったときは、もっと話したくなったんだけどね」
「嘘だよ。私をだましたのね。私を近づけたのは、本当にバカだった。全部嘘だった」
「違うよ。誓うよ。初めて窓から君を見たときから、すでに興味を持っていたんだ。バカな賭けの前から。信じてくれ、ジャンナ」
「嘘はやめて。友達に見せるために、私の友達になったんでしょ?私が男の子っぽい格好をしてたのに、私が本当に大切だって信じてたなんて、本当にバカだった」
「違うよ。そんなこと言わないで。君は俺にとってすごく特別な存在なんだ。君は俺のことをよく理解してくれるし、正直言うと、誰かにこんな気持ちになるなんて思ってもみなかった。友達になってから、君を好きになったんだ。愛してるんだ、ジャンナ。誓うよ…」
ジャンナの平手打ちで遮られた。頬に。人々がざわめくのが聞こえた。
それから、学校中の人が私たちを見ていることに気づいた。
「あなたは最低なやつだ。私があなたに近づいてしまったことを後悔してる。あなたの嘘が全部ばれたからって、今になって私を愛してるなんて言うのね」
「ジャンナ、聞いてくれ。嘘じゃないんだ。愛してるんだ」
「二度と私の人生で私に話しかけたり、私の家に来たりしないで」 彼女はそう言って走り去った。
群衆は減り始め、私は怒って壁を殴った。
ジャンナ・フローレス視点
涙を流しながら家に帰った。彼は私に嘘をついた。気にかけてるふりをしてた。彼を信じた私は本当にバカだった。
いつも部屋に紙くずを投げ込んできて、嫌がらせをしてたことを思い出した。
大音量のロックをかけて、私が怒鳴るようにしてた。
私に一番好きなアイスクリームを買って、食べさせてくれたり。
私に近づく男にはすごく意地悪だったり。
私のことを詩にしたり、歌を歌ったり。
私が悲しいときは、なんとかして私を笑顔にしようとしてくれたり。
全部、ただの賭けのためだったなんて、すごくつらい。
私がどんな格好をしてても、私の過去を受け入れてくれたのは、彼だけだと思ってたのに。
やっと家に着いて、ドアを開けて入った。
「もう来たのね、ジャマル」 携帯越しに私の母の声が聞こえた。
「ママ」 私は泣きながら言った。
「ああ、私のベイビー、ジャマルが全部話してくれたのよ」 彼女はそう言って私を抱きしめた
「彼は嘘をついたの。嘘をついたの、アレクサンダーは嘘をついたの。大嫌い」
「大丈夫だよ、ダーリン。全部うまくいくから」
私はママの腕の中で泣いて、眠りに落ちた。
続く