クリード・ヴォーン
クレメンタインの視点
あいつの顔から首筋にチョコシロップがダラダラ垂れてるのを見て、マジで落ち込んだ。
「何だよ、マジで!?」 叫び声の方見たら、席からレアナが立ち上がって、俺らのいる場所に降りてきたんだよね。レオナも続いて。ヴォンとヴァンも来た。みんなこっち見てるし。
「どうしたの、ブラザー?」 レアナが聞いてきた。
「来るなって言ったのに。」 ヴォンは俺のこと見ながらうぜーって顔。ゴクリ。
「大丈夫?」 クリードの声がして見上げたら、俺のこと見てるからゴクリ。頷いた。
「フィン!」 レアナが叫んだ。上の方の席からフィンが現れて、レアナ見てから俺らの方見た。
「あー? また誰かやられたのか。下手くそ。」 フィンはそう言って、俺らに背を向けた。
「フィン! マジで子供っぽいんだけど?!」 レアナが叫んだ。
「うわ、耳塞がなきゃ。」 ヴァンが両手で耳塞いでるのを見て、俺はクリードが拭いてる方に視線を戻した。ハンカチ出して近づいた。
「手伝うよ。」 言ったら見てきたから、ニッコリして顔を拭いてあげた。
「クリードがやられたのは、俺のせいじゃないし。あいつ、俺らの計画知ってたし。」 フィンが言ってるのが聞こえた。
「なんでクレメンタインを傷つけたいの?!」 レオナが怒って聞いてきた。
「だってあいつが一番手だもん! 現状を理解させないと。」 フィンがそう言ってるのが聞こえた。クリードの深い緑色の瞳を見て、ゴクリ。
「その目、カッコイイね。」 言ったら笑った。
「見つめてると息苦しくなるぞ。」 って言って、俺の目を隠した。手をどけて笑った。
「ありがとう、あれ。」 チョコシロップから守ってくれたこと指して言った。
「どういたしまして。」 返ってきた。フィンがレアナとレアナとケンカしてるの見てた。しばらくしたら地震が起きたから、壁に捕まろうとしたんだけど、掴んだのは壁じゃなくてクリードの胸だった。目を見開いて、手を離そうとしたけど、地震のせいでバランス崩して。倒れそうになったら、腰を引っ張られるのを感じた。目を開けたら、あの緑色の瞳。
「動くな、目眩するぞ。」 って言われて、ゴクリ。めっちゃ近い。
「もうやめて、フィン!」 レオナが叫んで、3人の方を見たら、フィンが空中に浮いてて、植物に巻き付かれてるの見て目を見開いた。地震が収まって、クリードが俺を立たせてくれた。
「大丈夫?」 って聞かれて。
「うん、またありがとう。」 頭を振った。
「どういたしまして。」 クリードが笑顔で言った。
「地震の何がいいの? あのヴァンパイアの学校が崩れて、みんな逃げたらどうするのよ?!」 レオナがイライラして、フィンを植物から解放するように命令した。フィンが上から落ちてくるのを見て、目を見開いた。ナイフエリアに落ちる。ほとんどの観客が目を見開いた。レアナとレオナの目も見開いてた。
みんなの叫び声が聞こえるくらい近かった。突然、クリードに何か悪いことが起きないでほしいって願った。しばらく目を閉じて、何も聞こえなくなるまで。辺りはめっちゃ静かだった。まるで天使が通り過ぎたみたいに。
ゆっくり目を開けて、自分の視界に驚いた。
みんな止まってるんだよ。止まってて、動かない。何が起きてるんだろ?