第26章 彼女は毒を盛った
ずーっとダンスホールにいたのかな?
リサはちょっとヘンだなって思ったけど、しばらくはピンとこなくてさ。結局、あきらめて隅っこに戻って座ろうとしたんだ。
でも、その時、あるウェイターが何かをワイングラスにポイって入れてるのが見えたんだよね、白い粉だった。
薬…?
リサの目がキッ!って光って、まさか穆言波が始めたのか…?
ウェイターがマンディにワインを持って行って、マンディはそれをギャビンに渡す。
ギャビンが飲もうとしたその時、急に誰かが飛び出してきて、彼の持ってたワインをパーン!って弾いたんだ。
グラスは床に落ちて粉々、お酒はあちこちに飛び散ってさ。突然のことに、周りはキャーキャー騒いでた。
リサはちょっと息をのんだ。床にこぼれたワインを見て、ほっとため息をついた。間に合ってよかった、飲んでたら想像もできないことになってたかもしれないから。
「リサ!」
怒りまくった声が響いて、リサは心臓がドキッとして、慌てて顔をあげると、ギャビンがむっとしてて、冷たい目でリサを睨んでた。まるで氷の刃みたいで、ゾクゾクしちゃった。
怖かったけど、リサは落ち着いて説明した。「ギャビン、聞いて!このワイン、何かおかしいの。飲んだらダメ、薬が入ってるんだから。」
それを聞いて、ギャビンはポカーンとして、ちょっと眉をひそめた。
それを見て、アラン家の両親は顔色を変えて、「リサ、どういうことなの?」って聞いてきた。
「この人よ!」リサは周りを見渡して、マンディを指さして、ギロッと睨んだ。「この人が薬を入れたの。」
そう言った途端、周りは騒然となった。みんなマンディとギャビンの関係を知ってるから、誰が薬を入れたってありえるけど、彼女だけはありえないって空気だった。
だから、誰もリサの言うことなんか信じてない。
「リサ、変なこと言うなよ。マンディがワインに薬を入れるわけないだろ!」江穆はムカついてリサを睨みつけて、特にリサのせいにしたのが許せないって感じ。
マンディは自分の孫のママだし、ギャビンにそんな汚いことするわけないじゃん。
予想通り、マンディはちょっと得意げな顔して、それからすごく可哀想なフリをしてリサを見た。「リサ、どうして私を適当に悪く言うの?私が嫌いなのはわかるけど、そんなことするなんてひどい。」
マンディの言葉を聞いて、事情を知らない人たちは、ちょっと軽蔑した目でリサを見てた。結局、マンディに仕返ししたかっただけなんだって。
みんなマンディの味方になってるのを見て、リサはすごい孤独を感じた。
「違うの、本当に薬を入れたのはこの人なの!」リサは焦って、信じてくれない人たちを見て、無力感を感じた。
一体、何を信じればいいの?
そんな時、誰かが突然「うわああ!」って叫んで、みんなそっちを見た。
男の人が口から血を吐いて倒れてて、体が痙攣してる。
「ワインを一口飲んだら、こうなったんだよ。」誰かが言った。
誰かが前に出て調べて、「これ、毒かもしれない。」って言った。
それを聞いて、みんなパニック。せっかくのパーティーなのに、こんなことになっちゃって、みんな自分の持ってるワインを恐る恐る見て、誰も飲もうとしない。あの男と同じことになるのが怖いから。
毒を盛られた男は、緊急で病院に運ばれた。