チャプター17 魔王様の登場
「あーあ」 ブラッドムーン、手で頭を抱えてあくび。 はあ。 学校ってマジつまんねー! もう授業も飽きたし、子守唄みたいだもん。 明日の魔界会議、楽しみだなー。
「ブラッドムーン、それ35回目のあくびだよ!」 フィリー、マジで呆れてる。 ブラッドムーン、いつも授業中にあくびしてるし。
「だって、マジ眠いんだもん!」 ブラッドムーン、かわいそうに言う。 見ててよねー。 あくび、止めさせないでよね、アンジー。
「じゃあ、うつ伏せで寝てなよ。いつもそうじゃん!」 フィリー、ブラッドムーンがいつもの手を使うってわかってるから、毎度。
「嫌だ。 授業中にジョウと会議とか、滅多にないじゃん。 無理やりジョウとの会議に行かせるのは勘弁してよ」 ブラッドムーン、意味不明な言い分。 ヘイ、私と張り合おうったって、まだまだだよ。 あなたの理屈を、私なら不合理って言えるもん。
「はあ。 マジで参ったよ」 フィリー、自分が劣勢だって認めざるを得ない。 さもなきゃ、ブラッドムーンが理屈を不合理だって言い続けるの、想像できるし。
「へへーん」 ドヤ顔で笑った瞬間、チャイムが鳴った。
「やったー。 授業終わり。 帰ろっと」 ブラッドムーン、嬉しそうにカバンをまとめながら、口ずさむ。 「今日の一般人、マジ幸せー」
「ちょ、ブラッドムーン… 俺ら、休みもらうんだよ」 フィリー、マジ呆れ。 なんでブラッドムーンって、まだ子供みたいなの?
「あ、そっか」 ブラッドムーン、ようやく思い出した。 ワンが今日、休むようにって言ってたんだった!
「じゃ、行こ」 フィリー、ブラッドムーンのカバンを持って、手を繋いで出ていく。
「失礼します!」 ブラッドムーンとフィリー、同時に叫んだ。
「どうぞ」 先生、ブラッドムーンとフィリーだってわかると、すぐにニッコリ。 「どうしたの?」
「先生、今日はお休みをいただきたいんです。 明日、用事があって学校に来れないんです!」 ブラッドムーン、サラッと言う。 この先生の笑顔には、ブラッドムーンは完全にスルー。
「ああ、そっか… うん、いいよ」 先生、文句言えるわけないじゃん! 彼女らって、世界の最大グループの令嬢と若様だし!
「ありがとうございます、先生」 フィリー、心の中では先生のこと、めちゃくちゃ見下してるけど。
「さようなら、先生!」 ブラッドムーン、一分たりともこのオフィスにいたくない。 男の先生の視線、マジで吐きそう。
「うん、さようなら!」 先生、まだニッコリ。
「ブラッドムーン様、フィリー様、ご主人様がおうちに早く帰ってほしいって」 古い執事がフィリーとブラッドムーンが学校から出てくるのを見つけて、すぐに駆け寄って言った。
「了解」 ブラッドムーン、ご機嫌で言う。 ふふん。 この古い執事、私が断食してる時、こっそり食べ物くれたんだよね。 「兄さん、バス乗りたくない… 瞬間移動してく」 そう言うや否や、ブラッドムーンの姿は消えた。
「ったく!」 フィリー、呆れたように言った。
お城——
「ワン」 ブラッドムーン、リビングに入ると… ワンがそこに座っているのを見て、叫んだ。
「お、ブラッドムーン、おかえり」 ワン、振り返ってブラッドムーンに笑顔で言う。 でもブラッドムーン、なんか変な感じ! めっちゃ変!
「うん!」 ブラッドムーン、ゆっくり返事。
「さあ、こっち来て座って」 ワン、ブラッドムーンを手招き。
「うん」 ブラッドムーン、ワンの隣にゆっくり近づく。 うーん。 ワンのこと、ちょっと変だってマジで思う。
「どうした?」 ワン、ブラッドムーンの様子がおかしいのに気づいて、尋ねた。
「えーと…別に。 魔界会議のために、私たちを呼び戻したんでしょ」 ブラッドムーン、ワンの隣に座ってそう聞いた。
「うん、実は今回の魔界会議は、今までとは違うかもしれない。 天国のエンジェルも来るらしい」 ワン、言った。
「え、どういうこと?」 フィリーの声が割り込んだ。
「マジかよ、なんで天国が来るんだよ!」 ブラッドムーンも、めっちゃ不思議。 天界って、魔界のことには今まで一切関わってなかったのに、今回… なんか裏がありそう!
「えーと、魔界の全ての戦士たちの能力を向上させるために、デビルが天国のエンジェルを招待して、戦士たちを訓練させるらしい。 で、その訓練方法っていうのが… 魔界会議が正式に始まった時、天国のエンジェルが戦士を自由に暗殺できるっていう!」 ワン、言った。 デビル、今回はやりすぎ!
「デビル、頭おかしいの? 天国はずっとデビルのこと嫌ってるのに。 今回は絶対、大天使送り込んでくるよ!」 フィリー、ちょっと信じられない。 あのデビルって、めちゃくちゃ頭いいんじゃないの? 大天使送り込んできたら、魔界、確実に滅ぶじゃん!
「大天使が来る可能性はあるけど… デビルは天国と契約を結んでるはずだ!」 ワン、デビルが何を用意してるのかわかってる。
「信用できないね! 天国が今回、魔界の招待をあっさり受け入れたの、絶対なんか裏があるんだよ!」 ブラッドムーン、分析。 天国って、魔界の人たちにとって… マジ謎!
「俺もブラッドムーンの意見に賛成」 フィリーも言った。
「お前ら、デビルの実力を信じてないのか!」 男の声が響いた。 フィリー、ブラッドムーンの声に振り返ると、すごくラフな格好の男が応接間のドアに立っていた。 彼は… まさか… 魔界のボス、魔界の支配者! デビル!
「デビル!」 フィリーとブラッドムーン、反応してすぐにひざまずいた。
「いいから、起きろ!」 デビル、寛大にも彼らに起きるように言った。 さっき、この2人の若いヴァンパイアの分析を聞いて、ただ者じゃないって思ったんだ!
「ありがとうございます!」 フィリーとブラッドムーン、同時に立ち上がった。 みんなはなんでワンがひざまずかないのか、不思議に思ってるでしょ! ふふ。 それは…
「ワン。 会いたかったよ」 デビル、誰がいるとか関係なく、ワンに近づいて首に抱きついた!
「ちょ、やめろ!」 ワン、冷たく言った。 ワン、マジ落ち込んでる。 デビルがこんなんだから、ワンは昔のヤン・ハンフォンを思い出す。
「見てよ。 なんか冷たくない?」 ロード・デビル… はずかしい!
「えーと… ロード・デビル、なんでここに?」 フィリー、ギクシャクした空気を先に壊した。
「用がないと来れないのかよ」 デビル、ワンの冷たさは無視して、まだ抱きしめてる。
「えーと… 申し上げます、ロード・デビル! ワンから離れてもらえませんか?」 ブラッドムーン、マジで我慢できない、そう言った… デビルの足がワンの体に絡みついてるんだから!
「ブラッドムーン、失礼なこと言っちゃだめ!」 フィリー、心配して注意! この娘は普段からあんなだけど、デビルの前でもやるとか!
「別に間違ってないし!」 ブラッドムーン、めっちゃ小声でぶつぶつ。 このデビル、マジ嫌い!
「お前は… リオン・ブラッドムーン・ジョー・リズマン!」 デビル、ブラッドムーンの言葉に怒るどころか、ブラッドムーンを尊敬の眼差しで見てる。
「はい!」 ブラッドムーン、頭を下げて言った… 劣等感じゃなくて… だけど… ロードの目つきがちょっと… うーん… 普通じゃないんだよね、はあ。
「顔を上げろ!」 デビル、命令。
「…はい!」 ブラッドムーン、おずおずと顔を上げた。 ちょうどデビルの金の瞳にぴったり。
「いいね」 デビル、褒めた。 そしてこの褒め言葉に、ワン、フィリー、ブラッドムーン、全員が完全にビビった! これって… フラグ?
「お褒めいただきありがとうございます!」 ブラッドムーン、恐怖を抑えて言った。 命知らずのデビル王をビビらせた… このフラグ、マジで怖い!
「デビルって呼ぶな、ヘゼって呼んでくれ!」 ロード・デビル、めっちゃ優しく言った! まじでなんか…
「ブラッドムーン、恐れ多いです!」 ブラッドムーン、また頭を下げた! 心の中の恐怖がどんどん大きくなる!
「ロード・デビル… まずは部屋にご案内します!」 ワン、この状況を見てちょっと困惑して… すぐに言った。
「OK、ブラッドムーン… 後で俺の部屋に来て!」 デビル、そう言ってワンと出て行った。
「ドーン!」 ブラッドムーンの頭の中で、何かが爆発した気がする。 ロード・デビルが、後で自分の部屋に来いって!
「ブラッドムーン!」 フィリーも驚いた。 マジでデビルを殴りに行きたかった。
「大丈夫… 私は先に部屋に戻るわ!」 ブラッドムーン、上の階にフラフラと向かった。