チャプター23 どこ
「あの世のロイス最後の守護者。」落ち着いた口調で身分を明かした彼は、自分の正体がこんなに大騒ぎになるとは思ってもいなかった。悪魔ですら叫び声をあげる始末だ。
「な、なんだって!最後の守護者だと!?」悪魔は悲鳴を上げた。まるでダチョウの卵でも詰め込めるかのような大げさな口を開け、冬の真ん中じゃないのに目が丸くなってる。そして、その美しい顔が台無しに!悪魔のこの驚きっぷり、俺にはよくわかる。
「で、それがどうかした?」相変わらず冷静な俺。別に驚くことじゃないんだけど…どうも彼の冷静さは無知から来てる気がする。
「最後の守護者の意味を知らないのか?」ブラッドムーンが問いかける。最後の守護者の意味なんて、悪魔界の人間なら誰でも知ってるはずだろ。だって、その意味合いは尋常じゃないんだから。でも、この冷静さを見ると、本当に悪魔界出身なのか疑っちゃうよ。
「ぶっちゃけ、俺はイングリッシュ…いや、それは違うな。フランスで育ったから、あの世とかそういうのに触れたことないんだよ、特にイングリッシュなんて!」って、この言葉の裏の意味は…知らないってこと!ほら見ろ、やっぱり無知だったんだ。あの冷静な顔の奥に、ちょっと虚ろな表情がチラついて、無知だって俺に教えてくれてる!
「じゃあ、なんでイングランドに来て、さらにはあの世なんかに関わったんだ?」ブラッドムーンはさらに問い詰める。だって、身分が疑わしいんだもん。フランス人みたいな奴が、どうして「ロイス」の守護者なんかを引き継げるんだ?それに、自分の正体を知ったのもこの時だったしな。
「ヘゼ様、あの世会議の準備はよろしいでしょうか?」側近が部屋に駆け込んできて言った。はあ、東の国の側近ってやつは、よその部屋に土足で上がり込むのが当たり前なのか…もちろん、他の国の奴らの部屋にはそんなことしないけど。なんでこんな問題があるのか、お前ら知ってる?
「あーあーあー、俺の記憶力!」ふふ、理由は、そいつらの王様も大盤振る舞いするからなんだよな…この東の国には1000年もいるから、歴代の王様をみんな見てきた…どんな性格でどんな素質を持ってるかくらいはわかるんだ…でも、ヘゼだけは、性格は大雑把だけど、仕事は几帳面で、部下たちにとってはまるで親戚みたいな奴だった。多分、それが彼が2期連続で王様を務められる理由なんだろうな。
「ヘゼ様、早く。」側近が急かす。この悪魔王様ったら…こんな大事なこと忘れちゃうんだから!
「わかった、ブラッドムーン…お前も急げよ、後で試合があるんだから!」ヘゼは警告した…すると、煙と共に消え去った。これは彼のいつもの手で、都合が悪くなると煙になって逃げるんだ。命からがら逃げるときにも使われるぞ。
「はあ、あのヘゼ様の頭脳ときたら…」落ち着いた口調で吐き捨てた…この言葉、俺も周りのやつらも誰もビビってないけど、マジかよ…ヘゼ様も王様なんだから、お前…ちょっと調子乗りすぎじゃね?もしこの言葉を彼の忠実な家臣たちが聞いたら、あー、お前はもうおしまいだ。
「コホン…将来、あのヘゼ様の忠実な家臣たちの前でそんなこと言っちゃダメだよ…じゃないと、どうやって死んだのかわからなくなるよ。」ブラッドムーンは優しく忠告して、死ぬ時に、幽霊になって俺んとこに来て命乞いするのを回避しようとしてるんだな…でも、リュウがいるから、大丈夫だろ。
ぶっちゃけ、あの世がこんなに平和になって、俺は本当に嬉しいよ…だって、最初の500年間は、悪魔界は毎日戦争状態で、悪魔界のやつらは恐怖の中で生きてたんだからな…俺はあの頃、すごく悲しくて、悪魔界の魔物だったんだけど…俺の凶暴さのせいで封印されたんだ。でも…この悪魔界は、悪魔界の誰よりも愛してる…だって、この悪魔界には愛があるんだから。今、ヘゼがこの東の国をきちんと治めてる…サタンの隣で、あの世全体を治めてるから、このあの世に戦争なんてないんだ…彼には本当に感謝してる。
「別に、俺の実力はマジで強いから…あのジジイどもに俺が負けるなんて思ってない。」超自信満々に言った。彼の度胸には感心するしかないけど、…もし本当にあのジジイたちと戦ったら、多分…彼は敵わないだろうな。
「ん?俺たちが負けると思ってないのか?」3人の老人が部屋に入ってきて言った。
おいおい、なんでこのジジイどもここにいるんだよ?
「プッ…」フィリーが笑い出した。うは、カッコつけてる…う…う…わはははは。
「コホン、何笑ってんだ!」別の老人が言った。俺たち3人ってそんなに面白いか?なんでこんなに狂ったように笑うんだよ!
「ミスター・Mian、彼を無視してください…彼はマッドマンです。」ブラッドムーンが言った。これってマジで死ににいくようなもんじゃん…ミスター・Mianをバカにしちゃダメだ、いや、この3人のミスターをバカにしちゃダメだ!
「ブラッドムーン、お前は後で試合があるんだから、出て準備しとけ。フィリー、ブラッドムーンを連れて行け!」
「はい、旦那様!」フィリーが答えて、ブラッドムーンをドアから引っ張り出した。そして、出ていく前に、「気をつけろよ」って顔をしてた。
まじかよ、まじかよ、まじかよ、今日ここで俺、死ぬことになるのか。このクソジジイどもに俺が負けるなんて思ってないけどな!
このクソガキは度胸があるのは褒めてやる…でも、自分の身分をわかってないな!
「クソガキ、俺たちと戦って、お前が勝てるかどうか試してみるか?」ミスター・MianはWSスマイルな顔で尋ねた。
クソッ!あの顔のWSってなんなんだよ?俺は人生で他人にWSスマイルで笑われるのがマジで嫌なんだ。「はは、ミスター・Mian…何言ってんだよ。ことわざにもあるだろ…紳士は仕事をはじめないって。」
「ウッ…前はすごく威張ってたのに…なんだ?今はヒモにでもなったのか?」ミスター・Mingは言った。
小…小ヒモ!クソッ、俺はこいつと戦うしかないのか!「よし、この俺様が、ヒモってやつを見せてやるぜ!」そう言って、手の中にレキ爆弾を作って3人のミスターに投げつけた。そして、3人のミスターに近づいたとき…レキ爆弾は12個に分裂して、3人のミスターの4つの急所に飛んで行った。
もちろん…3人のミスターはそんなに簡単には騙されない…彼らはみんな戦い慣れてるやつらだ。こんなちっぽけな技術で倒されたら、恥ずかしくないのか?
ドアの外ー
「兄貴、マジで戦ってる!」ブラッドムーンはドアに張り付いて中の様子を伺ってる…テーブルが壊れる音とか、窓ガラスが割れる音とかが聞こえてきて、ブラッドムーンはマジでビビってる。
「知ってるよ…主に、お前は…試合に行かないのか?これが最後の4人から3人になるやつだぞ。」そりゃ、戦ってるのはわかってるよ…ミスター・Mianを見れば、絶対戦うってわかるもん。戦うかどうかは俺には関係ない…主にブラッドムーンの試合なんだ。あいつの体の中のエネルギーが放出されないと…何か起きるんだ!
「あ、忘れてた!じゃあ、俺、先に行ってくる…」ブラッドムーンはそう言って、羽を広げて飛んで行った。
3時間後ー
「兄貴、終わったんだけど…あいつらはどうなった?」ブラッドムーンは飛んで戻ってきて、元の家の前に着地した。まだ戦ってんのか?
「まだやってるよ。」フィリーが立ち上がり、腰についた灰を払いながら…落ち着いた口調で言った。どうやら、俺たちの実力もバカにできないみたいだ。3人のミスターと今まで互角に戦えてるのはあいつだけだぞ!
「兄貴、悪魔を呼ぶ必要ある?」マジで戦えるんだな…パワーがマジで強い。あいつのオーラがまだ完全に放出されてないのがわかるし、3人のミスターのオーラはほとんど放出されてるんだ!
「必要ない。もうすぐ止まるはずだ!」フィリーは言った…マジで強い、さすがロイス最後の守護者!