チャプター26 中国へ
イギリスは秋だねー。イギリスの秋って、他の国より寒くない? 道行く人たちは厚着してるし、生活も大変そうでさ。みんな鼻が赤くて、しょっちゅう鼻すすってるし… でも、そんなの全然関係なく、**ブラッドムーン**はめっちゃワクワクしてるんだよね。うん、やりたいことがあってさ、**ブラッドムーン**は超興奮してるんだよ… ってか、なんでこんなことになってるかって言うと、先週からの話になるんだけどさ…
朝早く、**ブラッドムーン**が猫にご飯あげてるの見たんだよね。うん、**ドウドウ**が戻ってきたんだよ。**フィリー**は毎回**ドウドウ**のこと見ると疫病神でも見るような顔してるけど、仕方なく見て見ぬふりしてる。だって、**ブラッドムーン**が**ワン**に頼んで、**ドウドウ**を城に連れてくる許可もらったんだからね。**ブラッドムーン**を悲しませたくないんだよ、きっと。猫がめっちゃ幸せそうなの見てると、俺もちょっといい気分になるんだけど、マジでイギリスの天気には慣れないわー。全然住むのに向いてない国だよ、ここは。色々考えた結果、中国がいいなって思って… で、ふと、**ブラッドムーン**が特にそれを望んでたこと思い出したから、相談してみたんだよね。もちろん、俺らもめっちゃ行きたかったから、ちょっとした作戦を実行することにしたんだ。
実は、めっちゃ簡単な作戦なんだよね。**ワン**との関係のおかげで、この作戦はあっさり実行に移せたんだ。俺は**ワン**に嘘をついたんだ。「あの、まだ来たばっかりで、イギリスの気候の変化に全然慣れなくて… だから、この冬を過ごすために、どこか別の場所に行きたいんです。」ってね。**ワン**に「何か考えはあるのか?」って聞かれたから、仕方なく「はい。」って答えたんだよね。で、「一人で行くのは寂しいから、家族みんなで一緒に行きたいんです。」って言ったら、**ワン**も渋々了承してくれて、俺らはウキウキで旅に出ることになったんだ。
「は? つまり、俺らを騙したってことかよ?!」**ワン**が突然、俺に怒鳴ってきた… こうなるって分かってたら、あんなこと言わなかったのに! 今じゃ、もう大変なことになってる… 耳が聞こえなくなるかと思ったよ。あんなに興奮するなんて、**ワン**は作戦のこと知ってて承知したんだと思ってたんだけど、全然気づいてなかったみたい! 怒った**ワン**は、自分の荷物を地面に投げつけ、サングラスをかけて待合室に向かっていったんだ。俺が何が起きてるのか分かんないうちに、その荷物の一部が俺のふくらはぎに当たったんだよね。当然、俺もめっちゃイライラして、自分の荷物を地面に投げつけたよね。**フィリー**を追いかけたら、**フィリー**がまだ完全に立ち直ってない状態で置いてきぼりになったんだ。その様子を見て、**フィリー**も怒って荷物を地面に投げつけて、「これ、空に持ってけ!」ってウェイターに言ったんだ。そんで、待合室に走って行ったんだ。ウェイターもすっごいイライラしてたけど、他の人に怒るわけにもいかないし、荷物を地面に投げつけるわけにもいかないから、黙って荷物をカートに乗せて、運んでたよ。
**フィリー**が待合室に着いたら、**ブラッドムーン**が走り回ってるとこだった。そしたら、**ブラッドムーン**は気づかずに**フィリー**にぶつかっちゃったんだ。「兄貴、早くどいてよ!じゃないと、**ワン**に殺されちゃう!」**ブラッドムーン**は**フィリー**を見て、急に希望が見えたみたいだったけど… **フィリー**は**ブラッドムーン**の手をきつく握りしめて、借金があるような顔でニヤニヤしてるし、**ブラッドムーン**はもうダメだって思ったよね。「**ブラッドムーン**、お前、自分が何をしたか分かってるのか?」
「何したって、お前を騙しただけじゃん!」って、別に肉が減るわけでもないのに? **ブラッドムーン**は**フィリー**の腕から逃げようとしたけど、**フィリー**は必死に抑え込もうとしてた。**ブラッドムーン**は歯ぎしりして、**フィリー**のふくらはぎを蹴ったんだよね。**フィリー**は手を離して、**ブラッドムーン**は走り出したけど、追いかけてきた**ワン**に捕まっちゃった… もう、これでアウト! 死亡確定! **フィリー**はその様子を見て、**ブラッドムーン**の腕を掴んだんだ。そして、ニヤニヤしながら「何やってんだよ? 俺だけがやったわけじゃないんだぞ。**ジャン・マ**も関係あるんだから。なんで俺ばっかりに目をつけるんだよ?」ってね。マジで、**ジャン・マ**も関係あるのに、なんで**ジャン・マ**を追求しないで、俺ばっかりに目をつけるんだよ! **ブラッドムーン**はラウンジチェアに座ってる**ジャン・マ**を睨みつけて、心の中ではとっくに**ジャン・マ**のこと罵倒しまくってたよね。
「ちょっと、いじめっ子**ブラッドムーン**さんよ、それに、その**ジャン・マ**って人はお客さんだし、超VIP VIPなんだから、どうしてそんなことできるんだよ?!」**フィリー**は**ブラッドムーン**に説明してたけど、もちろん、**ブラッドムーン**はそんな説明に全然納得してない。**ブラッドムーン**が**ジャン・マ**の隣に座ってるのを見て、俺は別に怖くなかったけどね。この子がこうなることは予想してたから。「あら、これって**ブラッドムーン**じゃない?」って男の声がして、**ブラッドムーン**は声のする方を見たんだけど、そこには久しぶりに会う友達、**リュウ**がいたんだよね。**ナイト・ミン・シャン**の事件以来、会ってなかったんだよ。**リュウ**はとっくに学校辞めてるから、学校でも会わなかったし… 「なんでここにいるの?」
「よお、**ワン**、**フィリー**… あら、なんで俺がここにいちゃいけないんだ?」**リュウ**は**ワン**と**フィリー**に挨拶して、それから**ブラッドムーン**の質問に答えて、**ブラッドムーン**に一歩一歩近づいていったんだ。もちろん、俺は**リュウ**に無視されてるの分かってるよ。たぶん、俺のこと他の乗客だと思ってるんだろ、ハハ。
「マジでやったら、殺すからね!」**ブラッドムーン**はそのまま座って、自分でPSPを始めたんだよね。もう話す気力もなさそうだった。興奮してると、なかなか話せないんだよね、多分。ゲームして落ち着こうとしてるんだ…
「久しぶりだな、**リュウ**。なあ、お前も欲しいのか?」**ワン**と**フィリー**も**リュウ**のところに行って、にこやかに笑ってたよ。まるで何年も会ってなかった旧友が、ある日突然再会したような感じだったよね。もちろん、俺はそんなの気にせず、**ブラッドムーン**と一緒にPSPで遊んでたよ。そしたら、二人はお互いに話してたんだ… 「そうそう、紹介するよ。こいつは魔法界の**リュウ**だ。」
「やあ!」**リュウ**のことなんか全然見向きもせずに、俺は返事したんだ。今、俺が考えられることって、スーパーマリオのことだけなんだもん! 「あのさ、**リュウ**、こいつは**ジャン・マ**だよ。」マジで、ゴーストキングかよ、すごい貫禄だなあ、でも、俺には関係ないし、今はマリオをクリアすることしか考えてないんだから!
**リュウ**は**ジャン・マ**に相手にされてないって分かったから、何も言わなかったんだよね。五人全員で待合室に座って、ゲームしたりおしゃべりしたり、時間になるのを待ってたよ… で、それぞれのゲートに行って、また飛行機に乗ったんだ。ふと、**リュウ**は日本に行くわけじゃないんだよなあって思ったけど、俺には関係ないか。ハハ。
**ブラッドムーン**は昨日からずっと興奮状態が続いてて、やっと飛行機に乗れたって感じで、完全に疲れて、背もたれに触れた瞬間に寝ちゃったんだよね。だって、昨日は一晩中興奮してて寝てないし、今、めっちゃ眠いんだもん。**ブラッドムーン**の隣には**フィリー**が座ってて、本当は俺が座るべき席だったんだけど… なんでか知らんけど、**フィリー**が**ブラッドムーン**は兄貴だって言ってて、一緒に座る方が**ブラッドムーン**の面倒見やすいとか言ってたから、マジで嫉妬してんじゃねーかと思った! だから、俺は何にも言わずに席を譲ったんだ。まあ、四人分の席はちょうど前後に並んでるしね。**ワン**と俺が前で、**フィリー**と**ブラッドムーン**が後ろに座ってるよ。
中国に着いたとき、**ブラッドムーン**はちょうど起きたとこだった。今、俺らは中国で一番栄えてる場所、上海にいるんだよね… **ブラッドムーン**は自分の荷物を受け取ると、空港から飛び出して、上海の繁栄を見てた。**ブラッドムーン**は心から中国もイギリスに負けてないって感心してたよ。この上海を見れば分かるでしょ… あとはイギリスの首都とか。
こうして、**ブラッドムーン**ファミリーの中国旅行が正式に始まったんだ!