チャプター4 吸血鬼は人間の学校へ行く
ブラッドムーンとフィリーはワンからお達しを受け取ったんだ。人間が通う学校に行けってさ。通知が来た時、二人は笑いが止まらなくなっちゃったよ。なんでって?だってブラッドムーンとフィリーは、もうすでに人間の学校の授業、受けてたんだもん。家でだけどね!
嫌だったけど、ワンの命令だから、人間の学校に行くしかない。
吸血鬼は太陽に弱いけど、純血の吸血鬼は違うんだ。太陽とか、日光とか、ライトとか、そういうの全部怖くない能力持ってるんだよ。だからブラッドムーンとフィリーは、人間みたいに昼間授業受けて、夜寝る生活しなきゃいけないんだ。
「兄さん、マジでさ…昼間に授業受けて、夜寝る生活、するの?」ブラッドムーンは長く伸びたリンカーンの車に座って言った。
「まあ、これはワンの命令だからね」フィリーはブラッドムーンに微笑んで言った。
「そういえば、ワン、兄さん…最近、変だと思わない?」ブラッドムーンは、最近のワンの異常な行動を思い出した。
「確かに、最近、お前にばっかり話しかけてるな」しかも、話の内容はお前のことばっかりだよな…ってフィリーは言わなかった。なんでワンがあんなに最近おかしいのか、多分わかってるから。
「へえ?なに?」ブラッドムーンは二人の会話にすごく興味津々。
「別に、学校での注意点とか教えてくれるだけだよ」これは本当。ワンは時々、学校で気を付けることとか教えてくれるんだ。
「ちぇっ…なんだろって思ったのに…」ブラッドムーンはちょっと不満そうに口を尖らせた。
「なんだと思ったんだ?」フィリーは笑顔でブラッドムーンを見て言った…
「だってさ…うーん…別に」ブラッドムーンは危うく、自分の嫌な考えを口に出しそうになって、フィリーにちょっと気まずそうに謝った。
「ほんと?」フィリーはブラッドムーンに近づき、不気味に笑った…
「ほんと…ほんとだって」ブラッドムーンは顔を背けて、フィリーの自分と同じ血色の瞳を見ないようにした。顔が赤くなってるし。マジで人騙すの苦手!顔真っ赤じゃんー
「わかったよ」フィリーはブラッドムーンの頭の中身を全部お見通し。ただ、ブラッドムーンが正直に話すか試したかっただけなんだ。
「若様、お嬢様、学校に着きました」運転手のミスター・ロッシが言った。
「あ、もう着いたんだ。いつもありがとうございます、アンクル・ロッシ」ブラッドムーンは礼を言った。これは、血族の伝統的なエチケットなんだ…言い終わると同時に、さっさと走り去った。
「ありがとう、アンクル・ロッシ」フィリーもそう言って、ブラッドムーンの後を追った。
「ブラッドムーン、待って、俺も混ぜてー」フィジーは人間のスピードでブラッドムーンを追いかけた。
「早く…先生たちを待たせちゃダメ!」ブラッドムーンは立ち止まって言った。
「名前くらい覚えとけよ!」フィリーはブラッドムーンに駆け寄り、注意した。
「うーん!ブラッドムーン?グリム!」ブラッドムーンは言った。ワンは本名を使うのを禁止してるから、偽名を使わなきゃいけないんだ。
「オッケー、行こう」フィリーはそう言って、二人は三年一組の教室に向かった。
「皆さん、こんにちは、私の名前はブラッドムーン?グリムです。今日からこのクラスでお世話になります」ブラッドムーンは元気よく言った。
「こんにちは、フィリー・グリムです。よろしく」フィリーは冷たく言った。
「うわー!女は可愛くて綺麗、男はカッコよくて冷たいって、しかも…みんな血の瞳だー」と、あるミーハーなクラスメイトが言った。
「うんうん…テレビで血の瞳の人見たことあるけど、実際に血の瞳の人見ると、めっちゃクールー」草食系男子のクラスメイトが言った。
「でも、おかしくない?みんな青い瞳なのに、あの子たち血の瞳だし、肌もあんなに白い」ある男の子は、すでに席に着いているブラッドムーンとフィリーを見て言った。
「はい、生徒の皆さん…授業開始!」先生は急いで言った、この二人に逆らっちゃいけない…この二人は、世界最大のグループの娘と若様なんだから!
放課後ー
ある若い女の子がフィリーとブラッドムーンの席のそばに立って、恥ずかしそうに「あの…ブラッドムーンさん…あの…お友達になってもいいですか?」と、ブラッドムーンに話しかけたけど、視線はフィリーから一度も離れなかった。
「いいよー」ブラッドムーンはこの女の子とその友達の目的くらい、とっくにわかってるんだから。
「えっと、私の名前はアンナ・リスキーです」女の子はついにブラッドムーンを見て、長い金髪が軽くカールして肩に散らばっていて、白い頬にはほんのりとした赤みがあって、ルビーみたいな大きな瞳がじっと自分を見つめてることに気づいた。鼻は高くて、唇は薄くてセクシー。ブラッドムーンはすごく可愛くてセクシーだった。
「あのさ、アンナって、どこのグループの娘なの?」ブラッドムーンは聞いた。だって、お嬢様学校だし、成績が良いだけじゃ入れないんだから、ある程度のバックグラウンドがないと。
「私はリスキー・トイズ・グループの娘です」アンナはまた視線を外して、黙っているフィリーを見た。
「リスキー・トイズ・グループの娘かー」ブラッドムーンは、女の子がずっとフィリーのことを見てるのが気に食わないみたい。
「それで、あなたたちは?」アンナはもっとフィリーのことを知りたかったから、尋ねた。
「私たちは世界最大のグループ、アライブ・グループよ」女の子に、自分はフィリーには到底釣り合わないってことを知ってもらうために、ブラッドムーンは言った。
「え?世界最大のグループの娘と若様!」アンナはマジでビビった。やっぱり、自分はフィリーに全然釣り合わないみたいだけど、愛に身分なんて関係ないもんね!
「うん、それに…私の兄には婚約者がいるんだ!ムカつく!」ブラッドムーンはわざと言った。もちろん、婚約者っていうのは、ブラッドムーン自身のことでーす!
「婚約者?」アンナは今回こそ、完全に諦めたみたい。
「うん、そうでしょ、兄さん?」ブラッドムーンはまたわざと言った。
「ああ」ブラッドムーンのことなら、フィリーが一番よくわかってる!
「まあ、じゃあ、フィリーの婚約者も、すごく綺麗なんだろうねー」アンナは今回はついにフィリーを見るのをやめて、ブラッドムーンと友達になりたいって本気で思ってるみたい。
「まあねー」自分を褒めるのは無理だし、ナルシストじゃないし!
「あなたの基準も、すごく高いんでしょうね」アンナは言った。
「へへ、私たちだけの話じゃなくて、あなたの家族の話も聞かせてよ!」ブラッドムーンは、この話題でいつまでもグダグダしたくないんだ。
「うちの家族は、別に話すことなんてないわ」あなたの家族は、あんなに金持ちで権力者なんだから、それに比べたら、うちなんて天と地だよ。
「知りたいの」ブラッドムーンはアンナの手を掴んで、ぐいっと引っ張った。
「ブラッドムーン!言いたくないなら無理強いするな!」フィリーはここで言った。
「まあ、アンナ、話したいことがあったら話しかけてね」ブラッドムーンはアンナの手を離して、背筋をピンと伸ばして言った。
「うん、また授業があるから、放課後一緒に帰ろ」アンナはそう言って、自分の席に座った。
「ヘヘヘ…兄さん、あの娘、単純すぎ」ブラッドムーンは女の子の後ろ姿を見て言った。
「何がしたいんだ?」フィリーは急に嫌な予感がした。
「別に、ただ、どれくらい単純なのか試したいだけだよ」ブラッドムーンは心の中で計算してた。
「ブラッドムーン、お前の変な考えは止めてくれ!」フィリーはついに、その嫌な予感がわかったんだ。
「行こ。人間が、どれくらい国を統一できるのか、見てみようじゃないか」ブラッドムーンは人間を嫌いじゃないけど、この青臭い人間は好きじゃない。
「もしワンが知ったら、お前、死ぬぞ!」フィリーはまだ止めた。
「私が何されんだよ?」ブラッドムーンは、ワンが自分に何ができるのか、信じてないんだ!
「はあ。どうせ遊ぶんだろ?」フィリーはため息をついた。
「その通り」ブラッドムーンはそう言って、自分の「ゲーム」を計画し始めたんだ。