チャプター20 無言の人々
「うっさいんだよ…一体、どこで叫んでるんだよ…リュウがあそこにいるわけないじゃん」 フィリーは相変わらずミルクティーをグビグビ飲みながら、ブラッドムーンの疑問をジョークとして受け止めているみたい。
「なんでいないって決めつけるんだよ…」 突然、リュウの声が聞こえた。 ママ、マジで来たじゃん!
「うわ…」 フィリーはマジでビビって、持ってたミルクティー全部地面にぶちまけた。 フィリー、今回マジで可哀想!
「兄…私の…ミルクティー!」 ブラッドムーンはブチ切れそうになるのを必死に堪えて… 予想外にも私のミルクティーがぶちまけられた!
「無視すんなよ!」 リュウはヘコんで… ま、最初来た時も無視されたもんな。
「今はお前を無視するどころじゃないんだよ!」 ブラッドムーンはリュウのことなんか目もくれず、ちょっと困った顔で地面にゆっくりと消えていくミルクティーを見てる。
「おいおい、ブラッドムーン! なんでそんなことするんだよ!」 リュウは文句タラタラ。 もう、やってらんない。マジでムカつく。
「うぜーんだよ、私を不快にさせないでよ、何しに来たんだ?」 ブラッドムーンは相変わらずリュウの方を見もせず、ただそう言った。
「ヘイ、俺を見ろよ! お前の成績見に来たんだよ」 リュウはブラッドムーンの顔を無理やりこっちに向けさせ、ちょっと怒ったように言った。
「ちょっと言ってみろよ、何がそんなに怖いんだよ!」 ブラッドムーンはリュウの手を払い、ちょっとイラついてる。
「おいおい、喧嘩はやめろって!」 フィリーが何か言おうとしたら、ワンがそれを遮った。 このクソ王様、絶対わざとだろ!
この王様、さっきから…一体、いつ出てくるんだよ…まさか… リュウが来るって分かってたんだな。 ブラッドムーンはちょっと落ち込んだ考えをした。 でも、どうしてワンがわざとやったのか、彼女に分かるわけがない。
「俺たち…喧嘩してないだろ、ブラッドムーン?」 リュウはブラッドムーンの肩を組もうとした。 ほら、俺たちは兄弟だろ!
「そう…そうね!」 ブラッドムーンはリュウの肩組みを振り払いたいけど… でも…全部無駄… リュウは抱きしめる力がめっちゃ強いんだよね。
「もういいから、リュウ…手をどけろ!」 ワンはリュウがブラッドムーンの肩に手を回してるのが気に入らない… ぶった切りたい衝動に駆られる。
「なんで?」 リュウは知ってて聞いた…「俺は死ぬのが怖くないから、お前が切りたいなら切れよ」って顔してる。
「やめろって!」 ワンはマジでぶった切りたい。
「誰がお前に頼んだんだよ、何をお前に頼んだんだよ?」
「ちょっと! お前ら、もういい加減にしろ!」 ブラッドムーンはもう我慢できず、リュウの手を振りほどいて叫んだ。
「喧嘩するならよそでやれ! 私は休みたいんだ!」 ブラッドムーンは一度も振り返らず、自分の部屋にまっすぐ入っていった。
「マジで怒った?」 フィリーはちょっとヘコんで… まさか…あんなに怒るなんて? 俺はまだ何もしてないのに。
「みたいだな」 ワンも答えた。 まあ、感情を抑えられないんだよ、俺は。
「子供だな!」 リュウも自分の考えを言った。「お前らにゃ関係ねーよ!」 ワンとフィリーが同時に叫んだ…珍しい…恋のライバル…こんなに息ぴったりって、どういうことだよ?
「ま、いいや…俺は彼女を見に行く!」 リュウは言った…もう何も言わない!
「ダメだ! お前が行く番じゃない!」 またまた、息ピッタリ。 お前は誰なんだよ? なんで見に行くんだよ! 二人とも、考えが一致してるんだよ。
「えー…」 しょうがない、言わないで、直接行動だ! リュウはそう言って、ブラッドムーンの部屋のドアにフワフワと近づいて…ノックした。
二階にいた二人は、しばらく考えて…やっと反応した! 「ちょっと! 誰が行くって言ったんだよ!」 フィリーは我慢できず、いつもの冷静さをかなぐり捨て、目に怒りの炎を宿している。
「早く入って!」 ブラッドムーンはちょうどその時ドアを開けて言った…さっきの声はハッキリ聞こえたし…
「ありがとうございます…」 リュウは真っ直ぐに入っていき、この行動にワンとフィリーはさらにイライラ。
「お前ら、大声出すなよ!」 「バーン」ってドアを閉める音に、ワンとフィリーはビックリした。
部屋の中ー
「わー、わー…お前の部屋、マジで綺麗だな」 青い壁…黄色いカーテン…とにかく、雰囲気がめっちゃいいじゃん!
「何しに来たの?」 ブラッドムーンはソファーに座って、まるで気にしていない。
「別に、ただ見に来だけだよ」 リュウはブラッドムーンの冷たさを無視して、同じように「当然のように」ソファーに座った。
ドアの外ー
「はあ…なんで俺たちはこんなコソコソしたことしなきゃならないんだよ!」 フィリーはヘコんで…ワンに小声で話しかけた。 もう、捕まえ…違う!
「気にすんな…静かに聞いてろ!」 ワンもちょっと顔が引き締まってる… でも、リュウを見とかないと!
「あのさ、お前ら、もう十分聞いたでしょ」 突然、声が聞こえた…
「いや、邪魔するな」 ワンはあんまりちゃんと聞いてなかった…適当に答えた。 すると、フィリーが先に反応して振り返った…
「おい…ブラッドムーン…悪魔だ」 フィリーは叫んだ。
「フィリー、ふざけんなよ! 今、ブラッドムーンは部屋にいて、悪魔は東にいるんだぞ!」 ワンはまだ振り返らず、ブラッドムーンの部屋のドアの前にしゃがんで聞いてる。
「冗談じゃない! 振り返って!」 フィリーは強調した。
「うっせーな!」 ワンはイライラして頭を回したら、マジでビックリして死にそうになった… 大きくなった悪魔の顔が目の前に!
「うわ…悪魔だ」 ワンはすぐに横に閃いて言った。
「なんだよ?」 悪魔は冗談で言った…
ところで、リュウはどうしたんだ?
「いや…」 ワンはまた、以前の無関心な態度に戻った…普通!
「ブラッドムーン、リュウはどこに行ったんだ?」 フィリーは、なんでブラッドムーンが突然ここにいるのかとか、なんで悪魔がここにいるのかとか、気にせず質問した…肝心なのは…リュウ?
「ここだよ…」 ブラッドムーンは答えた…マジで答えだよね! どこにいるんだよ?
「どこ?」
「ここ」 声が聞こえた…フィリーは見た…え! 悪魔が言ってるじゃん!
「ま、いいや…俺はなんでか分かった」 ワンは言った…どうして忘れてたんだ…悪魔は顔を変えられるんだ! 匂いまで変えられるんだ!
「なんで?」 フィリーは不思議そう。 なぜなら、ここで悪魔のことをよく知ってるのはワンだけだから… だから、フィリーは悪魔が顔を変えられるなんて知らなかったんだ。
「顔を変えられるし、匂いまで変えられるからな」 悪魔は説明した… 実際、さっきブラッドムーンの部屋に入った時、ブラッドムーンは悪魔を見抜いた…ただ一言「お前の部屋、マジで綺麗だな」って言ったから… リュウは、この部屋の雰囲気が嫌いなんだよ! そのせいで…悪魔もブラッドムーンに不機嫌な顔をしてたんだ。
「それで、ブラッドムーンはもうとっくに気づいてたんだ?」 フィリーは、さっきの会話から推測すると、ブラッドムーンはもうとっくにリュウが偽物だって気づいてたんだ!
「部屋に入った時、気づいたよ…」 悪魔はわざと暗い口調で言った…
「うーん…」 ワンとフィリーはまたヘコんで…じゃあ、さっきまでやってたことって…全部無駄だったってこと?
「ま、俺は見たいものは全部見たし…帰るよ…ブラッドムーン、明日も頑張ってな!」 悪魔がそう言うと、霧散して…最後には消えてしまった。
「おいおい、この悪魔…マジで来てすぐ帰るな!」 ワンは呆れて…今日、みんなで半日呆れてる…
「ま…私は休むわ…」 ブラッドムーンはまた言って、自分の部屋にまっすぐ戻った。
「…」 ワンとフィリーはマジで呆れて…ま、みんな呆れてる…今日はマジで呆然の一日だった。