チャプター33 フィナーレ
ブラッドムーンにボコられた悪魔、一瞬ポカーン…でも、マジでヤバい状況なんだよね。ブラッドムーンのターンもちゃんと見ないで逃げ出しちゃったし。でも、あっちの攻撃現場から煙がモクモク上がってるし…ブラッドムーンは別にモンティのケンカになんか行きたくなかったんだけどさ…でもさ、あっちの攻撃現場から「ギャー!」みたいな悲鳴が聞こえるし、めっちゃ戦ってるのが見えるんだよね。マジでイヤだけど、ここは自分のホームタウン、自分の家なんだもん!ブラッドムーン、立ち止まった…めっちゃイライラしながら、攻撃現場の方を見たよね。だって、モンティのケンカに加われるのは、決まった奴だけだし、王様だろうが、プリンスだろうがダメなんだから。
ブラッドムーンは、足元に倒れてるエンジェルにやられた兵士達を見て、また心臓がバクバクし始めた…コレ、自分の故郷の人達じゃん!ブラッドムーン、キレてきた…すぐにゴースト毒プリンスを解き放ったよね…そいつはすぐに普通のゴーストになったんだけど、空を飛んでたエンジェルがブラッドムーンの姿を見つけて、何も言わずにブラッドムーンに突っ込んできた…でも、ブラッドムーンはもう冷静じゃなかったから、最初の約束でエンジェルを傷つけちゃダメだってこと、忘れちゃってる!
手を一振りしたら…エンジェルの左翼がポキッて折れた。エンジェルが落ちていくのをブラッドムーンがキャッチして、思いっきり右翼をへし折った…エンジェルの痛い叫び声に、他のエンジェル達も気づいて、ブラッドムーンに急いで向かってきたけど、もう遅いよね、ブラッドムーンがもう一回手を振ると…そのエンジェル達の白い翼は、真っ赤に染まっちゃった。そう、エンジェルの翼、真ん中でぶった斬られたんだよね。ブラッドムーンはダブルヘッドのキワをまた解き放った…ダブルヘッドのキワは背は高くないけど、破壊力はマジでハンパない。ブラッドムーンのために、血まみれの道を切り開いていくんだよね。ブラッドムーンは、こんな血みどろの光景、見たことなかったけど…全然怖くないし、むしろ興奮してる。だって、ローランの死のショック、まだ消化できてないし、めっちゃ息苦しいんだもん!
悪魔は、急に北東の方角から、めっちゃ濃い血の匂いがするのに気づいたんだよね。ブラッドムーンの気配と混ざってる…悪魔はマジで心配になったけど、目はめっちゃヤバい感じになって、大天使達が来てる!やっぱり、このモンティの戦いでは、エンジェル達は約束を守らないんだよね。でも、サタンにやらせるわけにはいかないし…ここでサタンと戦えるのは、ブラッドムーンしかいないんだよね。そう…ブラッドムーンの純血は、120歳になると無限の力を手に入れるんだよね。だから、ブラッドムーンに自力で来るんじゃなくて、奪わなきゃいけないんだよ。もし、人間界に長くいたら、ブラッドムーンのことを知ってる奴らは、ブラッドムーンの純血を手に入れようと必死になるだろうし。そうなったら、変なことに使われちゃって、マジでヤバいことになるかも!
「ロードデビル、ブラッドムーンが助けに来たよ!」ブラッドムーンはそう言いながら、口角を上げてニヤリ…だって、ゴーストは変わっちゃってるし、ギザギザの牙が見えてるし、この表情はめっちゃ血に飢えてるんだよね。ブラッドムーンが超余裕な感じで手を振ったら、ブラッドムーンに向かってきてたエンジェル達が、真んでぶった斬られた…血がブラッドムーンにベッチャリかかって、白いドレスはもう赤いスカートになっちゃった。この血痕は、まるで競い合うように咲き誇るバラみたいで、めっちゃキレイ。ブラッドムーンの金色の巻き毛と合わさって、なんか現実離れした美しさだった。悪魔は、そんなブラッドムーンを見て、内心ゾッとしたよね。もう、アレン・スウの中に純血が…?じゃないと、あんなに純粋でカワイイブラッドムーンが、こんなに血に飢えて、もしかしたら怖い姿になんてならないよね?悪魔は、ちょっとボーッとしちゃって、大天使にチャンスを与えちゃった…でも、もう理性を失ったブラッドムーンには追いつけない。ブラッドムーンの悪魔の翼が、一瞬で大きくなって、ブラッドムーンは華麗な円を描き、大天使はもう三回も死んだ。悪魔は確信したよね、純血アレン・スウだって!
「ロードデビル、マズイ…エンジルが俺らの中心を攻撃してる!」片腕が折れたボディーガードが、急いでやってきてそう言って、そして血を吐き出して…そのまま倒れて、不満そうに死んじゃった!
全部、最初の約束と違うじゃん。なんで天国って、こんなに信用できないんだ?自分がヘマして、天国の神様は清廉潔白なエンジェルだって思ってたのかも!悪魔はそう思いながら、中心に向かって走ったけど、ブラッドムーンはもうどこにもいない…でも、確実に今、中心にいるはず。マジでそうだった…ブラッドムーンは中心にいたんだよね、エンジェル達よりも先に着いてて、中心のドアの前に立ってたし、中心のドアはカッチリ閉まってて、ブラッドムーンはもう中心に結界を張ってたし、エンジェル達は入れなくなってた。エンジェル達は、ブラッドムーンが作った結界を破れなかったんだよね。ブラッドムーンは腕を組んで、なんかめっちゃ長い間待ってたから、エンジェル達と大天使はめっちゃイライラしてて、何も言わずに、ブラッドムーンに飛びかかったんだよね、ブラッドムーンは囲まれちゃって、ブラッドムーンは見えなくなっちゃった。悪魔がこの状況を見て、もう心臓がグチャグチャ…ブラッドムーンの気配はするけど…エンジェル達がブラッドムーンを何重にも取り囲んでて、マジで突破できそうにない。悪魔は我慢できなくなって突進して、一番外側のエンジェルを魔法で殴ったら…突然、鮮やかな赤色の光が隙間から出てきて、周りのエンジェル達が自爆しちゃった。悪魔は、ギリギリ逃げ出したから良かったけど、もし逃げ遅れてたら、悪魔も傷ついてたかも。悪魔は、ボロボロになったブラッドムーンを見て、顔や手に付いた血を舐めてるのを見つけたんだよね。真っ白な顔は、血のおかげでめっちゃデリケートになってて…悪魔は、魔界と天国の関係は、もう修復できないって分かったよね。だって…魔界のエンジェル達を殺しちゃったんだもん。モンティの戦いは、なんかあっという間に終わっちゃった感じ。まだエンジェルはたくさんいるけど、大天使達が全員負けたから、みんな天国に逃げ帰ったんだよね。
その時…ブラッドムーンの真上に、白い光がビカーン!ブラッドムーンに直接当たってて、ブラッドムーンはなんか体に痛みを感じてるみたい。でも、我慢してるんだけど、後ろの方になると、どんどん痛みがひどくなってくるんだよね。まるで体が引き裂かれるような感覚で、ブラッドムーン、急に理性が戻ってきて、この時、この白い光が消えて、ブラッドムーンみたいに金色の長い髪の女の人を見つけたんだけど、その女の人は血の目じゃなくて、他の部分はブラッドムーンにそっくりで…ブラッドムーンは一瞬、自分だと思ったけど、その茶色の目を見て、自分をこんなに思ってくれる人がいるんだって気づいて…そして、めっちゃ眩しい光を放つ女の人だった。
「ブラッドムーン…」その女の人はブラッドムーンに近づいてきて、ブラッドムーンの名前を呼んだんだよね。よく見ると、その女の人の目は赤くって、涙がポロポロこぼれてる…悪魔はアホみたいにボーッとしちゃって、この女の人の美しさに、またはこの女の人の行動に、もうマジでビビってる!悪魔がハッとして、ブラッドムーンを奪い取って、その女の人から引き離して、「一体、神様は何をやってるんだよ!」って言ったんだよね。
ブラッドムーンは悪魔がそう言うのを聞いて、マジで目を見開いて、信じられないって感じで悪魔と女の人を見たよね。ブラッドムーンは、悪魔が神様を見たことあるのは知ってたけど、自分は見たことなかったし。悪魔に脅かされただけかもって思ったりして。ブラッドムーンは女の人を見て、答えを探そうとしたけど、女の人がうなずいて、「私はただブラッドムーンを迎えに来ただけ。」って言ったんだよね。ブラッドムーン?!悪魔はそれを聞いて、またビックリしたよね。ブラッドムーンって、天国の人なの?!「神様、冗談でしょ?ブラッドムーンは俺らの魔界の人間だぜ。なんで連れて帰るんだよ?!」悪魔は、このブラッドムーンの正体が分かんないし、この神様の意味も分かんないし、ブラッドムーンはもうめっちゃ混乱してる。
「ヘー、お前と俺は賢者だ、俺達は分かりやすく説明するぞ、ブラッドムーンは俺達の天上の神だ、苦労を経験させるために降臨させたんだが、間違って魔界に落ちちまったんだ。今、俺が来たのは、俺達の神様も間違ってるってことか?!」神様は、なんか淡い光を放ちながらそう言ったんだよね。ブラッドムーンは、この神様の言葉をほぼ信じかけた。だって、自分は神様のものだって言ってるし、そう…なんか人間ってより、モノって感じがするでしょ?自分を間違って魔界に落としちゃったって言ってるし、うん…小さい頃のこと、何も覚えてないし。それに、もし自分が神様のものなら、外見も神様の好みに合わせて自由に変えられるってことだし。そっくりなのも納得だし、でもブラッドムーンが疑っちゃうのは…なんでこの女の人を封印したいって気持ちになるんだろうってこと。だって、何かを封印する時、いつもこの気持ちになるから…ブラッドムーンは心の中で呪文を唱えて、こっそり手で呪文を描き始めたら…ブラッドムーンは、女の人の本当の姿を見たんだよね、ヘビの精だった!ブラッドムーンは名前を見て、黙ってそれを唱えると、女の人は元の姿に戻って、どんどん小さくなり始めて、そしてブラッドムーンの体の中に入っていったんだよね、悪魔は、その間、一言も言わなかった、だって、悪魔も変なことに気づいたから、つまり、神様は自分の名前を全然知らなかったってこと!
ブラッドムーンは女の人を封印した後、体にちょっと痛みを感じたんだけど、ヘビの精が封印される時のもがき苦しみだと思って、全然気にしなかったんだよね、そして悪魔は中心に戻り、ブラッドムーンは自分の部屋に戻った。体の痛みはどんどん強くなってきて、なんか破裂しそうな感じがするんだよね。ブラッドムーンはベッドに倒れ込んで…布団を被って、寝ようとしたんだけど…突然、呼吸困難になっちゃった。まるで、両手に掴まれてるみたいで、ブラッドムーンはもがき始めた…めっちゃうるさい音が聞こえたから、通りかかったフィリーが気づいたんだよね。フィリーは、ドアをめっちゃ叩いたけど、誰も出てこないから、めっちゃパニクって、ブラッドムーンのドアを蹴り開けたんだよね。中に入ってみたら、ブラッドムーンが封印瓶になっちゃってて、もうブラッドムーンはいなかった…フィリーはアホみたいになっちゃった。フィリーは、ブラッドムーンの封印が、ある程度封印瓶になることは知ってたし、もう二度と人間に戻れないことも分かってたけど…明らかにブラッドムーンは、まだ封印が残ってるはずだったんだよね!
王と、悪魔が魔界の書斎でブラッドムーンの気配を感じられなくなって、めっちゃキレて、ブラッドムーンの部屋に向かって走った…ブラッドムーンの部屋に着いたら、フィリーが瓶を抱えて泣いてるのを見ただけだった。考えると、これはブラッドムーンだって分かるよね…ワンの心臓は針で刺されたみたいに痛い。ブラッドムーンがいなくなっちゃった事実を受け入れられないんだよね。フィリーをどかして、何があったのか聞いたけど、フィリーはまるでアホみたいに「もう一つあるはずなのに、もう一つあるはずなのに…」って唱えてるだけだった。悪魔もアホになっちゃった。悪魔はブラッドムーンのこと調べてたから…ブラッドムーンが封印者だってことは知ってたけど、まさかブラッドムーンがこんなに早く…って思わなかったよね。みんなが悲しんでる時、隅っこに隠れてたナイト・ミン・シャンも、黙って涙を流してたんだよね…
(完)