Chapter 14- イザベラの新しい友達
「あー、一緒に乗らない?二人とも学校行くんでしょ」って、彼が私に言ってきたけど、断った。
話したくないんだもん。
「大丈夫。あたし、バイクで行くから」って言って、彼を置いて行っちゃった。
「でも、二人とも学校行くじゃん」って、彼が私を止めようとするけど、無視した。
なんか、私を追いかけてきて、道で話しかけようとしてる気がしたんだよね。
「道見てて」って、彼の顔も見ずに言った。
「無視してるの?」って彼。
「まあ、そんな感じ」って言って、彼より速くバイクを走らせた。
正門に着いた時、フェイスが、あたしと同い年くらいの男の子と一緒に待ってるのが見えた。
「イザベラ?」って、ヘルメットを脱いでると、ルーカスが後ろから声をかけてきた。
「あーもー」って言って、このルーカスっていう男の子を無視するために、フェイスのところに行った。
「やあ、ミス」って彼。
「あら、こんにちは。あたし、あんたのこと知ってる? 」って言ったら、彼に悪いことしちゃったかなって思った。あたし、彼に八つ当たりしちゃったんだよね。
「ごめん、あたしが言いたかったのは、なんであたしを探してるの?」って聞いたら、彼は嬉しそうだった。
「クイーンに届けられたんです」って。
「は?」って、あたしは混乱した。
「あー、つまり、あなたってクイーンみたいだから、友達になりたいなって思って。ケンドリックって言います」って言って、握手を求めようとしたんだけど、ルーカスがその男の子の手を掴んだんだよね。
「中、入ろうか?」って、あたしは二人の間の緊張を感じて言った。
「お母さんにそっくりなんだよな」って、彼が言った。
「え?どういう意味?」って、あたしは聞き返した。
「あー、たぶん、お母さんも綺麗なんだろうなって」って言った。
「変だけど、超イケメンじゃん… うわあ」って、フェイスが囁いた。
「トリクシーとキーラは?」って、あたしは聞いた。
「あー、トリクシーは、お昼に会うって言ってて、キーラはホームスクールしてるんだって」って説明してくれた。
「え?何それ?」って、あたしはびっくりして言ったら、二人の男の子がこっちを見た。
「会えなくなるの、寂しいな」って言って、新しい男の子、ケンドリックを見た。
あたしは、彼がイケメンだって本当だったんだって思った。
「ここも、あなたの部屋なの?」ってケンドリックに聞いた。
「うーん、まあ、そうかな」って彼。
「席はどこ?」って聞かれて、あたしは自分の席を指さした。真ん中で、椅子の中心なんだよね。
「おー、あたしの隣に座るね!」って言った。
「うーん…」って言ったんだけど、彼はルーカスの席に座っちゃったんだよね。
「そこはあたしの席だ」ってルーカスが言った。
「でも、あたしは彼女と一緒に座りたいんだ」って言って、拗ねてた。
ちょっと子供っぽいけど、嫌いじゃないんだよね、別に好きってわけじゃないけど。
「あー、もう、いいじゃん」ってルーカスが言って、後ろの空いてるところに座った。
なんか、むっちゃムカついてるみたい。
「それで、どうしてあたしのこと知ってるの?なんであたしに話しかけてくるのかも知りたいわ」って言ったら、彼はぼーっとあたしを見てた。
「目、紫色だね」って彼。
「そうなの?」ってあたし。
「コンタクトしてるの?」って彼。
「してないよ。紫色の目だって、あたしだけが見えるの。あんたが初めて本当だって言ってくれたんだ」って言った。
子供の時から気づいてて、友達や家族に紫色の目だって言ってたんだけど、みんな想像力だって言うんだよね。
「どうしてわかったの?」って聞いたんだけど、彼は無視したから、先生が教室に入ってくるのが見えたから、大人しくした。
「一緒に行ってもいい?あたし、あなた以外、誰も知らないから」ってケンドリックが言うから、一緒にいくことにした。
「それで、ケンドリックだよね?」って、フェイスがケンドリックに聞いたら、あたしの隣に座ったんだよね。
「うん」って彼は冷たくフェイスに答えた。
なに?態度悪くない?
あたしには優しくて親切なのに、他の人には「うざい」って感じなんだよね。
「どこに住んでるの?」ってフェイスが聞いた。
「うーん、森の中?」って言って、なんか緊張してるみたい。
「森?うわー、すごいね」って彼女が言うと、彼は笑った。
あー、エクボ、むっちゃ魅力的。
「でも、ルーカスは?」ってフェイスが言ったから、あたしは肩をすくめて、飲み物を一口飲んだ。
「ちょっと、いる?」ってケンドリックがあたしを見てたから言ったら
「あー、別に。あの、あなたが食べてるもの、どんな味がするのか気になって」って言った。
「は?コーヒーの味を知らないの?」ってあたし。
「うーん、うん、知らないんだ」って言った。
「はい、どうぞ」って言って、コーヒーをあげた。
「あ、ルーカス、来たよ」って、フェイスがルーカスがサンドイッチとトマトジュースを持ってるのを見て言った。
彼はいつも少ししか食べないんだよね。
「座ってもいい?」って言われて、あたしは頷いた。
あたしの隣に座ろうとしたんだけど、ケンドリックがルーカスと席を替わったんだよね。
「おっと、もう座っちゃってる」って彼が言うから、あたしはびっくりしちゃった。
「あのさ、ルーカス、ここに座ってもいいんだよ」ってフェイスが言って、彼はついにあたしの隣に座ったんだよね。
二人の間の緊張を感じて、あたしは真ん中にいて、戦争が始まる準備万端だったんだけど、何も起こらなかった。
ルーカスは何も言わずに食べ続け、フェイスはケンドリックと話をしてて、あたしはただ聞いてるだけだった。
「ねえ、あのキーラって子、妊娠してるんだって。まじありえないよね。
なんか、小悪魔みたいな感じで、男の人に遊ばれてるんだって。うわー」って、誰かが後ろでバカにしてるのが聞こえて、誰の声か分かった。
「汚い女。でさ、フェイスって子もさ、ソフィアとばっかり遊んでるじゃん。
あの子たちみたいに可愛くないのに。ただ金持ちなだけなんだよね」って、さらに他の女の子たちが笑いながら笑ってる。
もう我慢できない!って思って、あたしはテーブルを力いっぱい叩いて、怒って立ち上がった。
フェイス、ケンドリック、ルーカスは幽霊でも見たような顔でこっちを見てる。
「あんたらに何言われる筋合いもないわ。あたしの友達のことを悪く言うのは許せない!あんたたちの方が悪魔みたいなもんじゃん」って言った。
「汚くないわよ、彼女の人生なの。あたしらは何もできないわよ。
あんたは、彼女の世界ではただのクソみたいなもんでしょ。
彼女の友達だって知ってて、裏切ったんでしょ?」って言った。
怒りで、ステイシーを平手打ちしたら、その次にしたことで、みんながびっくりしたんだよね。
「そして、醜いって言ったフェイス、あんたたちが醜いのよ!
外見だけじゃなくて、心の底からね」って言って、テーブルにあったジュースを彼女にかけた。
「うわー、かっこいい」ってケンドリックが言ったけど、校長先生が来て、フェイスと彼女たちと一緒に、校長室に行くことになったんだよね。
「それで、あなたたちの間で、何があったんですか?」って校長先生が言った。
「すみません、先生。むっちゃ怒ってて、自分を抑えられなかったんです。
彼女は裏切って、あたしの友達が汚いって他の人に話してるんですよ。彼女は誰かをいじめてるんです」って、あたしは怒りながら言った。
「でも、彼女はあたしを傷つけたんです。証拠があります」って言って、あたしと校長先生に顔を見せた。
あたしはびっくりしちゃった。真っ赤になってて、あたしの手の跡がついてるんだもん。
「あたしがやったのかな?」って、フェイスに小声で聞いた。
「うん、あんたがやったんだよ」って彼女が言った。
「うわー、痛い?」って校長先生が言った。
「はい、もちろんです。燃えるように感じます」って彼女が言った。
「まあ、自業自得ね」って、あたしは小さい声で言った。
「何か言いましたか?モーセルさん」って校長先生が言った。
「うーん、何も」ってあたし。
「それで、あなたたちの行動について、二人は罰を受けなければなりません。
三日間の停学です」って言って、あたしたちは出た。
「それで、三日間、あなたに会えないんだね?」ってケンドリックが、あたしたちと廊下を歩きながら言った。
「あなたは最高よ」ってフェイスが言って、あたしは笑った。
「あたしの友達のこと悪く言うやつには、絶対負けない」って言って、ニヤッとした。
「でも、自分の手がこんなに強いとは思わなかったわ。
赤くなってて、手の跡がついちゃったんだもん」って言った。
「だって、あなたはプリンセスなんだから」ってケンドリックが言った。
「は?プリンセス?」って、あたし。
「そんなの、いるの?」って言った。
「いや、ただ、あなたはプリンセスみたいな性格だなって言っただけ」って彼が言った。
「あー、むっちゃ面白い」ってフェイスが言って、あたしは笑った。
「うん、そうだね」ってあたし。
「どこに住んでるの?」って彼が言った。
「あー、アパート借りてて、ルーカスと一緒に住んでるんだ。
でも、誤解しないで。引っ越してから分かったんだから」って説明した。
「それで、あなたの両親はどこに住んでるの?」って聞かれた。
「あー、家にいるよ。あたしは養子だって、後で分かったんだ」って言った。
「でも、乗り越えたわ」って付け加えたら、彼は頷いた。
「今は、何も言わないのね」って、あたしが言った。
「ごめん」って彼。
「うん、大丈夫だよ」ってあたし。
「そういえば、今日は楽しかったよ。
会えてよかったよ、イザベラさん」って言って、あたしは笑った。
「あたしもだよ、変な人だけどね」って言って、笑った。