第18章
アヴィエナのPOV
「まさか!」って言うのは、あたしも彼のことが好きって言ってるようなもんだし。
ヨットのあたしの部屋に入った時は超イラついたけど、もう島に着いちゃったから、すぐ出たし。無視無視。
前はあたしの写とか撮ってたのに、あたしのプライドが許さなくて、話もしてない。クルーに頼むだけ。彼はただあたしを見てるだけ。何もしてないのに、あたしの血はもう沸騰しそう。マジうざい。
「ココナッツシェイク作ったよ」って、持ってきたから、ちょっと眉毛上げたよね。まだニヤニヤしてるし。なんかイラつく笑顔やめて。「可愛い顔してると、そのうち落ちるよ」って思って。うざい。
あたしはただ、彼がくれたココナッツシェイクをちゅーちゅーしてただけなのに、ストローを一本にして、同じグラスで飲んでるの見て、むせそうになった。
「は?マジウケるんだけど」って言ったら、笑っちゃったんだけどね。ほんと、あたしのこと分かってるわ。
いろんな島巡ってる時は、犬と猫みたいな関係だけど、あたしは結構好きだよ。なんかストレスもなくなったし。
「気を付けて」って、ヨットから降りる時に言われて、あたしの腰を掴まれた。彼の家族が見てるから、止まった。もういつものことだし、あたしは彼のこと好きアピールしたよね。彼があたしのこと見てきたから、なんかひるんじゃった。囁こうとしたら、息が止まるかと思った。見つめ合って、ニッコリ笑って、彼に耳打ちした。
「家族が見てるよ」って囁いたら、ちょっと握る力弱まった。彼の家族がいるなら、彼女もいるって、急に気づいたかな?あたしはただ笑って、またちょっとムカついたけど、大丈夫なフリした。平気だよって。
あたしは、あたしに笑い返してくれない彼の家族に優しく微笑んだ。もちろん、それでいい。彼らとは一緒にいたくないし。
「ちょっと部屋で休むね。あと数時間したら友達が来るから」ってリバーに言ったら、彼は頷いた。でも、彼もあたしの方に来てるじゃん。
「なんで?」って、あたしは彼にムッとして聞いた。
「休憩するんだよ。後で友達が来るし」って、笑って入ってきた。あたしはただ首を振って、好きにさせた。まずシャワールームに行って、持ってきた服に着替えた。
インスタにあげた写真に、ファンと絡んでたら、リバーがタオル一枚でバスルームから出てきたから、止まっちゃった。しかも裸だし。腹筋割れてるし、マジモデル体型。でも、さっきムカついてたから、よく見なかった。
「よだれ垂らしてるよ」って、真顔で言ってるけど、絶対からかってるでしょ。
「あんたの顔厚すぎ!」って、持ってた枕を顔面に投げつけた。
「全部あげますよ。好きなだけ触ってください」って、笑ってるから、あたしは持ってるもん全部投げつけた。あたしから逃げながら笑ってるし。振り返った時、やっぱり見ちゃったよね。背中のタトゥー。銃。
男の体見るのは普通だけど、目の前の彼がかっこいいのは否定できない。あたしは唇を噛んで、自分を殴りそうになった。これはダメだ。あたしにとって危険すぎる。
彼はあたしを見て、眉毛を上げた。
「何?ドア見てただけ!」って言ったら、彼は笑って首を横に振って、Tシャツ探してた。
「触りたくないの?もうTシャツ着るから。味見してもいいよ…」あたしは触れるもの全部投げつけて、笑った。
「バカ!」って叫んで、またスマホに目を戻した。なんであたしをイライラさせるんだろ。なんか悪いもん食べたのかな?ただ、彼の存在がムカつくの。
あたしは彼があたしに寄りかかって、「ミラベルと魔法だらけの家」見てたから、寝れなかったし。彼が寝ちゃったの見て、ちょっと笑った。あたしたちは、ほんと、同じベッドで寝ないよね。あたしが寝る時、彼はいないし、起きたら、彼もいない。家にいるのかも分からない。彼が帰ってきてるのを見るのは、ソファーだけ。あたしの隣では寝ないから、なんでこんなことになってるのかも分からない。
彼を見てたら、あたしも眠くなっちゃって、寝ちゃった。外からノックと騒音で起きた。リバーを見て目が点になった。ノックとか全然気にしてないし、あたしのこと見てるし。唇がちょっと開いて、お互いに抱きしめ合った。
「何?暑いのに抱きしめないで!あっち行って!」って、あたしは彼の腕をどけようとしたけど、彼は全然離してくれなさそう。彼の口元に、笑みが広がってきてるし。外からはノックが続いてるけど、あたしを抱きしめてるやつは、離れる気配なし。あたしは彼を睨んだら、彼は優しく笑った。
「何?もう友達来てるよ!」って、めっちゃ嫌そうな顔して言った。
「ほっとけば?待たせればいいじゃん」って、彼は全然起きる気配がない。
「リバー?」外からマリッサの声が聞こえて、あたしはムカついた。あたしにだけ優しくするのは、彼女と喧嘩したからだって忘れてたし。もちろん、彼が今マリッサにああいうことしてるのもムカつく。
「行こうか」って、着替えて、彼は出て行った。
「ずいぶん部屋呼んでたんだけど、聞こえなかったみたいだね」って、あたしの部屋のドア見てマリッサが言った。彼の口元にはどんな笑みがあったんだろ。からかってるのか、ただムカつくだけなのか。分かんない。
あたしは、独身組のメンバーも来てたの見たし。もう3人いる。プライド・サンドバル、ライト・サンドバル、それにリバーのいとこのレイク・サベラノ。全然会わないけどね。あたしのこと見てニヤニヤしてるし。
「ほんとに暑い日にやるの?」って、プライド・サンドバルはあたしたちをニヤニヤしながら見て聞いてきた。あたしの唇がちょっと開いて、眉間にシワ。「何言ってんの?」って感じ。
「この暑さで、ほんとに待たせるの?」って、ライト・サンドバルが、彼のお兄ちゃんだけど、彼を蹴った。
「やあ、やっと会えたね」って、レイクが笑って、あたしに手を差し出した。あたしが受けようとしたら、誰かが彼の手を叩いて、すぐにリバーのムッとした顔を見た。なんなの、マジで。
レイクは、自分のいとこには慣れてるみたいで笑ってるし。あたしはリバーを睨んだ。また彼の態度の悪さ出てるし。
「遅れてごめん。奥さん、ちょっと休憩してたんだ。ほんと疲れてて…」彼の口元にニヤリって笑みが見えたから、彼を見た。何かを暗示してるみたい。またこれだ。ちょっかい出してくる。目を逸らすしかないよね。またムカついてきた。無視して、周りを見渡した。
ヴェロンが近づいてくるのが見えた。彼女が手入れしてるから、一緒に来たんだね。ここ数週間、ずっと忙しそうだったし。
「マダム!」って、すごい笑顔だけど、あたしの横にいる男たちを見て、だんだん目が大きくなってる。ヴェロンはイケメン好きだから、驚かないけど。あたしはいつも彼女に、あたしの知り合いを紹介してって言われてたから、すぐに彼を呼んだ。リバーの友達と誰か付き合えばいいじゃん。
彼女が近づいてくるかと思ったら、すぐ逃げちゃった。リバーの友達の方を見たら、彼らの顔は驚いた顔をしてた。プライド・サンドバルだけは、ちょっと驚いたけど、すぐにニヤリとしてたけどね。
「彼女のこと知ってるの?」って、彼らに聞かれたけど、彼は笑ってるだけで、まだヴェロンのこと見てるし。
あたしは彼女にメッセージを送った。
あたし:
どこ行ったの?なんで逃げたの?
彼:
マダム、急に下痢になっちゃって。別荘にいます、へへ。またあとで
あたしは、彼女は何も言いたくないんだなと思って諦めた。あたしもそのままにしといた。
トムからも、もうすぐ着くってメッセージが来た。
あたし:
了解、またね。気をつけてね!!
「スマホ触んのやめろよ。もう着いてるから」って、リバーに見られて、自分の唾でむせそうになった。あたしはスマホ見て、彼に問題でもあるのかと思った。笑っちゃって、無視した。
彼の友達とか、結婚式に来る人も来た。もっとアピールしなきゃって感じ。あたしはリバーに友達と話させて、アタシャとアテはまだ来ないし。
「お幸せに、アヴィエナ!リバーがインスタにあげてるの、あんただけなんだから!」って、女のゲストが言ってきた。全然知らない人だけど、もちろん、リバーとリバーの家族のこと知ってるみたい。あたしは笑って、肩をすくめた。「なになに?」って感じ。
あたしは首を振って、海に近い遠いとこに座った。大人数の前で演じるのは疲れるし。
月だけが光を照らしてる。
あたしは、インスタのリバーの名前を見て息を呑んだ。すぐに止まって、最初の一枚の写真を見た。彼の最新の投稿。あたしの写真だし、次の投稿は二人の写真。
「全員集合!」って、後ろから声がして、あたしはびっくりした。すぐにアタシャに笑って、着いたばっかりみたい。
「なるほどね、今、あんたとリバーの名前が話題になってる理由が分かったわ」って、彼女は笑ってた。あたしは、口元に出てきそうな笑みを抑えて、ニヤニヤした。
「もう着いたの?なんであたしに電話しなかったの?」って、あたしは話を変えた。
「んー、もう旦那に言ったから」って、彼女が言うから、あたしは頷いた。彼女のボーイフレンドのブラック・サンドバルも、「独身組」のメンバーだった。リバーともういたね。
「やば!こんなに人いるのに、あんただけここでめちゃくちゃ怠けてるじゃん?」って、あたしに目を細めて言ってきた。あたしは頷いて、肩をすくめた。
「やあ!」トムを見て、あたしは大笑いした。彼はすぐにハグしてきた。あたしもそうしたら、リバーがあたしたちの方を見てるのが見えた。まだ遠いけど、彼の目にはナイフが見えた。あたしはすぐにトムから離れた。リバーが友達に挨拶して、あたしの方に来るのが見えた。
「こんなに早く結婚するとは思わなかったよー」トムが言ってることなんか、もう全然聞けない。リバーがあたしたちに近づいてくる。
「おい、ワイフ、こっち来い、たくさんのゲストがあんたに会いたがってるぞ」って、あたしの腰を抱きしめてきた。あたしを引き寄せて、囁いた。
「契約のこと忘れんなよ…みんなの前で恥ずかしいことすんなよ」