ただ私の拳があなたより大きいから!
金属のインゴット一個一個、ちょちょいと加工すれば機関銃の弾になっちゃうんだよね。
もし、自分で市場持ってりゃあね。
ハリー男爵、深く加工して利益の一部をもらうんじゃなくて、完成品を直接作れたのに。
フリゲート何隻かから、エネルギービームが地面にバンバン発射。
2秒間も続いた青い粒子の一撃は、普通の工場なんか、あっさり貫通しちゃう。
直撃も結構あってさ。
夜も遅くなって、真っ赤な炎があっちこっち。
ド派手な炎と黒い煙が、空高く舞い上がってくんだ。
戦艦のシールドのおかげで、輸送船はトラクタービーム出して、倉庫にある合金をコンテナごとガシッと掴んでた。
地上では、バイオニックの機械歩兵が空と連携して、敵に隙を見せないようにガンガン攻めてる。
そんな時、レーダーに赤い光点がいくつか映ったんだ。
「アダム様、援軍が来ました。」
戦闘開始から、敵が邪魔しに来るってのは予想してた。
でも、計算だと、ハリー男爵の手持ちのフリゲートは最大でも4隻。
それに、こっちは6隻で迎撃するんだから、正面から戦うチャンスすらない。
「ヤン・ウェンジュン。任せた。できる限りやってくれ。俺はこっちから侵入の手助けをする。」
「了解しました、アダム様。」
戦艦4隻が出撃して、残りの2隻は引き続きウロウロ、輸送船は資源を略奪し続ける作戦に。
フリゲート級の輸送船って言っても、実は駆逐艦レベルなんだよね。
100メートルもあって、全体的にパンパンに膨れてる感じ。
スピードは遅いけど、25万立方メートルの貨物積めるんだから。
満載にしたら、7、8千スターコインで売れちゃう。
もう、純粋な利益だよ。
何もコストかかってないし。
考えただけでワクワクしちゃうよね。
シュパッ!夜空に、直径50センチ以上のエネルギー主砲が光った。
同時に衝撃波が二重に広がってさ。
フリゲートの一隻がモロに食らって、あっという間にエネルギーシールドが消滅、電磁砲がシールドに命中して爆発。
装甲に大きな穴が開いた。
徹甲弾が内部に突入。
さらに大爆発。
中心部のラインが破され、ドカーン!って戦艦がさらに強烈な二次爆発を起こしたんだ。
戦艦全体が地面に向かって急降下。
地面に激突した瞬間、戦艦の中心部が折れ、内部のリアクターが爆発、戦艦全体が炎に包まれた。
「クソッ!増設電磁砲かよ!」
こんな良い物、金じゃ買えないことも多いし、買うにはそれなりの立場も必要だったりするんだよね。
増設電磁砲を見た瞬間、敵は自分たちの実力差を悟っただろうね。
でも、ここで引き返したら、他の連中に追いつかれて、また袋叩きにされる可能性大。
残された道は一つしかない。
突撃!接近戦で戦うしかない、生き残るチャンスはまだあるかもしれない。
3隻のフリゲートが突撃。
ヤン・ウェンジュンは攻撃フリゲート2隻を連れて、距離を保ちつつ、それぞれ別の目標に照準を合わせた。
バンバンバン!電磁砲がさらに2発同時に発射され、敵のエネルギーシールドはあっという間に限界突破。
「ナイス!」
「どういたしまして、当然のことです。」
アダムは、プロたちの仕事ぶりに満足した。
正確な射撃で、戦艦を傷つけずに敵の防御を突破。
これのおかげで、着陸船は十分に動ける余地を得た。
エネルギービームが照らされ、2丁の機関銃が別の目標をロックオン。
素早くエネルギーシールドを抑えつけ、相手の攻撃を受けつつ、10個の着陸ボールがそれぞれ別の目標に5個ずつ突入。
高速回転する合金ブレードヘッドが、直径1.5メートルの円形の穴を装甲に開け、内部にバイオニックの機械兵士が突入。
人型に変形し、同時に武器を取り出し、内部の警備兵に一斉射撃。
最後の戦艦はアダムを見失い、彼の船はフリゲート2隻に守られていて、彼らの戦艦を貫通して目標に着弾させる方法はない。
そして、もう一度電磁砲の発射。
冷却を終えたエネルギー主砲が、再び高エネルギー攻撃を放った。
最後のフリゲートは、あっという間に頭からケツまで貫通。
ドカーン!空中で爆発して粉々になった。
まだ完全に侵入されていない2隻の戦艦は、この時点で降伏を選択。
この瞬間、ハリー男爵の手下の部隊は全滅。
自分の着陸船のシールドに残ったエネルギーを見ると、マジですげえ。
3隻のフリゲートの攻撃を正面から受けて。
パワーアップスラスターも使ったし、シールドはわずか8秒ほどでほぼ空っぽになった。
これは本当に興奮するよね。
でも、ちょっと休憩しようとしたら、ドリスに耳をつかまれたんだ。
「マジかよ、姉さん、何してんの?」
「よく言うわね。さっきあんな危険なことして。あたしの家族を絶滅させようとしてるんでしょ!」
「まさか。全部計算済みだもん。突撃する前に、絶対に大丈夫だって。」
これは半分本当。
計算は合ってたけど、結果はかなりヤバかった。
だって、戦闘に絶対なんてないし。
ドリスは深く突っ込みたくなかった。
彼女はここにいて、この突撃がどれだけ衝撃的だったか、誰よりもよく分かってるんだから。
同じような行動、二度とやったら、絶対に許さない。
「今から、この着陸フリゲートの使用禁止!」
「なんでだよ!」
「あたしの方がパンチ強いから!これで十分でしょ。」
彼女の鬼のような顔を見て、アダムはあっさりギブアップ。
彼女の小さなピンク色の拳を掴んだ。
マジで殺す気だわ。
「姉さん、一番可愛い姉さん。言うこと聞くよ。じゃあ、次はクルセイダー使うのはいつもOKだよね?」
「いいわよ。そんな危険なことしなきゃね。止めないわ。」
やっと、女のティラノサウルスが大人しくなった。
これでやっと一息つける。
次は破壊と略奪だ。
略奪できるものは何一つ見逃さない。
相手のエンジニアだって容赦しない。
地上では、何万ものバイオニック機械歩兵が全周に展開。
内部の自動防衛施設は次々と破壊されていく。
夜が明ける頃には、基地全体。
数百万平方メートルの工場地帯は、まるで地獄絵図。
建物そっくりの工場は破壊され。
まだ黒い煙が破片から立ち上ってる。
地面には、防衛ロボットの残骸や機械兵士の残骸が散乱してる。
だって、大量生産の安物で、戦闘力なんて大したことないんだから。
一方、輸送船の中は、この時点でパンパン。
フリゲートの限られた倉庫でさえ、略奪品でいっぱい。
通信チャンネルの中で。
ハリー男爵の目は炎を吐いてた。
ビデオに映る男を睨みつけてる。
こんな重要な工場を失ったのは、彼にとって間違いなく大損害。
修理費用は、数万スターコインを下回ることはないだろう。
こんな大損害をもたらしたのは、目の前のクソ野郎。
「アダム!覚えてろ!」
「へっ。態度悪いな。少なくとも、俺の方がお前の立場より上だし。もう自分を守る力もないんだろ。俺が望むなら、毎日お前の工場の一部を片付けられる。お前の財産がいつまで持つかな?」
「お前!」
「落ち着けよ。ちゃんと計算してやるよ。今の状況だと、一週間もすれば倒産するんじゃない?そしたら男爵の肩書きも剥奪されて、喪家犬になる。
「どうだ?その絵、楽しみだろ?」
「アダム!よくもまあ、そこまでやるな!覚えてろ!」
ちょうどその時、ドリスが耳元で囁いたんだ。
それを聞いて、アダムの得意げな顔はすぐに消えた。
「ハリー!お前、俺の領土でデジタルドラッグ作ってんのか!ふざけんな!」
デジタルドラッグは、最先端のチューブ製品なんだよね。
これ、医療用ブレイン・コンピュータ・インタフェースに繋ぐだけで、めちゃくちゃ気持ちよくなれるんだ。
でも、副作用もすごいんだよね。
依存症の問題は、全然解決されてないし。
オーバードーズしたら。
すぐ中毒になっちゃう。
だから、厳しく管理されてるんだよね。
任務で外出する時だけ、念のため、兵士が1個持っていくくらい。
でも、これが民間市場に流れ込んだら、ものすごい悪影響が出る。
ハリーの心臓は、これを聞いて止まりそうになった。
でも、この夜、何もしてなかったわけじゃないんだよね。
バックアップの準備は、ずっと前からしてあった。
「アダム様。そんなこと言うのはやめてください。この件は私には関係ありません。最近、私も調べてたんですが、私の部下の仕業だってことが分かりました。私なんて、せいぜい管理の問題だけです。」
「まあ。お前の言い訳が、レッドシーシティ側でも通ると良いな。もし、少しでも問題があったら、覚えておけよ。絶対に許せない重罪ってのがどういうものか教えてやる。」
通信は切れ、アダムの顔の冷たさは、すぐに邪悪な笑顔に変わった。
「そんなこと、あいつに言って、ちょっと軽率じゃない?あいつに口封じのチャンスを与えちゃったんじゃない?」