第18章
親愛なるマルコへ
人生ってやつは、俺に優しくないよな。カルマとは、昔から犬猿の仲なんだ。俺が12歳の時に、部屋の隅で俺が人を殺すのを見てた男のこと、覚えてないと思ってんだろ? 覚えてるよ。でも、屋上でレンを失った日に、お前が見た女の子は、もう俺じゃない。変わっちまったんだ。闇が俺を飲み込んで、その後のことで溺れてるんだ。お前は敵が多いって言うけど、俺こそが最大の敵だ。お前が大切にしてるもの全てを裏切っちまった。
お前の頼みは聞けない。友達を裏切ることも、あいつを傷つけたい男と結婚することも。レンは死んだんだ、マルコ。復讐は高すぎ代償を払うこともある。自分を止めて、もしってことを考えなきゃいけないんだ。そして俺は決めた。メロは代償が高すぎる。だから、お前は安心して眠れるよ。あいつは無実なんだ。俺がそれを証明する。
俺の選択は、俺たちを一緒にいることを許さないだろう。お前を知る前から、俺はずっとお前を愛してた。そして、お前がなぜ俺を気にかけてたのか忘れちゃっても、俺はお前を愛し続ける。だから、俺たちは一緒にはいられないんだ。俺たちには秘密があって、今話したこの秘密は、俺にとって一番大切なものになるだろう。俺はお前に、心や体以上のものをあげた。俺の最後の名誉をお前にあげたんだ。今は忠誠心と共に生きていかなきゃならない。そしてその忠誠心は、もはやカテッリには向かない。妹を探さなきゃならない。友達の仇も討たなきゃならない。自分のやり方でな。こんな別れ方になってごめん。でも、やっと俺のものだって言ってくれた男に、他の人と結婚しろなんて、とても言えない。
カミラと結婚しろ。あいつはお前を愛してるし、そのうち俺への気持ちも薄れて、あいつを同じくらい愛するようになるだろう。そして、あいつの子供の面倒を見て、あいつへの愛をずっと絶やさないでくれ。父親の愛は、あいつが感じるどんなものよりも強いんだから。そして、あいつを強く抱きしめて、お前が安全だってことを分からせてやってくれ。
ニュースを見ろ。誰かがあの死の責任を取らなきゃならないんだ。早く選べ、マルコ。ゲームは始まった。ルカ・サナティが最初の標的だ。
また会う日まで
愛を込めて
アリヤナ
俺は立ち上がって、机の上のガラス玉を持ち上げて、部屋の向こうに投げつけた。壁に当たって粉々になった。机の上のものを全部払い落として、机を持ち上げてひっくり返した。まだこの部屋には俺たちの匂いが残ってる。彼女の血、俺たちの証が俺の体に染み付いてる。そして彼女は俺を置いていった。裏切ったんだ。話す時間すら与えずに。
俺は叫んだ。そして、全ての傷、怒り、全ての感情を吐き出した。
彼女は俺を置いていった!彼女は消えたんだ。
俺はアリヤナと終わりじゃないって分かってる。俺は彼女を俺のものにする。こんな風に俺を傷つけた代償を払わせる。でも、彼女の言う通り、ルカを止めなきゃならない。