第3章:冷酷な嫌な奴
「ああ、よかった、起きたんだ」 レイナ がちょっとキレ気味に言った。俺のベッドの近くの床にしゃがんでるし。絶対、俺が起きるまでじーっと見てたんだろ。俺が熟睡してる時に邪魔されるのが大嫌いだって知ってるくせに。だって、俺、起こそうとしたやつを叩くか踏むんだから。親だろうがなんだろうが。なんでかはわかんないけど、一種の癖みたいなもんなんだよな。
俺は優しく目をこすって、膝の下に枕を引っ張り込んだ。うーん…まだ寝たい。
「ねえ」 レイナ が呼びかけて、俺の枕をひったくった。「マジやめてくんない?」 俺を睨んでる。
俺は笑った。「あと五分だけ…お願い」
「ダメ。五時間も寝てたんだから。あたしはあなたのこと待っててお昼ご飯食べ損ねたし、もう午後だよ」
俺は左手首を目の前に持ってきた。腕時計は四時を示してる。俺の目は見開かれた。「なんで起こしてくれなかったんだよ」 俺は起きた。ううっ!まだフラフラしてて、立ち上がるのもやっとだ。
「起こさなかった?本気?起こしてたら、あたしの顔、今頃アザだらけになってたかもよ。あんた、熟睡してる時に誰かが起こそうとすると、まるで暴れ馬なんだから」
「あー、ごめん。次はアラームセットしないとな。で、なんで俺なしで飯食うなって言ったんだよ?お前、昼飯食っとけよ」
「へー、あなたからそんなこと言われるとはね。もしあたしが一人で食べてて、あなたが起きてあたしがいなかったら、またキレて、狂ったビッチみたいになってあたしをぶっ叩くんでしょ」
「ぶっ叩く?お前、飯食うのが嫌いで叩かれてる子供かよ?おい、大学は違うんだよ。そんなことしても怒んないよ。俺たちは健康を第一に考えなきゃいけないんだから」
「どうでもいいわ」 レイナ は目を回して、ドアの方に行って開けた。「来ないの?マジで?…あたし、もうお腹すいててさ、カバンにクッキーしか入ってないんだよ、それじゃ足りない」
俺はクスクス笑った。「わかった」
キャンパスは広い。寮の前にはレストランとかカフェがある。食堂は寮からクソ遠いから、近くのレストランで食べることにした。チャンター大学には建物がいっぱいある。コースごとに違う建物があるんだ。もちろん、それもハンドブックで見た。地図もそこに貼ってある。
「何食べる?」 レイナ が俺に聞いた。俺たちはカウンターの前に立って、上のメニューを見てる。
「俺はご飯とチキンドボ、それと滅菌牛乳でいいや。あそこに*R1*って書いてあるやつ」俺は言って、自分が欲しいものを指差した。
「わかった。じゃあ席探そ」彼女は言った。
「カリウム」 俺は答えた。彼女は眉をひそめた。俺が言ってること理解してないみたいだ。ノロマ。「カリウムって言ったんだよ。K as in okayって。ほら、元素の周期表で*K*がカリウムって意味だって知ってるでしょ?」
「もちろん知ってるわよ」 彼女は答えて、目を回した。
俺はクスクス笑った。あー、やべ、周りのやつらが俺のこと見てる。ごめん、俺はただ、気まずそうに笑った。俺の目はあちこちさまよい、カラオケマシンの近くの席を見つけた。「あそこで待ってる」俺は言って、見つけた空席を指差した。
彼女は頷いた。
待ってる間、俺はレストランのガラス窓の外を見て、時間を潰した。自転車に乗ってる人もいれば、歩いておしゃべりしてる人もいる。俺は深くため息をついた。明後日には大学の初日だ。うまくいけばいいな。できるだけ早くアルバイト見つけなきゃ。たぶん、明日探してみよう。
でも、まずは、ご飯食べた後、自分の荷物片付けよう。まだやってないんだよね、寝るのが好きだから。
「はい」 レイナ がトレーを置いた。俺も自分のを掴んだ。それから食べ始めた。
「どうやって払ったの?」 俺は尋ねた。
「もちろん、自分の金よ。あたしに返してね」
「ここは無料だと思ってた?奨学生の経費の一部じゃないの?」 俺は尋ねた。
「あんた、学生ハンドブック何回も読んだんでしょ?無料の食事は学食で食べる時だけって書いてあるでしょ」 彼女は説明した。「で…あんたはそこまで行くのが面倒くさくて、ここで食べることにしたんでしょ」
「あー、また俺のせいか。ごめん」 俺は皮肉っぽく答えた。彼女の顔がしかめっ面になった。俺が言ったこと気に入らないみたいだ。「わかった、機嫌悪くすんなよ、返すよ」
彼女は左手を上げて、目の前のフォークを俺に指さした。「マジメになれよ、 ベッカ 。ふざけんな」彼女は警告してきたけど、俺は笑った。