第75章 奇妙なジョウ・ヨン
ソン・ムー が再び目を覚ますと、もう寮じゃなくて、なんかヘンな部屋だった。
その部屋はホテルみたいな感じで、壁は白くて、茶色のシャンデリアがあって、ちょっと先にドアがある。よく見えないけど、鍵はかかってなくて、ぼやけてる。
でも、部屋の中から「チリンチリン」ってかすかな音が聞こえてくるんだ。コップがぶつかるような音だけど、誰もいない。
ソン・ムー の手は縛られてて、まだ目がちゃんと開かない。真っ白で、よく見えないんだ。
体全体がずっとガチガチで、動くのもすごく痛いし、シューッて息を吸う。しばらくして、 ソン・ムー はやっと周りを見回して、「ここ、どこ?」って思った。
この場所じゃ、彼女の弱い魔法は全然役に立たないけど、せめて痛みを和らげられるかな。
ソン・ムー の周りに、ほんのり白い光が包み込んだ。数分後、顔色はだいぶ良くなって、雪みたいに青白くはなくなった。
足を踏み出そうとしたら、ガッチガチに縛られてて。心の中で「クソッ、誰だよこんなことしたの!」って叫んだ。
それに、さっきまで寮にいたのに、一体誰がこんなとこに連れてきたんだ?
そう考えていると���後ろから危険な空気が迫ってきた。 ソン・ムー は、力いっぱい体をひねろうとしたけど、このクソ縄が邪魔なんだ。
目の前に立ってるのは、優しい目をした男で、黒いスーツを着てるんだけど、スカートがちょっと暗くて、湿ってる感じ… ジョン・ヨン だった。
ソン・ムー はちょっと目を見開いて、なんか…変な感じ。
「ジョウ先生?なんでここにいるんですか?なんで私を誘拐したんですか!」
ソン・ムー が質問したけど、 ジョン・ヨン はただ笑ってるだけ。どんどん優しそうな紳士に見えるけど、口元の笑みが、なぜかゾッとするんだ…
「ムウさん、質問がたくさんあるけど、どれから答えるべきかな?ほんとに…」
言い終わらないうちに、 ジョン・ヨン は自分のスーツの埃を払って、それが白くて変だった。 ソン・ムー のところに歩み寄って、しゃがみこんだ。
「本当にきれいだな。学校の男の子たちがみんな夢中になるのもわかるよ…」
ジョン・ヨン の声はすごく優しくて、白いとんでもない指が、 ソン・ムー の頬をなぞった。まるでハンマーで ソン・ムー の心を叩いたみたい。
このクソ変態…どうしてこんなやつに会っちゃったんだ?
学校の女の子たちはまだこのジョウ先生のこと好きだったりするんだよな。この人がどれだけ危険なやつか、わからないのかな?表向きは優しい紳士の先生だけど、裏ではどんな偽善者か知らないんだから。
ソン・ムー は心の中で罵りながら、 ジョン・ヨン の手が自分の顔に近づくのを見て、避けずにはいられなかった。
「触らないで!出てって!」
「ハハ、まだトゲがある。本当にいいね。」
ジョン・ヨン の言葉に、 ソン・ムー は本当に気分が悪くなった。もうそんな気持ち悪いこと言うのやめてくれない?本当にいいね…
ソン・ムー は手足が縛られてて、どうやっても逃げられない。ただひたすら、ジョウ・ヨン の青白い指が自分の頬に触れるのを待つしかなかった。
ジョン・ヨン は笑って、触ろうとした瞬間、 ソン・ムー は「くそったれ!」
彼はそれが好きです。
ジョン・ヨン も別に怒ってない。「ソン・ムー、いたずら好きの小さな野良猫は爪を抜かれることになる。」と独り言を言った。
声はすごく弱くて、ほとんど聞こえないくらいだったけど、 ソン・ムー は、その声が呪文みたいに耳の周りに響くのを感じた。
次の瞬間。
ジョン・ヨン は突然、化学実験でたまに使う注射器を後ろから取り出して、 ソン・ムー に向かって突きつけた。
ソン・ムー は目を大きく見開いて、必死に手でロープを振りほどこうとしたけど、きつすぎて、ただジョウ・ヨン が一歩一歩近づいてくるのを見るしかなかった。