第78章 危機一髪
グー・ジンシウ、カッコいい顔で。「お父さんの言ってたジョウ先生、学校にいるの?」
ナンバイはコクンと頷いた。
だったら、このジョウ・ヨンって奴の居場所さえ突き止めれば、ソン・ムーに会える可能性大。
遅くなる前に、グー・ジンシウは学校の一番近い監視室にダッシュ。グー・ジンシウはグー・ジンシウに寝てる監視員を無理やり起こした。怒りそうな顔してたけど、よく見ると冷たい黒い瞳をしてる。
「人命がかかってるんだ、早くジョウ先生の監視映像を!」
ヤン・シンは目の前のボケ〜っとした監視員を見て、ガッチリ揺さぶった。マジで、今コイツらに邪魔されたくないんだよ!
「わ、わかった、今すぐ転送するよ。」
映像の情報量、めっちゃ多い。幸い、京都第一大学は高性能な監視システムだから、個人レベルまで正確に追跡できるのが助かる。
「見つけた!」ナンバイが叫んだ。
グー・ジンシウは、映像に映る男を冷たく見つめた。時間は午前3時。でも、ソン・ムーの姿はどこにもない。
でも、これだけでも十分なヒントだ。
グー・ジンシウは顎のラインを引き締め、薄い唇が弧を描いた。理性が崩壊寸前で、底知れぬ危険が漂ってる。
多分、ムーは今、危険な目に遭ってるんだ。
ヤン・シンとスー・ロウワンは、グー・ジンシウが何も言わずに外に出るのを見て、多分、状況を察したんだろう。自分達は、監視映像で手がかりを探し続けるしかない。
監視員も、今何が起きてるか分かってる。ソン・ムーが、いなくなっちゃったんだ!
あの時、世間を騒がせた、アーロン家の御曹司がバックについてるソン・ムーのことか?
監視員は、慌ててスマホを取り出し、校長に電話をかけた。これは大変なことだ。
もし、ソン・ムーに何かあったら、学校もタダじゃ済まないだろう。校長は早朝に電話を受け、最初はボーゼンとして、それからガックリ。
グー・イェの性格からすると、ソン・ムーに何かあったら、学校全体が平和じゃ済まないぞ。
そう考えてるうちに。
校長は、昔グー・ジンリャンが幼稚園でいじめられた時、アーロン家がそれを知って、何も言わずに幼稚園全部を潰しに行ったことを思い出した。
そして、その結果、みんながビビりまくった。
それを考えると、校長はゾッとしてきた。
いや、何事も起きないでくれ。
次々と電話がかけられ、闇に潜んでた連中も動き出した。ソン・ムーを見つけ出すため、みんな必死になって頭を下げてた。
**
ホテル。
ソン・ムーは、心臓がキュッとなって、全身に力が入る。何とかこの状況から抜け出そうとしたけど、ジョウ・ヨンは手に持った縄で容赦なく締め上げてくる。
「触らないで!」
ソン・ムーの声は小さく、もうすでに弱ってる。目の前にいるのは、普通の顔した悪魔、ジョウ・ヨン。
体にほんの少しだけ残ってる魔力も、蓄えてた皇帝の魂も、もう消えちゃった。ソン・ムーは歯を食いしばって、戦う準備をした。
冷たい光を放つ黒い瞳。ジョウ・ヨンが近づいてきた瞬間、強烈な一撃をお見舞いしてやる。
ジョウ・ヨンは、ソン・ムーの意図に気づいたように、近づくとニヤリと笑った。紳士的な態度はどこにもなく、残ってるのは邪悪な笑顔だけ。
ソン・ムーの頭がズキンと痛む…この感じ…
コイツも、私みたいに能力者なの!?
ソン・ムーは驚いた。この世界に、自分みたいな人間がいるなんて。
全身が力尽きて、ジョウ・ヨンに縄で手足を縛られるしかなかった。
その縄は釣り糸で出来てて、すごく細くて跡がつく。見ててゾッとする。
「怖くないよ、ジョウ先生は君を傷つけたりしないから。」
縄で傷つけられて、額に冷や汗をかいたソン・ムーは、まるで気が狂ったジョウ・ヨンを見た。
マジでキチガイだ…
突然。
ジョウ・ヨンは鋭利な短剣を手に取り、目の前の人物に徐々に近づいていく。その冷たい表情は、人々に勇敢さを奮い立たせる。
「抵抗しないで。」ジョウ・ヨンは軽くため息をつき、必死にもがく目の前の人を見た。手首に跡がついてる。なんで大人しくしてないんだ?
はぁ…
鋭い刃がむき出しの手首に近づき、ソン・ムーの手には血の跡が。青ざめた頬と相まって、ゾッとする。
ソン・ムーは少し震え、「三兄…」と小さな声で呟いた。この時、彼女はグー・ジンシウのことしか考えられなかった。
「来なかったら、死ぬ…」