第26章
アマーの心から。
週末にフィリップを呼ぶことについて、彼に考えを変えてもらうのは難しいだろうと分かっていたから、別の方法を考え始めたんだ。
フィリップが来たら、私にとって色々台無しになっちゃう。ルイスと座って話すなんて、私の人生をめちゃくちゃにするようなもんだから。
土曜日か日曜日にルイスにどっか行ってくれとか、出かけろとか言っても無理だって分かってるけど、フィリップを説得するのはきっとできるはず。
私の方に来てもらうように頼めば、そうしてくれるかもしれないし、そうすればルイスのところに行くのは過去の話になる。
私ん家に場所があるのに、なんでフィリップがルイスの家に行くんだ?
彼はいつでも遊びに来れるし、ルイスは私がどこに住んでるかなんて絶対知らない。
ルイスが旅行中で、来月まで帰ってこないって言って、彼の訪問を遅らせることに成功したんだ。
ルイスが帰ってくる来月まで待つことに同意してくれたよ
ルイスは、私が彼より先に動いてるってこと知らないんだよね。
結局、損するのは彼の方。
もう彼に借りてるお金のことは忘れようかなって思ってたんだ。
この新しい仕事は、私に必要なもの全部だし、ここでやりたいこと全部できるくらい稼げる。
ルイスに何度もお金のこと請求したら、彼をもっと怒らせるだけで、私を脅し続けるだけだってことははっきり分かってる。
彼が私を養ってくれてる、面倒見てくれてるってことを思い出させてくる。必要のない費用も入れてきて、それを隠れ蓑にするんだよね。
もう、私のお金は本当に無くなっちゃったって認めるしかない。
何年もかけて貯めた、100万円以上のお金がルイスの手に消えたんだから。
それでも彼は満足してない。
私の苦労して貯めたお金を全部巻き上げておいて、まだ全然大丈夫じゃない。
彼は相変わらず欲張りで、誰にも出せないような金額を求めてくる。
私を脅迫して、彼に高い車を買ってあげて、100万円をまた経費としてくれる人を待ってるんだ。
彼には、私からもフィリップからも一銭も出さない。フィリップに会わせて、あいつのくだらない話を聞かせることもしない。
早く自分の家を整えなきゃ。
新しいアパートに30万円払って、まだ家具を買うお金が残ってる。
口座には20万円以上あるから、それでベッド、椅子、キッチン家電、テレビ、ワードローブとか、必要なものを全部買うんだ。
お金で全部足りるようにする。
次の給料で食料品もたくさん買うんだ。
家の鍵を受け取るために、不動産屋に電話しなきゃ。
領収書は別にいらないから、持ってていいよ。
その週に職場で不動産屋の番号に電話したんだけど、全然繋がらなかったんだ。
次の日までずっと試したよ。
次の日にやっと男の人が出て、「ずっと電話してるんです」って言ったんだ。
不動産屋の人だと思ってたんだけど、違ったんだよね。
理由を説明したら、「番号違いです」って言われた。
「番号はこれしか教えてもらってないから、番号違いってことはないはず」って言ったんだけど
男は、「番号違いだよ」って言って、家とか不動産屋のことなんか全然知らないって言うんだ。
彼は、遠い州の市場で肉を売ってる肉屋だって言ったんだ。
お客さんの対応で忙しいから、もう電話してこないでくれって言われた。
言い訳して、その日は早く仕事を切り上げて、タクシーに乗って家に急いだんだ。
もうすでに開いてて、他の人が住んでた。
ドアを叩きながら怒鳴ったよね。
「誰だ、私の部屋に住んでるのは!」
妊娠した女の人が出てきてドアを開けたんだ。
「はい、何か?」って彼女は言った。
「奥さん、ここは私の部屋なんです。3週間前にこの部屋を契約して、今週中に引っ越す予定だったんです…」
私がまくしたて始めたから、彼女は驚いた様子だった。
「あなた、多分間違ってるわよ。私と夫は2ヶ月前にこの部屋を借りて、引っ越す前に色々準備しなきゃいけなかったの。大家さんにも報告したわ。先週やっと引っ越してきたところよ。どの不動産屋のこと言ってるの…?」
彼女はなんか難しい名前を言ってたけど、発音も難しいし、別に名前なんて気にしなくてもいいやって思ってたから、ちゃんと聞いてなかったんだよね、今まで。
目の前で起こってることを信じられなかった。
彼女はまた家に入って、領収書を持ってきて私に渡したんだ。
家賃は10万円で、不動産屋の手数料とか、契約金、あと修繕費で8万円。
合計でも20万円もしてない。
この辺はまだ開発中で、だから家賃も安くて、それで彼女と旦那さんはチャンスを掴んだんだって言ってた。
残ったお金で内装をして、色々な物を揃えたんだって。
そんな話、私には関係ない。ただお金を返してほしいだけなんだ。
20万円もしない家に、なんで私の不動産屋は30万円も取ったんだ?
私に貸してくれた男は、家賃は15万円で、不動産屋の手数料と契約金も15万円で、合計30万円だって言ってたのに。
10万円の家に対して、30万円も払ったんだ。
20万円もしてないのに。
「大丈夫ですよ、奥さん、今はただお金が欲しいだけなんです」
もしその家がもう無理なら、お金を返してほしい。
不動産屋が私の部屋を別のカップルに貸してしまったから、その妊婦はそこで子供を産もうとしてるみたいだよね。彼女の最初の妊娠みたいだし、そのアパートで何人も子供を産むことになるだろう…私の部屋なのに。
じゃあ、お金を返してくれよ。
彼女が何を言ってるのか、全然受け入れられないまま、私は文句を言い続けた。
彼女はすぐに、その家の担当の不動産屋に電話したんだ。
50代後半くらいの男が来るまで30分待ったよ。
違う男だったし、私に家を貸した不動産屋とは明らかに別人だった。
その女の人が言ってたのと同じことを説明して、私の領収書を見せてくれって言ってきたんだ。
私は、領収書はもらってないって言った。
不動産屋は、領収書と家の鍵はいつでも引っ越せる準備ができたら持ってくるって言ってたって言ったんだ。
老人は皮肉っぽく笑い始めたんだ。私の年齢を尋ねてきて、20歳だって答えたよ。
彼は私に、子供じゃないんだから、なんでそんな高いミスをして、領収書を要求したり、お金を払った後で家の鍵を受け取らなかったんだって聞いてきたんだ。不動産屋が本物かどうか知るには、それしかないからね。だって、たくさんの偽物の不動産屋がいて、お金を巻き上げて、借りてる家とか空き部屋を見せてくるんだから。
彼は私に、騙されたんだって言って、そう受け入れるしかないって言ったんだ。
私のお金はなくなって、彼は何もできない。だって、私の取引のことなんか何も知らないんだから。
その人の番号を見せて、電話をかけたら、またその肉屋が出てきて、番号違いだって叫んでた。
もう電話してくるな、俺は何も知らないって言ったんだ。
それで、現実が私に突き刺さったんだ。私は騙されたんだって。
待って、どうしてこんなことが起こるんだ?
本当に騙されたのか?
ああ、私の30万円がなくなったんだ。
風のように消えたんだ。
どうしてこんなことが起こったんだ?
なんで領収書を要求して、家に鍵をもらっておかなかったんだ?
私のお金って、こんな風に無くなるものなの?
どうしてこんなミスをしちゃったんだ。
フィリップの注意を引いて、ルイスのところに遊びに行かせないようにするっていう計画は、どうなるんだ?
今まで誰一人騙したことのない私が、なんでこんな風に騙されなきゃいけないんだ?