第46章
アタシ、土曜日だから、ちょっと食料品を買いに出かける準備をしてたんだ。
テーブルには、昨晩見てた教科書がいくつかあってさ、それをまとめて、テーブルの端にちゃんと置いた。
アタシはまだ、パートタイムの学校の入学手続きを進めてたんだけど、ほとんどの学校が休みで、再開まで待ってくれって言われてたんだ。
もう2回試験を受けたんだけど、あんまり準備してなくて、だからいい点数は取れなかったんだよね。でも、どっちかの試験で「優」を取れたのは、悪くなかったけど、運が良かっただけなんだよね。単位が取れたのは。
落ちるんじゃないかって怖かったんだけど、ラッキーなことに受かっただけじゃなくて、「優」だったんだから。
2回目は「合格」で、学校が再開したらまた受けなきゃいけないって言われた。
学校の願書ももらって、書けるところは書いて、学期の終わりまでには提出したんだ。
学校が始まったら、どうなるか分かるよ。
あと2回試験を受ければ、入学できるんだ。
誰かが、お金があれば、もっと早く入学できて学校に行けるって言ってた。
でも、アタシは誰かに賄賂を渡して学校に入学できるほどのお金なんて持ってないんだよね。
そんなことするより、ちゃんと正規の方法で進んで、また後で嫌な思いをするのは避けたいんだ。
試験を受け直して、何かあればまた受けるよ。
もし落ちたら、入学できるまで何度も受けるよ。
人生って、正しい方法で物事を進めると、ちゃんと報われるし、自分の良心も安らぐってことを教えてくれたんだよね。
アタシは学校のためにお金を貯めてて、やりたいコース、つまり法律に関係する教科書もいくつか手に入れてたんだけど、学校では無理だって言われてさ、社会学か政治学か選べって言われたんだ。
法律以外はやりたくないんだけど、どうしても学校に入りたかったから、社会学を選んだんだ。
新しい学科は法律とちょっと関係があるから、アタシのこと慰めてるみたいなんだよね。そこは分かるよ。
アタシは法律を勉強して、弁護士になりたかったんだ。法律に関係することじゃなくて。
でも、他に選択肢がなかったから、2番目に選んだ学科にしたんだ。
最初の試験は一般教養みたいな問題だったんだけど、2回目は社会学から出題されてて、アタシは全然分からなかったんだよね。
とりあえず合格できたから、もっとよく理解するために教科書を1冊買ったんだ。
まだあんまり勉強できてないけどね。
まだ時間はあるんだ。学校が始まるのは、あと6週間後だし。
アタシはすごく希望を持ってて、入学の手続きの残りの部分も、最初ほど大変じゃないといいなと思ってる。
卒業できる日が来るのが、すごく嬉しいし、希望に満ちてるし、期待してるんだ。
でも、唯一嬉しくないのは、パートタイムだと普通より卒業まで時間がかかるって言われたことと、やりたかったメインの学科とは全然違うコースに行かなきゃいけないことなんだ。
まだ正式に入学できてないから、アタシは学生じゃないんだけど、もし誰かに聞かれたら、アタシは学生だって言ってるよ。
学生って言うのは、気分がいいんだよね。
学校のお金も払えるように頑張るし、退学にならないように、あと、家賃も払って家から追い出されてホームレスにならないようにしなきゃ。
だから、アタシは前よりもずっと真剣に生きてるんだ。
ちょっとだけ助けが必要なのは否定できないけど、誰かに頼ってがっかりしたくないんだ。傷つくようなことは避けたいから。
明日は、ついにジェリーと出かける日なんだ。
彼はすごくいい人で、もしアタシが彼と付き合うってなったら、きっとアタシを愛して、甘やかしてくれるだろうね。
チャットで話したり、すごく仲良くなってきたんだ。
アタシは彼に好意を持ってて、真剣なお付き合いをしてもいいかなって思ってるんだ。
彼はアタシのこと好きだって言ってて、いつかアタシを自分のものにしたいって願ってるんだ。
アタシは、誰と付き合うか、本当にちゃんと確かめたいんだよね。もう、人生で悲しい終わり方はしたくないんだ。
フィリップは、明らかにダニエルと一緒だし、いつか戻ってくるなんて期待するのはやめたんだ。
アタシは前に進んで、誰がアタシの男になるか、すごく慎重に選ぶつもりだよ。
もう、人生にルイスはいらないんだ。ルイスのせいで色々あったことを思い出すと、まだ悲しい気持ちになるから。
いつかまたフィリップとチャンスがあるかもって思ってたんだけど、無理だって分かったんだ。
アタシが気づくずっと前から、彼は前に進んでたんだよね。だから、アタシも前に進まなきゃいけないんだ。
明日は大きな転換点になるよ。明日は、ジェリーの交際の申し込みを受ける日なんだ。
彼は優しくて思いやりがある人で、アタシにとって一番大切な二つの資質を持ってるんだ。
小さいクラッチバッグと、何か買ったものを入れるためのショッピングバッグを持ったんだ。
肩にかけた小さいハンドバッグに無理やり押し込んだんだ。
まるで大学の女子みたいに、人生成功してるような格好をしたんだ。
アタシの服装でそんな気分になったんだよね。
ドアに向かて歩いてたら、ノックの音が聞こえたんだ。
誰だろう?隣人かな?それとも、一体誰なんだろう。
誰もアタシのこと探してる人なんていないと思ってたから、誰にも会う予定はなかったんだ。
ドアまで行って、「誰?」って聞いたら、すごく気になって、ドアのセキュリティホールを確認する時間もなかったんだよね。
ドアを開けた瞬間、アタシは唖然としたんだ。誰がノックしてたのか見て。
彼はそこに立って、一言も言わずにアタシを見てたんだ。
アタシは困惑して、言葉も出なかったんだ。
今日、アタシの家の前にいるなんて、全然予想してなかった人だったから。