CHAPTER 20: 一緒にランチ
ジョーダンとティナは車に乗った。ティナの車がマークされてるかもしれないからって、ジョーダンの車で行くことにしたんだ。
ティナはびっくりしたよね、ジョーダンの車が防弾だって気づいた時。え、そんな高い車なの?
こんな車、実際には社会のごく一部の人しか買えないんだよね。何かあったら安全だし。
「ランチ行こう」ジョーダンが言った。彼女の意見なんて聞かずに、自分が正しいと思ったことを言っただけ。
ティナは頷いた。彼と同じ車に乗ってて、他に誰もいないから、彼のオーラがなんかゾクゾクする感じがした。
彼女は助手席に座ってて、彼は運転席。運転に集中してるからか、無表情だった。
長い髪をまとめてて、突き出た目と尖った鼻が合わさって、ティナは思ったよね、この無表情な顔で、彼ってどれだけかっこいいんだろうって。
ジョーダンの視点
新しい刑事さんがなんで俺に惹かれてるのか、ずっと考えてる。彼女が俺のオフィスに入ってきて、紹介されてから、彼女のことばっかり考えてるんだ。
彼女がそばにいると落ち着くんだよね。遊園地であの日、彼女を見てから、もっと彼女のこと知りたくなったんだ。
同僚で、チームメイトとしてまた会ってから、俺の好奇心は最高潮に達してるみたい。今じゃ、彼女は俺のパートナーだ。
彼女がすぐ隣に座ってること、忘れようとしたんだけど、無理なんだ。ついついチラチラ見ちゃう。
彼女は落ち着いてて、スマホで何してるのか知らないけど、俺がチラチラ見てるのも気にしてないみたい。
「この街のこと、どれくらい知ってる?」俺は聞いた。彼女に集中してスマホいじってて欲しくなかったんだ、俺が隣にいるのに。
本当は、彼女を放っておくべきだったし、いや、聞いてみてもよかったんだ。「気にならない?」って。でも、しなかった。
だから、俺のダーリン、レイチェルは特別なんだ。彼女の全てが俺をワクワクさせる。彼女と一緒の車に乗ってると、目的地までの距離がもっと長ければいいのにって思うんだ。
彼女は話したり、ジョーク言ったり、からかったりして、笑いすぎてお腹痛くなるくらいなんだ。だから、彼女のこと忘れられないんだよ。レイチェルと過ごした思い出を、どうやって心から消せるんだ?
「本部の道以外は、どこも知らないかな」ティナが答えて、俺に笑顔を向けてきた。
彼女の笑顔、綺麗だな。伝染して、俺も笑っちゃった。彼女がまた何か質問しようとした時、俺のスマホが鳴った。
Bluetooth繋いでたから、電話に出た。電話に出る前から、娘のジョーラだって分かってた。
アブジャから出てから、電話してなかったから、もう怒ってるだろうな。何故かティナの方を見た。彼女が不快に思うんじゃないかって感じたんだ。
なんでそんなこと思ったのか、自分でも分からない。それで「もしもし、ベイビー」って言った。
ジョーラは嬉しそうだった。旅行はどうだったか、なんで電話してくれなかったのか、色々聞いてきた。なんで電話しなかったのか、絶対聞かれると思ってたんだ。
「着いてすぐ忙しかったんだ…ごめんね」俺は答えた。娘の声が聞けて嬉しかった。
思わず笑っちゃったよ。まるで、車の中に俺しかいないみたいに、ティナはそこにいないみたいだった。
ジョーラがいつアブジャに帰ってくるのかって聞いてきたから、寂しいよ、早く家に帰って会いたいって答えた。
しばらくして、落ち着いて、いい子にしててねって言った。仕事が終わったら帰るからって。
電話を切って、コンフルエンスホテルの高級レストランに入った。この街の五つ星ホテルの一つだ。
車を停めて、シートベルトを外した。またティナを見たけど、静かになってた。内向的な人みたいだな、って思った。
彼女もシートベルトを外して、車から降りた。俺も降りて、彼女の方へ歩いて行った、オートロックのボタンを押しながら。
一緒にレストランに入った。隅の席に座った。ウェイトレスが来て、注文を取った。
「この場所は特別なんだ、ティナ刑事。なんでか分かる?レイチェル以外、誰一人連れてきたことないんだ」俺は言った。
彼女は微笑んで、頷いた。そして、レイチェルは俺の奥さんだって言った。まるで彼女が死んだみたいじゃなく、家に帰るのを待ってるみたいに言ったんだ。
レイチェルのことを過去形で話すのは嫌なんだ。なんかイライラするんだよね。だから、まるでまだ一緒にいるみたいに、現在形で話してしまう。
でも、ティナと一緒にいる時にレイチェルの話をしたのは、ちょっと後悔した。なんか変なこと言っちゃった気がして、ティナがどう思うか気になったんだ。
もう何も言わなかった。すぐにウェイトレスが注文したものを運んできて、食べ始めた。俺はあんまり食べられなかった。カトラリーを置いて、目の前のジュースを一口飲んだ。
顔を上げてティナを見たら、彼女も食べるのを止めてた。俺は食欲なくなったけど、彼女のは、何て言ったらいいのか分からない。
スプーンを一口使っただけで、食べるのを止めてた。彼女が自分で注文したんだから、俺が注文した料理が気に入らないのかって思っちゃう。
彼女に、注文した料理気に入らないなら、他のもの頼んでもいいよって言ったら、
ティナは、大丈夫ですって言った。もう食べられないだけだって。俺は分かったって言って、会計を済ませて店を出た。
レストランを出たところで、俺のスマホが鳴った…