CHAPTER 41; 大騒ぎ。
なんか、時間かけすぎちゃったみたい。この捜査、犯人逮捕まで24時間もかからないはずだったのに。
無駄な時間使いすぎたせいで、今じゃあ、足元すくわれそうになってるし。すぐに動かないと。
「なんで、容疑者逮捕をそんなに遅らせてるの?あたしだったら、今日の午前中には逮捕してるわよ…」ティナが文句言ってきた。
ジョーダンはクスクス笑った。誰も知らない最後の秘密兵器を使ったんだ。その結果、容疑者がキティ殺しの犯人だって99%確信できたんだ。
「時間使っちゃったのは認めるよ。でも、やっと、って感じかな」ジョーダンは興奮してニヤリと笑った。
エンジンをかけて出発。助手席の後ろにスーツケースがあるってどういうこと?あそこにあるってことは、あそこしかない。オフィスからだ。
朝、寝室から自分のパソコンを持ってきて、車に入れたんだ。もしスーツケースがあったら、気づいてたはず。
パソコンを助手席に置いて、車に乗ってオフィスに向かった。ティナと一緒にオフィスを出て、あのクソ野郎から電話がかかってくるまで。
だから、スーツケースが警察署から車に入ったって考えるのが自然なんだ。
まさか、誰かが自分の車に近づけるなんて思ってなかった。ってことは、捜査中の証拠を車に置いてたら、簡単に盗まれちゃうってことだ。
根本的な原因を突き止めないと。俺たちを邪魔してイライラさせてる奴らを、今度こそ叩き潰してやる。絶対だ。
病院に向かいながら、クンレに電話した。「監視カメラで何か変なことあった?」ダッシュボードのスピードメーターを見ながら尋ねた。
「ケルビンが、オフィスの前でタバコ吸ってました」クンレが報告した。ジョーダンはニヤリ。他人のオフィスの前でタバコ?
自分のオフィスに喫煙所がないのか?それに、職業倫理にも反してる。
あいつは職業を冒涜してる。オフィスの前でタバコ吸ってたってことは、あいつを逮捕する十分な証拠になる。
「ありがとう。あいつのこと、よく見てて。俺たちのこと、もう何も知られないように」ジョーダンは指示した。
ケルビン、ケルビンか。他のワシの腸を食べるワシか。異常だけど、12人の中にはいつもユダがいるもんだ。
あいつは腐った卵だ。警察にいるべきじゃない。証拠を確定させて、逮捕してやる。
「あいつのこと、最初から信用してなかったのよ。初めて見たときから嫌いだったもん。
でも、ちょっと泳がせてあげて。容疑者が逮捕されたら、あいつもついてくるはず。そうすれば、あいつの行動全部見られてたってわかるわよ」ティナが言った。
ジョーダンはクスクス笑った。あいつに成功したと思わせて、一番いい時に手錠をかけてやるんだ。
ジョーダンとティナが病院に着いたとき、そこはもう大騒ぎだった…
「…女性刑事誘拐して、ジョーダンを脅せ。それでも言うこと聞かないなら、撃って、とどめを刺せ…」電話の向こうの男が指示していた。
「了解」ギャングが答えた。電話が切れて、仲間2人を見た。「仕事だ。
あいつらは、本当に頑固すぎる。ジョーダンは、俺たちのオファーを断っただけじゃなく、俺たちのクライアントを侮辱したんだ。臆病者だって。
今回のミッションが終わったら、俺たちの仲間が到着して、すぐに実行に移す。
情報によると、ジョーダンと女性刑事は一緒だって。2人だけなら、バックアップが来る前に叩くのが一番だ」リーダーが提案した。
ニヤリと笑って仲間たちを見た。もっと金が入ってくる。今回は、絶対にターゲットを外さないだろう。
「ジョーダンの強さは、男10人分だってことは、みんな知ってるよな。それに、あの女性刑事のことだって、俺たちが襲撃した時に何があったか、覚えてるだろ。
死人も出たし、負傷者も出た。まともな治療も受けられなかったんだ。疑われるのが怖くて。
なのに、同じクライアントが、また俺たちに仕事させようとしてるって?ボス、よく考えてから行動した方がいいよ。まだ回復してない奴もいるんだから」ギャングの一人が言った。
金のために命をかけるって約束しただけで、俺たちを殺そうとするクライアントってなんだよ?仲間を一人殺されたのに、もう命を無駄にしたくないんだ。
「今回の作戦が最後だ。終わったら、もうやめる。今更やめるわけにはいかない。クライアントとの関係も深すぎる。
それに、いつもより倍の金を払うって約束してるんだ。最後の仕事をするには十分なモチベーションだろ?」ギャングリーダーが宣言した。
ボスの説得で、仲間たちは渋々承諾し、実行することにした。準備をして、ジョーダンかティナをどうやって捕まえるか作戦を立てた。
近づくと、焦げ臭い匂いがした。そして、すぐに何が起こっているのかわかった。
ジョーダンは、病院の病棟から人が逃げ出すのを見た。火災が発生したんだ。
人々が走っている。病院で火災?そんなこと、めったにない。ジョーダンとティナは行動を開始し、患者を病棟から運び出した。
素早い対応で、火はすぐに消し止められた。火元となった病棟は、ジョーダンが容疑者を置いていた病棟だった。
ジョーダンはクスクス笑った。あいつらは、いつも一歩先を行こうとする。隠しカメラを消したかったんだ。一番いい方法は、その病棟に火をつけることだった。
実際には、カメラなんてどこにもなかったのに。ティナとジョーダンは顔を見合わせて笑った。バカどもめ。
「ジョーダン刑事、あなたが連れてきた患者のせいで、この病院は不運に見舞われたのかもしれませんね…」