CHAPTER 24
ロッド・アズラエルの視点
「キ、キミは…彼のこと、好きなのか?」俺は掠れた声で尋ねた。
バレないように頑張ってたんだ。
あいつがそんなこと言うから。
「だって、俺はブレイキーが好きだから」
「だって、俺はブレイキーが好きだから」
「だって、俺はブレイキーが好きだから」
「だって、俺はブレイキーが好きだから」
アイエシャがそう言った時、まるで毒針が心臓を突き刺したみたいだった。心はバラバラに砕け散った。今すぐ耳を塞ぎたかった。一言一句、一つ一つの文字、そして単語が、まるで俺を刺すナイフのようだった。
俺は彼女の目を見た。絶望でいっぱいだった。手が震えて、全身もガタガタ震えそうだったけど、彼女には隠そうとした。彼女が言ったことで、俺が傷ついているってことは、悟られたくなかったんだ。
「そう!好きなの。だから、あなたに頼みたいことなの。できる?」彼女はそう言って、あのすごく優しい声で俺に尋ねてきた。
俺は苦笑いした。
彼女の目をじっと見つめた。彼女の瞳は、喜び、幸せ、そして興奮で満ち溢れているように見えた。唇の上の笑顔は、まるで天国みたいだった。あの笑顔から、彼女が幸せを感じていることがわかった。彼女の体の動きの一つ一つが、深く恋に落ちているように感じられた。
俺は深く息を吸った。
彼女から視線を外し、部屋の隅を見た。
冷たい風が、俺の肌を通り過ぎていった。
「う、うん…」俺は呆然と返事をした。
まるでゾンビのように、俺はそこから出て行った。自分じゃないみたいだった。
2階にある自分の部屋に向かう途中も、なんとか自分を保とうとした。足は、持ち運ぶのが難しい冷凍食品みたいだった。
部屋に入るとすぐに鍵をかけ、ベッドに倒れ込んだ。まるで自分ではどうすることもできない死んだ人間みたいだった。
俺は天井を見上げて、ブレイキーにあって、俺にないものってなんだろうって考えていた。
俺だって、彼と同じくらいハンサムだ。頭もいいし、戦闘スキルも高い。でも、たぶん、彼の魅力だけは持ってないんだろうな。どこから見ても、俺とブレイキーは全然違う人間だった。
俺は深呼吸をして、ため息をついた。それから、きちんとベッドに座って、初めてアイエシャを見た日のことを思い出した。
フラッシュバック
彼女をじっと見つめた。まるで天使みたいに綺麗だった。彼女の天使のような瞳まで届くウェーブのかかった髪、とがった鼻、そしてバラのように赤い唇。
俺は振り返って、上司を見た。彼はもうテーブルについて食事を始めようとしていた。もうお昼だってことを忘れてた。まだご飯食べてなかったんだ。
俺は彼女に近づいた。彼女は一歩後ろに下がった。怖がっているみたいで、体が震えている。目にも恐怖が見える。だから、彼女に近づくのをやめた。
「一緒に食べよう」俺は彼女に提案した。彼女はただ頷き、何も言わなかった。「さあ」俺は続けた。
俺はテーブルに向かい、彼女はそれに従った。俺は椅子を動かして、彼女が座れるようにした。フォーク、スプーン、お皿も用意した。
フラッシュバック終わり
「あの日から、一瞬で恋に落ちたこと、絶対に忘れない。たとえ傷ついても、ずっとキミを愛し続ける。そして、話を聞いてほしい時は、いつもキミのそばにいる」俺は風にそう囁いた。「アイエシャが好きだ」俺は続けた。
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「ブレイキーに全部話すべきか?でも、アイエシャに約束したし…」俺は独り言のように呟いた。
アイエシャと上司の一人との会話を思い出した。
フラッシュバック
「了解!ミス。ブレイキーとロッドが所属している組織にも、私が関わっていることは誰にもバレません。彼らに、あなたを監視し、ブレイキーが組織を辞めるのを阻止するように頼んだことは、絶対にバレないようにします」俺は誇らしげに答えた。
フラッシュバック終わり
俺は、恋に落ちた人に約束をした。でも、ブレイキーは俺を兄弟のように、家族のように扱ってくれた。血は繋がってないのに。でも、約束したんだ。たぶん、ブレイキーには話すことになるだろうけど、今はまだだ。
ため息…
ベッドに横たわり、次に何をすべきか考えていた…
今知ったことを全部ブレイキーに話すべきか?
それとも…
アイエシャに約束したように、秘密にしておくべきか?
「どうすればいいんだ?」俺は自分に問いかけた。
アイエシャ・サルバドールの視点
ロッドに、ブレイキーに聞いたことを全部話さないでって頼んでから、もう何週間も経った。
ロッドについての噂は本当だった。裏社会では、ロッドはすごく信用できる人だっていつも言われてる。そして、それが本当だって、今、証明できる!
だって、もし彼がもうブレイキーに話してたら、ブレイキーは怒ってるはずだもん。だってブレイキーは、人に裏切られるのは好きじゃないし、組織が人にスパイをさせてるのも好きじゃないはず。ブレイキーは心が温かい人だけど、人の優しさを利用されるのは嫌いなんだ。だって、ブレイキーは優しいけど、それが弱点になることは絶対にない。そして、彼の弱点を知ってる人なんていないんだから。
私はベッドから立ち上がり、窓の方に歩いて行って、カーテンとガラス窓を開けた。窓を開けた。
すると、庭に背の高い若い男がいた。彼は上半身裸で、腹筋や筋肉が完璧に作られてるのが見える。彼の深い茶色の瞳はすごく綺麗で、とがった鼻、バラのように赤い唇。乱れた髪が彼をセクシーにしてる。天使のような顔で、まるで天国から来た天使みたいだった。彼の体つきは、彼をセクシーで魅力的にしてる。
太陽の光が彼の顔に当たると、彼の長いまつ毛が同時に動き、目を閉じる。彼の顔や体の細部まで、ここから簡単に見える。彼は首から腹筋に触れ、汗を拭っていた。
全身汗まみれでも、彼はまだハンサムでセクシーに見える。
なんで彼はまだガーフレンドがいないんだろう?今すぐにでも!
「彼を私のものにしたら?そしたら、私が彼のガールフレンドになる?」私は白昼夢を見ながらそう尋ねた。
そんなこと考えてるだけで、私の心はドキドキした。
「もしブレイキーが…?」
ブレイキーが私を好きになるなんて考えて、自分を叩いた。
彼はそういうタイプの男じゃないんだ。いつも真面目で、態度もいつも冷たい。彼が笑うのを見たことがない。笑ったりしてるのを見たことない。見たことはあるけど、珍しかった。それに、彼はロッドと一緒の時だけ、笑ったりしてたんだから。
私は、ブレイキーのセクシーな体に見惚れてた。
彼の両手は土で汚れていた。彼が気に入って植えた花を植え終わったところだったんだ。私がここに来る時、彼はいつも、自分の家の裏に庭を持ってた。彼の庭は、色々な綺麗な花でいっぱいなんだ。珍しい花とか、特別な花とかもあったりして。
「ブレイキー」聞き慣れた声が彼を呼んだ。
誰だと思って見たら、ロッドだった。
ロッドは私のほうを見て、目が合ったので、私はすぐにカーテンの後ろに隠れた。
心臓の鼓動が速すぎて、聞こえるくらいだった。緊張してドラムを叩いてるみたい。ロッドの目を見たとき、すごく不安になって、理由はわからなかったんだ。
私は深呼吸をして、ため息をついた。
落ち着こうとしてた。
なんでこんな気持ちになったのか…
ロッドが私の秘密を知ってるから?
それとも…
ブレイキーが好きで、彼との関係を台無しにしたくないから?
わからない!
「なんで私が、最初にブレイキーに恋しちゃったんだろう?」私は自分に問いかけた。
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顔に当たる太陽の光で目が覚めた。目を開けると、ぼやけてる。よく見えるようになると、最初に見えたのは白い天井だった。目をこすって、完全にクリアに見えるようにした。
起きてすぐにベッドを整えた。
ベッドの横に置いた時計を見ると、午前8時30分だった。
朝の日課をこなした…
それから、ご飯を食べるためにダイニングに行った。部屋に鍵をかけた。
でも、そのエリアで誰かとぶつかってしまった。誰か見てみたら…
「すみません!」彼はすぐに謝った。
それは…
ロッドとぶつかったんだ…
「ごめんなさい!」彼だってことに気づいて、すぐに言った。
「それで、ブレイキーに話したの?」彼は尋ねた。
今、すごく緊張して不安になった。
だって、彼に会うたびに、彼はブレイキーに真実を話すんじゃないかって感じがするんだもん。あのことのせいでトラウマになってるし、それを克服しなくちゃいけないんだ。そして、克服する必要があった。
「話した?」彼はもう一度尋ねた。
え?
彼に何て言えばいいの?
彼はもうブレイキーに話したの?それとも、私に全部話してほしいってこと?
私が考えてることを言ってるの?
ロッドが言ったことのせいで、頭の中にたくさんの疑問が浮かんでくるんだ。今、それがすごく困るんだ。
ブレイキーには全部知られたくない。もし知られたら、どうすればいいのかわからないから。
「い、いや」
「ブレイキーに、キミが好きだって告白したのかと思ってたよ」彼はクスクス笑った。
「違う!まだ、ブレイキーに好きだって言ってないし。なんで私がブレイキーに好きだって言わなきゃいけないの?」私は反論した。
「俺のこと、好きなんだ?」