CHAPTER 25
アイエシャ・サルバドールの視点
「オレのこと、好きなの?」 ブレイキーがまた聞いてきた。
振り向いて彼を見た。
マジで、アゴが床に落ちそうになった。あいつがこっちに向かって歩いてくるのを見て、心臓が飛び出しそう。心臓の音が聞こえるくらい、めっちゃドキドキしてた。あいつが、一歩一歩こっちに向かってくるから。
もう、世界はあいつのことだけ。世界はあいつ一色。あいつのことだけ見てた。
あいつの腕の動きで、ムキムキの体がさらに際立ってる。体のラインが完璧すぎて、胸に触りたくなった。
天使みたいな目、太くて真っ黒な眉毛。プルプルの分厚い唇、バラみたいに赤い。シャープな鼻。長いまつ毛、深い茶色の目。顔は、マジで天使みたいに完璧。
天国から来た天使みたいにイケメンだった。毎日、あいつのことを見て、夢見心地でいられる。
あいつの足音が聞こえるたびに、それだけが聞こえる。あいつのことばっかり考えてた。あいつがこっちに向かって歩いてくるんだもん。もう、目が離せない。
ポケットに手を入れる姿も、朝見た腹筋と同じくらいセクシーだった。
「聞いてる?」 ブレイキーが大声で叫んだ。
ブレイキーに怒鳴られて、固まっちゃった。
見上げると、あいつの顔はめっちゃ怒ってて、まるで殺されるんじゃないかってくらい、あの天使みたいな目で睨んでる。ドキドキが不安に変わった。
怒ったブレイキーって、こんな感じなんだって、想像もしてなかった。マジで、固まっちゃって、動けなくなるんだ。あいつが怒ってると、一ミリも動けない。
「あ、あの、」って、うまく言葉が出てこない。
なんか、舌がなくなっちゃったみたい。声も出ないんだもん。
話そうとしたんだけど、全然声が出ない。もっと一生懸命説明しようとしたんだけど、ブレイキーの目を見たら、さらに怒ってるみたい。
「答えろ!」って、命令された。
ロッドの方を見たら、肩をすくめてるだけ。でも、ブレイキーを止めようとはしない。
助けてって目で、ロッドのことを見た。じっと見つめたんだけど、ロッドは目をそらすんだ。
ブレイキーを邪魔したくないみたい。
マジで、どうすりゃいいんだ?
「あ、あのね、その、その、」って、ブレイキーは話させないで、また話し始めた。
「いいか、女。お前を家に入れたのは、好きだからじゃねえ。ただ、助けてやりたかっただけだ。だから、お前の気持ちとか、マジでどうでもいいんだよ。そんなこと、考えたこともねえし。わかれよ?」って、キレてる。
「わ、わかった」って、答えた。
もう一回ロッドの目を見て、視線を合わせたかった。助けてほしかったんだ。
息が詰まりそうだった。
でも、無理だった。それで、下を向いた。
「やめろ!ブレイキー。言いすぎだ」って、ロッドがブレイキーに言った。
そして、ロッドが俺の手首を掴んで、そこから引っ張ってくれた。ブレイキーから遠ざけてくれたんだ。
ほっとした。
やっと!
見慣れない部屋に連れて行かれて、ロッドは手を離した。ロッドの目を見て、ありがとうって言った。
ロッドはドアをロックして、話し始めた。
「ここにいて。朝ごはん持ってきてやるから。ブレイキーには会わなくて済むように」って言った。
「あ、ありがとう」って、ポツリと言った。
ロッドは俺の目を見て、一瞬、それから視線を外した。
「ごめん!ブレイキーがあんな反応するとは思わなかった。あいつは、自分を好きなやつとか、相手にしないタイプなんだ」って言った。
部屋を見渡すと、雰囲気が全然違う。誰かの部屋なんだろう。カーテンがイイ感じだし、ベッドも散らかってない。それに、壁に飾ってある写真が…。
「ここ、ロッドの部屋?」って、すぐ聞いた。
何考えてんだ?こんなとこまで連れてきて。
まさか、違うよね?
「そうだよ!」って、即答した。
「え、え?」って、どもっちゃった。
「ブレイキーの頭が冷めるまで、ここにいとけ。俺がここに連れてきてやるから」って言った。
ただ、ロッドに頷いた。
それから、部屋を出て行った。
ロッドのふかふかベッドに座った…
さっきのブレイキーの反応のことを考えてた。
思い出したら、胸が痛くなった。
フラッシュバック
「答えろ!」って、命令された
ロッドの方を見たら、肩をすくめてるだけ。でも、ブレイキーを止めようとはしない。
助けてって目で、ロッドのことを見た。じっと見つめたんだけど、ロッドは目をそらすんだ。
ブレイキーを邪魔したくないみたい。
マジで、どうすりゃいいんだ?
「あ、あのね、その、その、」って、ブレイキーは話させないで、また話し始めた。
「いいか、女。お前を家に入れたのは、好きだからじゃねえ。ただ、助けてやりたかっただけだ。だから、お前の気持ちとか、マジでどうでもいいんだよ。そんなこと、考えたこともねえし。わかれよ?」って、キレてる。
「わ、わかった」って、答えた。
フラッシュバック終了
ブレイキーに、あんな一面があるなんて、知らなかった。
体が震えて、手も震えて、マジで一言も言葉が出なかった。あいつの言ったことのせいで。
頭の中で、リピートされてる…
「いいか、女。お前を家に入れたのは、好きだからじゃねえ。ただ、助けてやりたかっただけだ。だから、お前の気持ちとか、マジでどうでもいいんだよ。そんなこと、考えたこともねえし。わかれよ?」
「いいか、女。お前を家に入れたのは、好きだからじゃねえ。ただ、助けてやりたかっただけだ。だから、お前の気持ちとか、マジでどうでもいいんだよ。そんなこと、考えたこともねえし。わかれよ?」
「いいか、女。お前を家に入れたのは、好きだからじゃねえ。ただ、助けてやりたかっただけだ。だから、お前の気持ちとか、マジでどうでもいいんだよ。そんなこと、考えたこともねえし。わかれよ?」
その言葉は、胸にナイフが突き刺さるみたいだった。
ブレイキーに振られたって分かって、涙が止まらなかった。
「マジで、めちゃくちゃつらい!」って、独り言を言った。
涙が頬を伝って、肌を濡らしていく。
もう、自分が何を感じてるのか、全然分からなかった。
鋭いナイフが、胸を突き刺してるみたい。熱い涙が、頬を伝い続ける。息をするたびに、心がズタズタになるのが分かった。自分が嫌いになったって分かって、心が粉々になった。
「アイエシャ」って、優しい声がした。
次の瞬間、ドアがノックされた。
入ってくる前に、涙を拭いた…
あいつに見られたくない!情けをかけられたくない!この気持ちはマジでクソだって、ブレイキーが言ったみたいに。
「ロッド」って、名前を囁いた。
「泣いてる?」って、すぐに聞かれた。
それから、ロッドはドアを閉めて、ベッドの横のテーブルに食べ物を置いた。
俺が泣いてるって、気づいたのかな?
目が赤くなってた?
バレバレだった?
頭の中には、色んな疑問が浮かんでくる。誰も答えられない、辛い疑問が。永遠に続く、消えない疑問が。
でも、一番気になったのは、ブレイキーを好きなのは、間違ってるのかな?ってことだった。
「ううん」って、否定した。
今の気持ちを隠そうとしてるって、悟られたくなかった。
情けをかけられたくなかった…
「いいからさ、話してみ」って、ロッドが勧めてくる。
そして、俺の方に歩いてきて、隣に座った。
絶望した目で、ロッドを見た…
今、誰かに話したかった。誰かに寄り添って、悩みを打ち明けたかった。
でも、ロッドじゃない…
いや…
ロッドじゃない…
だって---。
だって、ロッドはブレイキーの親友なんだもん。この俺のドラマのこと、ブレイキーに話したらどうしよう?
信じられる?
俺が内緒のミッションで、あいつらのことスパイしてるって話した時も、ロッドはブレイキーに言わなかった。約束通り、一言も言わなかったんだ。
ってことは、今回も信じていいってこと?
「あのね、それは…」
「ブレイキーのこと?」って、ロッドが俺の言葉を遮った。
「うん」って、ポツリと言った。
深呼吸して、ため息をついた。
ロッドの肩に頭を預けて、ロッドは俺の肩をポンポンしてくれた。
「あんまり、自分を追い詰めんなよ。お前は可愛いし、愛はブレイキーが言ったみたいにクソなんかじゃない。お前は、男にとってめっちゃ貴重な宝石なんだよ。でも、あいつはそんな風に思ってないみたいだね。だって、お前のこと、好きじゃないんだから。心配すんな、そのうちもっといいやつが見つかるよ!ブレイキーよりずっといいやつ。ブレイキーは、マジで恋とか信じてないタイプなんだよ」って、励ましてくれた。
ロッドの肩から頭を離した…
それから、涙が頬を伝って、熱い涙が目から流れ出た。心の痛みを全部出したんだ。
何年も、こんなことなかったのに。ブレイキーが、あんな風に、自分が思ってたのと全然違う反応するなんて、思ってもなかった。まるで、別人みたいだった。起きたこと全部が、息苦しかった。
「あ、ありがとう」って、思わず口に出た。
「いつでも、話したいことがあったら、ここにいるからね」