第9章
レンゾ・スミスの視点
太陽が空で輝いて、月みたいに光ってる。空は穏やかで、鳥たちが自由に空を飛んでる。雲と空は海みたいに青い。木々の枝から鳥がチッチって鳴いてる。風が吹くと木が揺れて、生肌を温かい風が通り過ぎるんだ。
俺は組織の外にあるベンチに座ってた。空とか木を眺めてたら、目が奪われちまった。
まだ、これが夢だったらいいのにって思ってる。俺の妻が酷い目に遭ってないって。俺の妻の命が奪われることなんてないって。
アメリアを助けるためなら、何だってするつもりだ。彼女は俺にとって唯一の人なんだ。彼女を失いたくなかった。今でも、彼女の命が危険に晒されてるって、俺が彼女を殺さなきゃいけないなんて事実を受け入れられない。
俺はただ、彼女には俺のそばでずっと安全で幸せでいてほしいだけなんだ。
まず、彼女は俺を愛せない。
次に、彼女は今、危険な目に遭ってる。
三番目に、俺は何も起こらないように防げない。
彼女の人生でこんなクソみたいなことが起きてるせいで、俺は彼女にとってちょっとした不運だったみたいだ。
彼女は自分の命が危険だってことすら知らない。俺は彼女に知ってほしくないから。彼女には何も心配してほしくない。俺だけでできるなら、絶対に彼女には言わない。
彼女にそれでストレスを感じてほしくないんだ。俺は何があってもこの件を解決するつもりだ……
「アメリアは俺の弱点だ。彼女は俺にとって全てになった。俺の世界、俺の幸せだ。彼女を失うなんて耐えられない。俺は気が狂っちまう。誰にも彼女を傷つけてほしくない。俺が彼女のそばにいる限り、彼女の髪の毛一本だって触らせやしない」って、俺は心の中で呟いた。
アメリアに対する俺の心配な気持ちが、心の奥底から湧き上がってくるのが感じられた……
彼女は俺の人生から取り除くことのできない弱点なんだ……
*************
ロッド・アズラエルはメンバー全員を集めて会議を開いた。俺がグループを引き継ぐことを発表するためだ。調査のためにいろんな場所に人を送る必要があるから。そうすれば調査がもっと簡単で、早く終わるからな。
「みんなを歓迎しよう! レンゾ・スミスだ。彼は俺たちの新しいリーダーになる。グループを引き継ぐ。俺は彼をサポートする」って、ロッドが発表した。
俺はただ彼らを見て、無理やり笑った。
こんな形式的なのはいらないんだけど。でも、一人一人に自己紹介する手間が省けるから、楽になるだろう。自己紹介してる暇なんてないし。こういう会議はちょっとは役に立つだろう。
俺のことについてコソコソ話してるやつらをみんな見た。
「彼はこの組織の五人の貴重なメンバーの一人だろ?」
「彼はかつてこの組織の元上司の右腕だったんだ」
「彼に会えるなんて信じられない。すごい話を聞いたことあるんだ」
「俺たちは素晴らしいリーダーシップを得られるかもしれないな」
俺についていろんなコメントがあったけど、そんなのどうでもいいんだ!
「俺はレンゾ・スミスだ! 今からグループを引き継ぐ。みんなには、俺たちに与えられた任務を手伝ってもらうことになる。みんなの協力は必要で、チームにとってすごく助けになるんだ」って、俺は言った。
みんなは真剣な俺の話に頷いた。
俺は全員の目をまっすぐ見て、ちゃんと仕事しろって伝えた。
俺はできるだけ早くこの任務を終わらせたかった。
「何か質問は?」ロッドがみんなに聞いた。
俺たちのためにはブリーフィングみたいなもんだからな。だから、彼らは何度も任務について俺たちに質問しなくてもいいように。もし何か質問があれば、すぐに質問できるようにしたんだ。
「今回調査する相手は何を違法行為をしているんだ?」
「大規模な人身売買だ」って、ロッドが短く答えた。
俺は彼らを見た。
彼らが一人ずつ手を上げて、たくさんの質問をしている。
「任務について簡単に説明してくれませんか?」
「アメリア・リベラっていう女性がいて、世界中で最も成功している企業のオーナーの一人だ。彼女はフィリピンで大規模な人身売買に関与しているって不当に告発されている。彼女に対する証拠はちょっと怪しくて、情報が足りないんだ。だから、彼女が本当に人身売買に関与しているのかどうか、まだわからないんだ」って、ロッドが説明した。
俺は彼を見た。
彼は俺たちに与えられた任務について説明した。ロッドがアメリアについて何か悪いことを言わなくてよかった。
俺は彼らがいくつか質問するのを聞いて、ロッドがそれを徹底的に説明した。
********
会議はちょうど終わった。俺は彼らに封筒を配って回った。俺が彼らに指示した場所に再調査するように指示したんだ。それぞれに任務を与えて、やらなきゃいけないようにした。そうすれば俺の任務もやりやすくなるし、できるだけ早く終わらせられるから。
俺は今、上司のオフィスに向かってる。彼に、彼が俺に与えた4ヶ月について聞くつもりだ。
フラッシュバック
「お前には二つの選択肢がある。レンゾ、彼女を殺すか、警察に突き出すかだ」って、彼は言った。
「お前は彼女に一番近い人間だった。お前がずっと前に裏社会を離れたとしても、まだ終わらせなきゃいけないことがある。もし、俺たち組織がお前を助けなかったら、お前は彼女に出会うことも、こんなに金持ちになることもなかっただろう」って、上司の一人が続けた。
「で、でも……」って、レンゾは答えたけど、彼らは彼に話を最後まで言わせなかった。
「でも、なんて言うな! 今、考えろ、レンゾ! よく考えろ。この会議は終わりだ。俺たちはそれを任せる。この任務に4ヶ月やる」って、彼は言った。
フラッシュバック終了
今でも、それが気になるんだ。4ヶ月で任務を終わらせろって言ったのか、それとも4ヶ月かけて任務について考えろって言ったのか、わからなかったから。
4ヶ月はすごく短い時間だ。4ヶ月で任務を終わらせられるとは思えない。短期間で終わらせるのは難しいだろう。
「ボス! 4ヶ月で任務終わらせろって言われたのは、その通りですか?」って、俺は彼に尋ねた。
彼は持っていたペンを置いて、冷たく俺のことを見た。冷たい空気が俺の生肌を通り過ぎた。彼の視線は俺に鳥肌を立たせ、全身を震え上がらせるほどだった。
「いや! いつでも好きな時に任務を終わらせていい」って、彼は冷たく答えて、また読んでいた書類を見た。
「ありがとうご……」俺が言おうとしたことは、彼に遮られた。
「もう出て行け!」って、彼は言い放ち、まっすぐ俺の目を見た。
俺たちの目が合った瞬間、俺はすぐに動けなくなった。
俺は彼の言葉に頷いて、彼のオフィスを出た。
オフィスから出たら、ほっとした。彼の視線は俺に鳥肌を立たせ、全身を震え上がらせたんだ。
長い廊下を歩いて、隠れ家を出ようとした。今からアメリアに会いに行こう。ここに長い時間いたから。今日は彼女に会いたかったんだ。
正面玄関から出ると、すぐに車に乗り込んで発進した。アメリアの会社の建物に入るとすぐにエレベーターに乗った。
エレベーターのドアが開くと、俺は従業員たちの前を堂々と歩いた。
彼らはただ俺を見てるだけだ。いつも俺がここにいるって知ってるから。アメリアの旦那だってことも知ってるし。俺は彼らに微笑みながら通り過ぎた。
「おはようございます! サー」
「おはよう!」って、俺は挨拶して、歩きながら笑った。
アメリアのオフィスの前に着いた時、冷たいドアノブを開けようとした。そしたら、話し声が聞こえてきたんだ。
「このお金が、あなたの両親にとって役に立つといいんだけど」って、アメリアが言った。
俺はアメリアのオフィスのドアを少し開けた。そして、少しだけ中を覗いた。
アメリアと一緒にいる人は誰だ?
「ありがとうございます! マム。必ずこのお金は返します。本当にありがとうございます!」って、彼女はアメリアに感謝した。
アメリアはまた誰かを助けてるのか?
思わず笑ってしまった。彼女はいつもそうだから。アメリアはいつも誰に対してもオープンで親切なんだ。
アメリアはいつもこういう人なんだ。そして、彼らがアメリアがそんなことするって考えてるなんて、信じられない。
「返さなくてもいいよ。助けることができて嬉しいわ!」って、アメリアは答えた。
俺は彼らの会話を聞きながら、ただ微笑み続けた。
「どうして彼らはアメリアをそんなことで告発できるんだ?」