CHAPTER24
「よ、メラメラ、調子どう?」キッチンに入ってくる私に、ライアンが話しかけてきた。
「最高だよ」って笑う。
レキシーとの関係は、うまくいっているとは言えないけど、まあまあ順調。
「やあ、プリンセス」
「やめてよ、そういうの」って睨んだ。
「マジか」って笑う。
「ブタ」ってつぶやく。
「まあ、それはさておき、二人ともマジで変だよな。俺、そういうのよく知ってるし」ってライアンがうなずく。
「そうだね。あんたの相手してる暇なんてないし」ってレキシーを睨んでから、ライアンに可愛く笑いかける。
「あ、もしブルックのとこ行くなら、俺のこと、超興味あるって伝えといて」って、意味ありげにウィンク。
ブルックに会ってから、あいつ、めっちゃちょっかい出してくるんだよね。可愛いけど、ブルックは怖がってる。
「やだ、無理。彼女はもういるし」って冷静に答える。今は誰にもレオンのこと話したくない。
「マジかよ?俺が殺さなきゃいけない不運な奴は誰なんだよ?」って、俺が固まってる間に文句を言ってきた。
「関係ないでしょ」って冷静に言って、出て行った。ああ、マジで自分をコントロールしなきゃ。ライアンは別に悪気なかったのに、ついカッとなっちゃった。
そのことは後で考えることにして、エイデンの家に行って、私がそんなことしてないって気づいてくれたことにお礼を言おうと思った。
インターホンを鳴らして数秒待ってたら、彼がドアを開けて「やあ」って息をのんだ。
「やあ、ストーカー。3週間くらい、ストーカーしなかったじゃない。ちょっと不満」って冗談っぽく言った。
「まあ、ストーカーの仕事で疲れて休んでるとこだったんだよ」って笑って、中に入れてくれた。
「マジ久しぶりじゃん。元気?」
「元気?って聞くなら、お前はどうなんだよ?」って聞かれた。
「元気だよ。なんで病院に来てくれなかったの?」
「ちょっと用事でどっか行かなきゃいけなかったんだ。ごめん」って優しく笑った。
「まあ、許してあげる」って言って、ソファーに倒れ込んだ。
「映画でも観る?」って、彼もソファーに座った。
「うん。今度は私が選ぶ」って叫んだ。
「ううう」って唸って、私は勝利の笑顔。
.........
「やあ」ってレキシーが家に入ってきた私に挨拶。
「やあ、あのさ、ライアンってここにいる?」って聞く。急にキレちゃったこと謝らないと。あいつには悪かった。
「いないよ。数時間前に帰った。でも、ちょっと落ち込んでたみたい」って、ノートパソコンから目を離さずに肩をすくめる。
「分かってる。だから、謝るのに協力してくれないかな」って可愛く笑う。だって、あいつに返事をしてもらうには、それ以上しないと無理だって分かってるから。
「嫌だね」って真顔。
「お願い」
「絶対嫌」って言って、私は黙った。
彼の隣の椅子に座って、鼻歌を歌い始めたり、テーブルを叩いたりした。あれは、特にノートパソコンで作業してる時は、あいつが一番嫌がることなんだよね。
「やめろよ」って要求されたけど、無視して続けた。
「クソ、分かったよ」って諦めたみたい。
「わー、あんたって、全然手強い相手じゃないね」ってからかった。
「出てけ、気が変わる前に」
「分かったよ」って席を立った。
「それでいい」で、あとはどうやって謝るかだな。
.........
「ちょっと待って。つまり、お前は俺にウサギの格好をしろってこと?冗談じゃない」ってレキシーが拒否した。
「何で嫌なのよ。楽しいって。信じて」って、ふりをして言った。
「嫌なものは嫌だ。カーターがいるだろ、そいつに頼めばいい」
「カーターはデブすぎて、あの衣装には合わない」って却下。
「それ聞いたぞ!俺はただ、体格がいいだけだ」って、カーターが別の部屋から叫んだ。
「まあね、どうでもいいけど」って、メリアが言った。
「あたし、今のは聞こえなかったことにするわ」って、ブルックは目を回した。
「みんな、遊んでる場合じゃないわよ。これ、ちゃんとしないと」って私が言った。
「あのさ、普通に謝ればいいだけじゃん。大したことじゃないのに」って、エイデンが早口で言った。
「ほら、エイドリアンはまともなこと言ってる」ってレキシーが同意した。
「エイデンな」ってエイデンが訂正。
「どうでもいいって」
「いいから、みんな何言ってもいいから、私は私がやるべきことをやる。みんなは協力して」って、この話題を終わらせた。
「はい、お母様」ってエイデンが笑った。
.......
「はい、みんな、自分の位置に。っていうか、どっか行け!」って、ライアンが家に入ってくるのが見えたから叫んだ。
みんなは慌てて移動して、レキシーと私だけになった。
「マジで、なんで俺こんなことしてんだろ。今までで一番バカげてるし、マジで無駄」ってぶつぶつ言ってる。
「うるさい、文句たれ小僧」って、彼の胸を殴った。まだぶつぶつ意味不明なこと言ってるし。
レキシーにこんな格好をさせてる唯一の理由は、あいつをからかうため。だって、マジであの格好、ダサすぎるんだもん。
「よお、レキシー、いる?」ってライアンが家に入ってきた。
「ライアン」って、驚いたふりして呼んだ。
「あ、メラメラ、あのさ、もしさっき俺が言ったことー」
「ごめん。キレちゃったのは私のせい。あなたのせいじゃないから、マジで」ってまくし立てた。
「俺と別れるってこと?」ってライアンは嘘っぽく息をのんで、私は笑っちゃった。
「ちょっとデリケートな話題だっただけ。大丈夫だよ」って言ったけど、ライアンは上の空みたい。
「まだよく分かんないけど、一番知りたいのは、なんで俺の親友がウサギの格好してるんだ?」って笑う。
「面白くないよ。マジでなんで俺がこんなこと同意したんだか。意味ないし」ってレキシーが私を睨んだ。
「分かってるよ。ただからかいたかっただけ」って言って、あいつは中指を立てて出て行った。
「お前って、なんか違うよな」ってライアンが笑うのを止めて言った。
「どういうこと?」って、マジで分からなくて聞いた。
「いや、何でもない」
「やあ、ライアン」ってブルックが、友達が入ってきたから言った。
「やあ、可愛いね」って答えて、ブルックは不機嫌そう。
「あたし、二度と挨拶しないからね」
「それでライアン、一体ローニーに何したんだ?それとも、彼女があなたにしたのか、どっち?」ってカーターが聞いて、私は緊張した。カーターって、マジで空気読めないんだよね。
「分かんない。ブルックの彼氏のことについて、なんかあったんだろ」って肩をすくめて、メリアとブルックは会話を止めた。
「あー」って、みんな答えた。
「おー、何?そんな暗い顔して?」ってレキシーが部屋に入ってきて聞く。
「あんたの顔の方がひどいじゃん」って、私は緊張をほぐそうと冗談を言った。
「くそったれ」って答えた。
私は、もうすでに高まってる緊張をほぐすことができた。それから映画を観たけど、レキシーがずっと文句言ってたから、全然楽しめなかった。女向け映画だし、死んだ方がマシだって。
結局、最後まで観れなかった。レキシーのことにかかりきりで、映画がまだやってることすら気づかなかったんだから。そう、ライアンも。カーターはもう女みたいなもんだ。
「あんた、起きすぎじゃない?だって、もう午前2時だよ」ってレキシーがリビングに入ってきた私に言った。
「別に、行動の自由があるし、あんたは私のパパじゃないし」って反論。
「何見てるの?」って、彼の膝の上の写真を見て聞いた。
「何でもない」って、彼の声はすぐに聞こえて、彼は急いで写真を裏返した。
「ほんとに?何でもないようには見えなかったけど」って、何となく食い下がった。
「もういいから、聞かないで。お願いだから、このこと知らなかったことにして」って、彼の目は怒りの光を宿して私を睨んだ。
そして、私たちは最初に戻った。