CHAPTER25
「週末だー!!!!!」って心の中で叫ぶ。普段なら絶対寝まくってるはずだけど、やっとこの日が来たんだよね!
ジョージタウンで初めての遊園地オープンで、ずーっとこの日を待ってたんだ。別に何? 子供っぽいって言われてもいいけど、レオンとやりたかったことなんだよね。全然興味なさそうだったけど、一緒にいたら楽しかっただろうな。
「レクシス、起きろ。早く起きろよ」って叫んで、枕を顔面に投げつけた。
「マジかよ?」
「遊園地のオープンまで、あと何時間だっけ? 4時間切ってるんだよ。マジで4時間しかないんだって」って興奮気味に言った。あー、レクシスを起こすのはマジで大変なんだって、マジで。
「お前みたいなうざいペーザントからは、もうドアに鍵かけるしかないかな」って言いながら、起き上がった。
「それまでは、早く起きて準備しろよ」
「何のために? 4時間後にオープンする遊園地のため? 冗談じゃねーよ、寝る」って言って、また寝ようとした。
ニヤニヤしながら、こっそり自分の部屋に行ってiPhoneを取りに行って、レクシスの部屋に戻って、イヤホンを繋いで、カーターの声が聞こえるように耳元にセットした。
「あ! クソ! ごめんなさい」って、イヤホンを耳から放り投げて、飛び起きた。
レクシスの「ごめんなさい」なんて聞いたことないから、面白くて笑っちゃった。
「出てけよ、マジで」って、冷たい声で部屋に響いた。
「はは、カーターに話すのが楽しみだな」って笑って、ムカつかないようにしながら部屋を出た。
.......
「マジで何なの、お前ら? もうちょっとテンション上げろよ」って、ライアンが友達に呼びかけてた。
今は、友達のアパートにいるんだ。カーターがどうしても起きないから、レクシス、エイドン、ライアンを連れてきたんだよね。エイドンとレクシスが逃げたがってたのは知ってたから。
「マジで、この日のために睡眠時間丸一日損したんだけど」ってレクシスがグチった。
「うるさい」って、ライアンと同時に言っちゃった。
「私、寝たいんだけど」ってメリアがグチったから、睨んでやった。
「もうさー、みんな、マジで出かけないじゃん」って私が話し始めた。「で、今回さ? 唯一私が出かけようって気になったのに、みんな私を置いて行こうとしてるじゃん。しかも、全部無料だし」って、ちょっとムカついた感じで言った。
「お前が出かけないのが悪いんじゃない?」ってレクシスがからかってきた。
もう、マジで何なの、こいつら。「はー、別にいいよ、私についてこなくても。もうどうでもいいし」って、ちょっと寂しい感じで頷いた。
「俺、一緒に行くよ」ってエイドンが沈黙を破った。
「マジで?」ってニヤニヤ笑った。
「うん、俺らも行くよ」って、メリアがブルックとカーターを指さして言った。
「俺たちも」
「俺たちも?」ってブルックとカーターが同時に言って、ブルックがカーターの胸を叩いた。「うん、俺たちも」ってカーターが小声で言った。
「ま、俺は行かないけど」ってレクシスが肩をすくめた。
「ありえないでしょ、絶対行くんだよ」ってライアンが私を助けてくれた。
「え、なんで?」
「お前、知りたくないと思うよ」ってライアンがニヤリとした。
「マジで、なんでこんなやつらと仲良くしてるんだろ」ってレクシスがグチった。
「ってことは、行くってこと?」って、返事する時間を与えずに言ったら、レクシスは拒否しなかった。
.........
「うわー、マジかよ! ドロップタワーがあるじゃん。乗りたい!」ってメリアが叫んだ。
「いや、俺は振り子系の乗り物に乗ってみたい。めっちゃカッコよさそう」ってカーターが目を輝かせた。
「へー、誰か興奮してる」って、私は目を回した。「ま、みんな乗りたいものが違うから、ペアになって、好きなことして、2時間後にここで集合ね」って指示した。
「了解っす。でも、あのー、7人なんすけど」ってエイドンが言った。
「大丈夫、ブルックと私は一緒にいるから、ライアン、エイドン、カーターでいいじゃん? それでいい?」ってメリアが聞いた。
「えー、あいつとは一緒にいたくない」ってレクシスが私の方を見た。
「親愛なるフレンドよ、その気持ちは私も同じよ」って言い返してやった。
「あー、ま、それは俺たちの問題じゃないし」ってカーターが肩をすくめて、みんな走って行った。マジで。
絶対、仕返ししてやるからな!
「ま、私とレクシスだけだね」って歩き出した。
「マジでここにいたくない」ってレクシスも後ろを歩いてきたけど、またしても彼の不満を無視した。
「やば、この乗り物めっちゃ気になる」って私は息を呑んだ。遊園地で一番長い乗り物で、多分一番危険なやつ。別に、こういう乗り物が好きなわけじゃないけど、別にいいじゃん? 試してみるくらい。
「行けば? 俺は絶対お前にはついて行かないから」って、冷たい声だったけど、何か引っかかるんだよなー。
「マジで、一日くらい、お互いに大人しくいられないわけ?」って吐き捨てた。マジで、彼の変なとこにはうんざりなんだよ。
「あー、誰のせいだって?」って、面白くもなさそうに笑った。
「お前だよ、決定」って、彼を引っ張って列に並んだ。あー、マジで力強いんだよな、こいつ。
「マジで無理」って言い続けてる。
「うわああああ」って、私たちの後ろから高い声が聞こえてきて、会話を中断して、その女の子に目を向けた。「アレクサンダー・ウェイン様!!! 私のパパはウェインエンタープライズで働いてて、マジでやばいんですけど」ってまくしたててて、私は彼をじろじろ見てる彼女に目を回した。
「そんなに有名じゃないんだけど」って言った。
「写真撮ってくれませんか? パパ、すっごい喜ぶと思います」って、私を完全に無視して興奮してる。
なんでパパがそんなこと気にするんだよって心の中で思った。
「あ、彼ゲイなんだ」って彼女が答えて、私が口に出して言ったことに気づいた。
「あー」って気まずそうに咳払いした。
「うん、写真撮ってもいいよ」って、レクシスがやっと面白そうに言った。
「やった! ね、写真撮ってくれない?」って、彼女は私に乱暴にスマホを渡してきて、レクシスから目を離さない。
「え、ちょっと待ってください」って鼻で笑った。「私、彼女になる予定なんですけど、あなたの写真なんか撮ってあげません」ってムカついた。あー、なんか偉そうに聞こえちゃった。
「あ、あなたなのね。あー、ごめんなさい」って、彼女は慌てて去っていった。
「女の子って、マジうざい」って、何とか説明しようとした。
「心配すんな、プリンセス。お前が偉そうなのも嫌いじゃないよ。可愛いし」って囁かれて、耳に触れられてゾクッとして、一瞬だけ、いつもと違う気持ちになった。何だったんだろう。
「えー」って首を振って、その気持ちを振り払おうとした。
「あれ? 確か、この乗り物乗れるくらい背は高くないよね?」って、レクシスが笑って、何事もなかったかのように振る舞った。
何もなかった。よね?
「ちょっと、私は168cmあるんですけど、乗れますけど」って鼻で笑った。
「ま、プリンセス。157cmくらいに見えるけど」
「それは私の問題じゃないし」って、列の前の人に近づいて行った。
「こんにちはー。2人分ですね?」って、イケメンの人が聞いてきた。
「はい」
「了解」って、席のドアを開けて、私たちを座らせてから、振り返ってニッコリ笑って「楽しんで」ってウインクしてきた。顔が赤くなった。
「マジで可愛い」って笑った。
そしたら、レクシスが返事してないことに気づいた。「レクシス?」
「ん?」って、胸に腕をきつく組んで、上に上がっていく。
「どうしたの?」って不思議に思って聞いた。
「何でもない」って、いつもの冷たくて硬い声が、ちょっと震えてる。
そして、その時、わかったんだ。
「マジで、やば!! アレクサンダー・ウェイン、お前、高所恐怖症なんだ!!!」って叫んじゃって、遊園地の人たちの半分くらいは聞こえたと思う。
「スピーカーとマイクでも買ったら?」って、少し震えながらつぶやいた。
「あー、ごめんなさい、知らなかった。ごめん、乗せなきゃよかった。言ってくれればよかったのに」って、レクシスを叩いた。
「そんな簡単だと思う?」
「わかった、いいよ。ま、気分良くなるなら、ずっと手握ってて、目つぶってれば、何も感じないから」って提案した。
「ありえない」って、相変わらず震えてる。
「別にいいよ」って、離れて、制御係が3つ数えて動き出した。
「1、2、3ー」
気づいたら、レクシスが私の手を掴んで、ぎゅーって握りしめてきて、乗り物に乗ってる間中叫んでた。大体、興奮したからなんだけど、レクシスはずっと動かないし、硬直してるから、構わなかった。
乗り物が止まって、すぐに手を離されて、あったかいのが私の肌から消えていくのを感じたけど、無視した。
「マジで最高」って自分に言い聞かせた。
「このことは、二度と言うな」て、レクシスが遮って、冷たい声が空気を震わせて、先を歩いていく。
こいつ、手ごわい。「綿菓子食べない?」って笑った。例え、パートナーのために無料乗り物パスを1日無駄にすることになっても、気にしない。それが私だし。
「いや、他の乗り物に行けよ」って断られた。
「オープンしたばっかりだし、別にいいじゃん。また来れるし」って肩をすくめた。
「お前の負け」マジうざい。
.......
「ねー、ヨーロッパに彼女いるの?」って、綿菓子を頬張りながら聞いた。
「そういうタイプじゃない」って、彼の答え。
「ま、あの写真の女の子、可愛いよね?」って、会話を引き出そうとした。マジで詮索してるけど、他に選択肢ないし。
「彼女のこと、二度と言うなって言っただろ」って、立ち止まって、低い声で言った。
「なんで?」って、しつこく聞いた。
「もうやめろよ、マジで」って、怒鳴ってきて、私は黙った。「お前ってさ、マジなんなの? なんでそんなに俺のこと知りたがるんだよ? なんてしつこいんだ、ロレイン? なんで? お前の人生が完璧だから、俺の人生で喜びを見つけたいのか? なんでそんなに気にするんだ? なんで、あいつみたいなんだよ?」って吐き捨てた。
叫びたかったし、意味わからんこと言ってるから叩いてやりたかったし、怒りをぶつけてやりたかったけど、落ち着いて、荒い呼吸で息を吐いた。「お前は、誰にも登れない壁を築きすぎてる。でも、私なら、その壁を登って、ぶっ壊してやるよ。約束する」って彼の目をじっと見つめた。
「俺が作った壁は、誰にも、マジで誰にも突破できない。だから、お前の完璧な人生でさっさと進んで、俺のことなんかほっとけよ」って、彼の声が響いて、目が憎しみでいっぱいになった。
「私をそんなに信用してないんだね」って、挑発的に言って、笑みを浮かべてから、歩き出した。マジで、なんでこんなこと言っちゃったんだろう。
「ロレイン?」って、全く予想してなかった、すごくか細い声が静かに聞こえてきて、持ってた綿菓子を落としてしまった。
「コニー」って息をのんだ。