CHAPTER8
車から降りて、周りの景色を眺めた。
すごい場所だって、マジで思った。
アル・パチーノ レストラン。
このレストランは、本当にすごい人たち、セレブとか有名な人が来るような場所なんだ。
場違いだって言わないと、控えめすぎるって感じ。
ため息をついて、アレックスがこっちを見てるのに気づいた。
ちょっと興味あるような、楽しそうな顔をしてたけど、すぐに消えて、いつもの冷たい顔になった。
「じゃあ、ショーが始まるから、手を出して」
って言って、俺は言われた通りに、一緒に建物に入った。
めっちゃ綺麗で、マジでアゴ外れるかと思った。
ウェーターが来て予約があるか聞いてきたから、アレックスが名前を言ったら、個室に通された。
アレックスが俺のために椅子を引いてくれて、大丈夫かって聞いてきたから、ちょっとだけ笑って頷いた。
マジ、あいつ演技うますぎ。
ウェイトレスがいなくなると、またいつもの冷たい態度に戻った。
軽い会話を始めようとしてる。
「それで、この話は一体何ヶ月続くの?」
って聞いたら、ぶっきらぼうに「3年」って言われた。
は?
「えっと、3年は長すぎるよ。
なんで3年も一緒にいなきゃいけないの?
信じられない」
って、ほとんど独り言みたいに言った。
「あのさ、この決定を気に入らないのはお前だけじゃない。
でも、黙って、外のパパラッチのためにちょっと笑ってろ」
って言われて、黙った。
それで、外を見たら、アレックスの言う通りだった。
まあ、慣れてるから、いつものように振る舞っただけ。
作り笑い。
夕食は、誰も話そうとしないから、気まずい沈黙の中だった。
もう我慢できなくなって、「もし話したくないなら、せめてプロポーズだけはちゃんとしてよ。
もうここにいるのは無理だと思う」
って言った。
「ここにいたくないのはお前だけじゃない。
俺だってどっか行きたいけど、お前と一緒にいるんだ。
だから、黙って俺の言うこと聞いてろ」
って、明らかにイライラした声で言われた。
ああ、マジで。
こんな食事でさえ、あいつのこと我慢できないのに、どうやって3年も婚約してるんだよ。
「お前、年寄りみたいに文句ばっか言うなよ。
ブスになるぞ」
って、ニヤニヤしてやった。
無視して、アレックスはまた行動し始めた。
まだ外にパパラッチがいて、写真を撮ろうとしてる。
アレックスは片膝をついて、完璧に書かれた台詞みたいに、完璧に作られたダイヤの指輪を取り出して言った。
「ロレーヌ・スチュアート、僕の妻、そして人生のパートナーになってくれませんか?」
マジ、史上最悪のプロポーズだった。
演技モードに入って、すごく驚いたフリをして、涙まで流して「はい」って言った。
指輪をはめられて、一番わかりやすいこと、つまり、あいつの硬い体をハグした。
驚いてたけど、まあ、何が期待されてたんだろう?
でも、マジであいつ、いい匂いがする。
そして、キスしそうになったから、頬にチュウした。
絶対にあいつのことキスしたくない。
すぐに、パパラッチが溢れて、出るのが大変だったけど、なんとか出られた。
車から外を眺めながら、俺は自分の演技がどれだけすごかったか考えてた。
マジで、自分を誇りに思う。
アレックスの方を向いて、「あのさ、ハグくらいしてくれてもよかったんじゃない?
マジで信じられない」
って言った。
「黙れ、うぜえんだよ。
頼むから、お前を我慢してるんだよ、女。
誰もがお前みたいに完璧じゃないんだ。
俺はただ、大好きな父上を喜ばせたいだけなんだから、黙ってろよ」
って、マジで叫んだから、俺はキレた。
「二度と私を完璧だって言わないで。
私は完璧なんかじゃない。
誰もあなたみたいなクズじゃないし、誰もあなたみたいに思いやりがないわけじゃない。
そして、今度、自分の自尊心の低さのせいで誰かをいじめたいなら、別の人間を選んで。
さようなら」
信号で止まったから、車から降りるいい機会だと思って、降りて、怒って歩き出した。
よくも完璧なんて言えたな、マジで何が問題なんだよ。
っていうか、マジで私の問題はなんだよ?
まさか、歩いて帰らせるなんて信じられない。
これが3年間耐えなきゃいけないこと?
ただひたすら歩いてたら、幸運なことに、アパートのすぐ近くにいた。
ああ、レオンに会いたいな。
必要な人、俺を落ち着かせることができる人なのに、ここにいない。
何もできない。
アパートのエレベーターに乗るまで、泣いてることに気づかなかった。
慌てて涙を拭いて、自分に作り笑顔をして、家に入った。
「そして、マリーはここ数週間で最高の関係だった」
って、カーターが言ってるのが聞こえた。
聞きたくなかったことだった。
ドアが閉まる音を聞いて、3人全員がこっちを見て、好奇心に満ちた視線が俺に注がれた。
そしてほぼ同時に言った。
「どうだった?」
「あのね、えっと、まあ……」
って、どもってて、言葉が見つからないから、みんなが俺の顔を見てる。
「最悪だった。
あいつのこと嫌い」
って、ついに吐き出した。
そして、例の婚約指輪が入った手をみんなに見せたら、みんなバカみたいに騒いで、確認するために走ってきた。
そう、特にカーター。
あいつは女の人たちの周りにいすぎなんだよ。
俺の硬直した様子に気づいて、みんな真剣な顔になった。
「大丈夫?
殺す必要ある?」
って、ブルックが言った。
「大丈夫だよ、そして、いや。
必要なのは、アイスクリームと本だけ。
落ち着くために」
って言って、自分の部屋に向かった。
「変人」
って、メリアが首を振ってつぶやいた。
「あのさ、2日前の関係について話してあげようか。
最高の関係だったんだよー」
って、大げさに言ったから、「いや、関係の話は聞きたくない」
って遮った。
ああ、マジで、友達のこと大好き!