罰
「一体、何日一緒にいるんだよ、そして、すぐにあんなことが起こるなんてさ」アドミラルは怒って俺らを叱った。
「お前、ミス・レッド、本当に喧嘩っ早い性格を直さないのかよ?!」アドミラルはレッドに怒鳴った。俺たちは、さっき食堂で起きた事件の後、アドミラルとヘッド・アミンのオフィスに全員で集まってたんだ。そして今、全員がお説教されてる。
「それがフィエズの態度か?」アドミラルはレッドの頭を持ち上げながら尋ねた。レッドが何か言いたそうだったけど、我慢してるのが分かった。あいつがアドミラルに返事をしないのは初めてのことだった。
「そして、ムーン。」アドミラルは俺を見て、頭からつま先までじろじろ見てきて、俺は困惑した。「いつになったら、学校で騒ぐのを止めるんだ?」アドミラルが怒って尋ねたから、俺は頭を下げた。
「お前は学校に入ってからずっと騒ぎを起こしてる。ムーンライトにスキャッターの習慣を持ち込むな。」って言われた。俺は言葉が出なかった。自分が騒ぎを起こしたことなんて一度もないって分かってる。言い訳したいけど、彼らが信じたいことを信じるなら、意味ないじゃん。自分だけが味方だと、辛いよな。彼らが自分を見下してても、自分を守ることもできないんだから。
「さっき食堂で起きた騒動のせいで、ムーンライト・スチューデントが5人負傷した。お前、レッド・フィエズは、一週間ムーン刑務所に閉じ込められる罰を与えられる。」俺はヘッド・アミンの言葉を聞いて顔を上げた。自然とレッドを見た。彼女は眉をひそめて、泣くのを我慢しようとしてた。彼女が泣くのを見るのは初めてで、いつものレッドの雰囲気とは違ってた。2回目だ。誰かが傷つけられ、また俺のせいで罰せられたんだ。
「それはおかしい。」俺はもう我慢できなくて口に出してしまった。彼らはアドミラルを見て、レッドはまるでアドミラルみたいに俺を見た。
「傷ついたのはあの5人だけじゃない、何が起きたのか俺たちの言い分も聞かずに、すぐに罰を与えるのか。」俺は言った。
「俺の出身地では、ムーンライトの役人は公平で賢明な決定を下すって言われてる。でも、今俺が見ているのは、その言葉が間違ってるって証明できるものだけ。」そう言って、俺の涙がこぼれた。
「俺も傷ついたんだよ。あの5人の学生が俺をいじめてきたんだ、庭を掃除してる時に。あなたたちや彼らに文句を言うつもりはない、なぜなら聞いてくれないって分かってるから。学校で俺って誰?これはまた別の俺の苦しみ。」俺は言った。
「ムーン、大丈夫だよ、また傷つくかもしれないから。」アイスが言ったけど、俺は彼女の言うことを聞かなかった。
「もし、レッドの泥まみれの姿を彼らが目にしていなかったら、食堂であんなことにはならなかったはず。レッドはただ、俺にやったことをやり返しただけなんだ。そう、レッドは間違ったことしたけど、それには理由がある。正しいのはレッドなんだ。俺は一人だけなのに、前のいじめっ子は5人だった。俺は何ができるんだ?彼らは強くて金持ちなんだ。話すのも怖い、みんな結局こうなるって分かってるから。」俺はそう言って、すぐに涙を拭った。
「だから、ここで罰せられるべき人がいるとしたら、それはレッドじゃない。公平な罰を与えてほしい。」俺は言った。長い沈黙が、彼らのヘッド・アミンのオフィス全体を包んだ。
「お前の施設に戻ってリハーサルを始めろ、お前のグループに与えた罰は取り消す。でも、レッドに与えた罰は取り消さない。」アドミラルはきっぱりと言った。
俺はゆっくりと、涙を拭うレッドの方向を見た。彼女はどこかを見て、顔を上げていた。もし、俺が泥まみれでアザだらけの姿を見せなければ、彼女は罰せられることはなかったのに。
なんで、俺がここに入ってからずっと、こんな騒動が起きるんだ?ただ勉強したいだけなのに、なんでこんなにやりたいことの邪魔が入るんだ?