敗北
「どこ行ってたの!?」 ミス・レッドが部屋に入ってきた私に叫んだ。 答えるのはやめた。どうせ答えても、またブロックされるだけだってわかってるから。
負けた。 レビティカスに私たちの基地を壊された。私を探してたみたい。 レビティカスの勝ち。
「せっかくの作戦が、なんで急にいなくなったの!?」 ミス・レッドは怒って聞いてきた。 シャドウと私のビジョンがちゃんと重なって見えた時、気が散っちゃったんだ。 彼の顔にも落胆の色が見て取れたよ。
私はゴクリと唾を飲み込み、頭を下げた。
「ごめん。」 そう言った。 ミス・レッドの弱々しい笑い声が聞こえ、彼女は私を見て首を横に振った。
「もう、ムーン、他に何ができるの? 私たちはもう負けたんだよ。 練習とはいえ、ムーンライトの名は傷ついたんだよ。 本当に考えてないんじゃないの!?」 彼女は叫び、その声には明らかに怒りがこもっていた。
「ムーンにまず説明させてあげてよ。」 シャドウが私を庇ってくれた。これで、私の良心がもっと痛くなった。 シャドウは私を見た。
「ムーン、どこ行ってたんだ? 心配したんだよ。」 彼は言った。 私はゴクリと唾を飲込んだ。
「わかったわ。言い訳しなさい。」 ミス・レッドは苛々したように言い、私を睨んだ。
正直に言うべきか、嘘をつくべきか、迷う。 ダークと一緒だったって言ったら、たぶんみんな怒るだろうな。 シャドウは特に。
「ただ、前にいたんだ… カストロが作戦通りに線を超えるのを待ってたんだ。」 私はそう言って頭を下げた。 「そしたら、レビティカスの奴の一人が見てて、私たちが何をするのか待ってたんだ。」 私は嘘をつき、彼らを見た。
「それで、私はそいつを追いかけたの。私に気づいたら、そいつは逃げ出したから。それで追いかけたんだ。 頭の中の作戦のことなんて忘れてて、みんなから離れた時に初めて思い出したんだ。」 嘘をついた。 ダークと私に何があったのか、言うわけにはいかない。
「みんなを探そうとしたんだけど、迷子になっちゃって。 いろんなところに行って、最後はレビティカスの要塞に着いたんだ。 ダークが基地を守ってるのを見て、基地を壊そうとしたんだけど、そいつの仲間もいたんだ。 だから、レビティカスの基地を壊す計画を立てる前に、まずみんなを探すことにしたんだ。」 私はそう言った。 みんな沈黙した。 嘘が通用するかわからないけど、うまくいってほしいな。
「何があったのか、見てみよう。」 スターは真剣な口調で話した。
「練習なんだから、まだファイナルゲームじゃないんだから。」 彼は付け加え、私を真剣に見つめた。まるで私が嘘をついていると知っているかのように。 私は目をそらした。
「ファイナルゲームでまた負けたら、ムーン、あなたを灰にするから。」 ミス・レッドは私に唸り、私たちは部屋を振り返って入った。 私たちがいた部屋全体に沈黙が広がった。 さっき何があったのか、また思い出した。
彼を見た。 ほんの一瞬だったけど。
「ムーン。」 呼ばれて顔を上げた。 スターだった。
「外で話せないかな?」 彼はそう尋ねた。 私は頷き、彼が先に出て行ったので、私も続いた。
外に出ると、彼は壁に寄りかかって、真剣な顔をしていた。 今初めて、彼が真剣だってわかった。
「何を話すんだ?」 私は尋ねた。 彼は私を見て、深呼吸をした。
「君を見たよ。」 彼はそう言ったので、私は動きを止めた。
「私たちがカストロと戦ってる時に、君が出て行ったのを見たよ。」 彼は言ったので、私は頭を下げた。
「僕も見たよ、ダークと話してるのを。岩陰に隠れて。」 私は目を閉じた。 だから彼は真剣なんだ。私を見たから。
「ダークとは約束があるんだ。」 私はそう言って彼を見た。 「あいつのところに行って、ゼロを見せてもらうんだ。」 私はそう言うと、彼は笑った。
「ムーン、それが問題じゃないんだ。」 スターはそう言って深呼吸をした。 「もしファイナルゲームで、前と同じことをしたら、絶対に負けて、ムーンライトのランキングは下がるんだ。」 彼は言う。
なんでムーンライトのランキングって大事なんだ?
「ムーン、お願いだから、ムーンライトを裏切らないで。」 私はすぐに彼を見て、首を横に振った。
「裏切るつもりはないよ。 ダークとはさっき約束をしただけなんだ。」 私は言った。
「もし君の約束が繰り返されたらどうするんだ、ムーン? ゼロを見つけるためだけに、今まで一生懸命学んできたこと全部を捨てるのは、そんなに簡単なのかい?」 彼は尋ねた。 私は目をそらした。
「言おうと思ったんだ… ムーンに。でも、ミス・レッドを見てたんだろ。 彼女はすごく怒ってて、真実を知ったら、たぶん君を傷つけて、チームからクビにするだろうから。」 彼はそう言って頭を下げた。 彼が発する言葉の中に、落胆を感じることができた。
「僕らは競争してるんだ、ムーン。まずは自分の気持ちは置いておきなさい。 この競争のおかげで、すべては君にかかってるんだ、ムーン。君がキャプテンだから。」 彼はそう言って、深呼吸をした。
「僕らの秘密を知りたい?」 彼は尋ねた。 私は答えなかった。 どんな秘密を話すんだ?
「ヘッド・アドミラルとミスター・ステラーが話してるのを聞いたんだ。 そして、君のことについて話してるんだ、ムーン。」 彼は言う。 なんで私なんだ?
「もしムーンライトがMLAで負けたら、彼らは君をムーンライトから追い出す道を作るだろう。 そして、それがどれだけ悪いことか、ムーン、わかる?」 彼は尋ねた。 彼は近づいてきて、囁いた。
「彼らは、君を殺そうと企んでるんだ。」