矢
あたしの部屋のフカフカで高いベッドに寝転がった。あのトレーニングで疲れちゃってさ、私たち、特にああいう見た目の連中は体が痛いんだよね。来月のゲームの練習があんなにハードだとは思ってなかったし。練習はマジでキツいし、超危険。幸い、さっきの練習はシミュレーターだっただけだったから、目を閉じてゆっくりリラックスした。ご飯食べ終わったばっかりだし、もうすぐみんなで施設の図書館に行って勉強するんだよね。ゼロのこと思い出した途端、ハッと目を開けちゃった。ゼロって言えばさ。さっきの練習、見てたのかなって。あいつが私たちの練習にいなくてよかった、私たちのヘマをあいつに見られなくて済んだからね。窓の外を見てたら、連続でノックする音が聞こえてきて、すぐに起き上がって窓を開けて誰かいないか覗いてみたけど、何も見えなかった。
「ムーン。」後ろを振り向いたけど、誰もいない。肩を2回叩かれた気がして、横を見たら、そこにゼロがいて、赤いバラを持ってニヤニヤしてるんだ。
「ゼロ。」彼を見た瞬間、あたしの口元が緩んだ。
「君に。」って言って、持ってたバラを差し出した。笑顔でそれを受け取って、彼を見た。
「ありがとう。」って言って。「なんでここにいるの?どうやって入ってきたの?」って尋ねたら、彼は笑ってベッドの向かい側のソファに座った。
「君の窓の向かいにある木に登って、君が窓を開けた瞬間に、後ろにテレポートしたんだ。」って説明してくれたから、あたしは頷いた。
「そういえば、君の練習見てたよ。まあ、あれでいいと思うよ。最初はあんなもんだし。」って言うから、あたしは目を見開いて彼を見た。
「見てたの?」って聞いたら、彼はニヤッと笑って頷いた。「な、なんで?」って聞いたら、彼は笑った。
「嫌だった?見ると言ったじゃないか。」って言うから、あたしはますます恥ずかしくなった。
「あ、あたし、どうやって矢を射ったと思う?」って聞いたら、彼は頷いたから、あたしはますます恥ずかしくなって、冷水を浴びせられた気分だった。
「ハハハハ、なんでそんなに照れてるんだよ?大丈夫だよ。君の射ち方、めっちゃキュートだったよ。」って言うんだから、あたしは目をそらした。なんであたし、彼のことばっかり気にしちゃうんだろ?騙されちゃダメだよね。だって、あれは当然のことなんだから、そうじゃない?だって、あの弓を使うのは初めてだったんだから。
「見ないでほしかった。」って言ったら、彼はますます笑った。
「何が問題なんだよ?ハハハハハ、きっとあの矢を使いこなせるようになるさ。」って言って、あたしの弓に近づいてきた。「教えてあげるよ。」って言うから、あたしはベッドに座って彼を見てた。彼は矢を3本持って、空中に放り投げた。3本の矢が突然浮いたから、あたしはびっくりした。彼はあたしを見て、
「君は、自分がこれらの矢の首謀者だって思わなきゃだめだよ。それから、使う前に、まず彼らに話しかけなきゃ。」って言って、視線を矢に戻した。「友達よ、今私を見ている美しいお嬢さんに、君たちを使って見せてあげてもいかな?」って矢に尋ねたから、矢が突然彼の頭の周りをぐるぐる回り始めたとき、あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。「見てて。」って言って、空中に手を挙げたら、突然矢があたしの前に来て、粉々に砕け散ったんだけど、砕け散った破片が文字を形作ったんだ。
*ムーン*
それが、いくつかの矢で作られた言葉だった。「うわあ。」ってあたしは言って、ゼロの様子を見た。ゼロは矢で遊んで、笑顔になった。
*「前に言ったように、ムーンにある矢を使いこなすのは難しい。だから、君は毎日矢を使う練習をして、彼らに君を新しいボスだって認識させなきゃならないんだ。」ってヘッド・アドミラルが言ったんだ。*「新しいボス?」ってあたしは聞いた。*
*「矢を所有した人って、今までいたの?」って聞いた。*
*「いるよ。あの矢の前の持ち主は、弓術に関しては最強だったんだ。彼は矢を自分の思い通りに操ることができて、たった一本の矢で五人以上を殺せるんだ。だから、矢を使いこなさなきゃだめだよ。さもないと、矢は君がそれらを使う時に君を標的にするだろう。」*
突然、ヘッド・アドミラルが矢について言ったことを思い出して、あたしはハッとした。今まで矢で遊んでいたゼロを見た。
「どうやって矢を使いこなしたの?」って聞いたら、ゼロは驚いた。「ヘッド・アドミラルが言ってたけど、矢は捕まえにくくて、前のボスにしか従わないんだって。あなたって、あの矢の前の持ち主だったりするの?」って聞いたら、彼はあたしを見た。矢は床に落ちて、彼はそれを拾って正しい容器に入れた。彼はあたしを見て微笑んで、それから首を振った。
「俺はあの矢のボスじゃないよ。俺はステラーなんだから、ここの設備全部扱えるんだよ。」って答えたから、あたしは頷いた。なるほど、彼はこの学校のオーナーの息子だから、彼らが持ってるもの全部扱えるんだろうな。
「ごめん、忘れちゃってた。」って言ったら、彼は笑った。
「ムーン!早く、行こうぜ!」って、ノックする音がして、ドアの方を見たら、それはアイスの声だった。
「ちょっと待って!」って言って、あたしはゼロを見た。
「制服に着替えて、一緒に行こう。」って言って、彼はあたしが使う制服をあたしの服の中から取り出して、ベッドに置いた。「外で待ってるよ。」って言ってニヤニヤしながら、あたしは頷いて、彼が部屋から出ていくのを見てた。