夢
「ゼロ…」 目の前に立っている人に声をかけたんだけど、彼は全然違う方向見てるし。無視されたから、ちょっと顔しかめた。
「ゼロー…」
「ダーク、俺たちは勝っちゃダメだよ」 ゼロとダークの会話を見てた。私はぐるっと目を回して、ここはゲームの中だってことは分かったけど、なんか違うんだよね。
「あいつらは許さないよ」 ゼロの方を向いてるダークを見て思った。「お前も知ってるだろ、ゼロ。俺たちの仲間は負けを認めないんだから」 ダークがそう言ったから、俺たちはゼロなんだ。
「何の話?」 私はそう聞いたけど、彼らは私が見えてないみたい。
「俺たちは、負けたのが単なる事故だったってことにしないと」 ゼロがそう言ったから、ますます混乱してきた。
「フライ、あいつと話さないと…」
「ゼロ、彼女が俺たちの計画に賛成してくれるかどうかわからないよ。もしかしたら、あとでシャドウみたいに、彼女の心も毒されちゃうかもしれないし」 私は眉をひそめた。シャドウ?
「シャドウも一緒なの?」 私はそう尋ねたけど、彼らは答えてくれなかった。
「ダーク、やらなきゃ。そうしないと、またムーンライトが勝っちゃうし、どうなるか分かってるだろ」 ゼロがそう言った。彼らが何を話してるのか全然分からない。どうなるって…?
「ゼロ、敵が来るぞ」 私たちは体制を立て直して、背後から弓を取り出そうとしたんだけど、ないことに気づいた。ゼロの方を見ると、彼は私が持ってた弓を持っていたんだ。
矢を放つたびに、敵に当たってる。まるで自分のものみたいに、弓と矢を操ってる。
「ゼロ!」 ゼロに近づいてくる敵に叫んだんだけど、ダークがすぐに倒した。敵がみんな死んだのを見てホッとしたけど、服から血が滲み出てるのを見て、顔をしかめた。
「ゼロー…」 震えながらそう呼びかけた。ゼロがお腹を抱えてるのが見えた。後ろを見ると、背中に矢が刺さってる。
私は目を見開いて、彼の背後にいる人を見た。
「ゼロ…」 ダークがそう呼んだ。ダークは後ろにいて、弓と矢を持っていた。
「ゼロ!」 叫んで座り込んだ。息を整えて、頭を抱えた。痛かったんだ。
「ムーン、大丈夫?」 そう言ったのはスターだった。
「みんな、彼女起きたよ」 スターがそう言って、私をもう一度見た。
「気分はどう? どこか痛い?」 シャドウが次々と近づいてきて尋ねてきた。私はただ彼を見て、何も言わなかった。
「ゼロ、彼女が俺たちの計画に賛成してくれるかどうかわからないよ。もしかしたら、あとでシャドウみたいに、彼女の心も毒されちゃうかもしれないし」 夢の中で、ダークがゼロに言ったことを思い出した。
仲間たちが何人か入ってきたけど、アイスとレインの姿はない。
「だ、大丈夫」 私はそう言った。飲み込まれたんだ。一体どんな夢だったんだろ?
「それなら、そろそろ食べ始めた方がいいわ。レインとアイスを探してくるから」 レッドがそう言って、私を睨んできた。スターが私に食べ物を渡してくれた。私はただ黙って食べていた。みんなが私のすることを見てた。
「変だね」 私はそう言った。
みんなは目をそらした。
「ねえ、昨日あんたが何をしたのか知らないけど」 レッドがそう言ったから、私は彼女を見た。
「あんたは、俺たち3人の心を操ることも、俺たちの力もコントロールできたって、本当?」 クラウドが尋ねた。私はシャドウを見た。
「俺が言ったんだ」 シャドウはそう言って、目を逸らした。
「どうやったの、ムーン? 自分の心しか読めないと思ってたのに」 スターが尋ねてきた。私は持っていた食べ物を置いて、目を逸らした。
「分からない」 私はそう言った。
「分からないわけないでしょ、ムーン」 レッドはそう言って、腕を組んだ。
「何も覚えてないの」 私はそう言った。
「もしかしたら、他の力があるのを隠してただけかもね」 レッドの言葉に目を向けた。
「ゲームに負けるつもり?」 レッドがそう聞いてきたから、私は顔をしかめた。
「たぶん。今は戦う時じゃない」 シャドウがそう言って、レッドを見た。
「ムーンだって、自分が何をしたのかショックを受けてた。自分がそんな能力を持ってるって知らなかったんだ」 シャドウはそう言って、私を見た。
「もう一つ。俺はムーンのこと知ってるから。俺たちをがっかりさせるようなことはしないよな、ムーン?」 シャドウは私を見ながら尋ねた。
「ゲームに勝っちゃダメだよ」
「ダーク、俺たちは勝っちゃダメだよ」
ゼロが私に言ったこと、夢の中でのことを思い出した。彼は勝ちたくないんだ。理由は分からないけど、何か深い理由があるんだと思う。
「勝つよ」 私はそう言って、飲み込んだ。
シャドウは私に微笑んで、私の左手を取ってキスした。私はただ彼を見つめて、私たちを見てる他の人たちを見た。
シャドウとレッドは勝ちたがってる。理由は分からないけど、私はまだゼロに従うつもりだ。私の夢と、ゼロが言ったことは何か意味があるって分かったんだ。
そして、ダークに会えば、それが分かるはずだ。