啓示
シャドウの視点
ムーンの様子をじっと見てたら、突然スターが来て、俺の隣に立ってムーンのこと見てた。
「昨日の夜、何があったんだ?」ってスターが聞いてきたから、俺はスターを見た。
「屋上の高いビルで、泣いてるのを見たんだ」って答えて、またムーンの方を見た。
「理由は分からないけど、ゼロの名前を言ってた」って、俺はスターに俺の方を見させるために付け加えた。
「ムーンはゼロのこと好きなのか?」ってスターが聞いてきたから、俺は黙った。
「もしそうなら、お前のライバルは幽霊だぞ」って言われて、俺はスターのことじっと見た。そしたらスターは笑って、俺の肩を叩いたんだ。
「何言ってんだよ」って、俺はからかうように言った。
「シャドウ、フリをしろよ。ムーンのこと好きなんだろ」って言われて、俺は突然笑っちゃった。それでスターはさらにイライラしてた。
「ほら、笑ってるじゃん、アハハハハハ」
「何だよ」って俺は聞いて、弓を張ってるムーンの方を見た。
「別に」ってスターが言った。「ただ、お前のライバルが幽霊ってのが変なだけだよ」って。
「ゼロはもうずっと前に死んでるんだ」って俺は言って、拳を握った。「ムーンが今見てるのは、ただの彼女を悩ませてるフィクションだよ」
「最悪なフィクションだな。ゼロのこと知らないのに、見えるんだから」ってスターが皮肉を言った。
「ゼロが幽霊だってことを知ったときのムーンの反応は?」って、スターが言ったから、俺は黙った。
「マジでヤバいよな、辛いよな。ムーンが求めてる相手が幽霊だって分かったら、もっと」って、スターは首を振って言った。
「ムーンがゼロのこと知る頃には、俺はここにいる」って言って、俺は座ってた場所から立ち上がったんだ。
「ムーンがゼロのこと忘れられるように、何でもするつもりだ」って俺は言った。
「でも、いつ彼女に幽霊が見えてるって言うんだ?」って聞かれて、俺は俺を見てるスターを見た。
「分かんないけど、ゲームの後かな?ゲーム中にムーンに影響を与えたくないんだ。真実を知ったら、集中できなくなると思うんだ」
「もう一つ、ムーンは俺らを勝ち抜くだろう、そんな気がするんだ」って付け加えて、ムーンの様子を見て笑顔になった。
現在の時間。
ムーンの視点
「ムーン、ゼロはもうずっと前に死んでるんだ!長く埋められてる名前なのに、どうやって信じればいいんだ?!」
レドの叫び声で俺は止まった。レドの目はまだ怒りでいっぱいだったけど、俺が固まった理由はそれだけじゃなかった。
「ムーン、ゼロはもうずっと前に死んでるんだ!長く埋められてる名前なのに、どうやって信じればいいんだ?!」
レドの言葉に、俺は弱って、ぼうっとしてしまった。
ゼロはもうずっと前に死んだんだ。
俺は笑って、震えた。
ありえない。
泣いてるレインに目をやると、レインは俺を見てた。俺はゆっくりとレインの手を離して、みんなから離れた。
俺の膝は震えて、筋肉も震えてた。レドの言葉のせいで耳が聞こえなくなったみたいだった。
シャドウの方を見ると、シャドウも固まってて、俺のことが心配そうだった。スターとアイスはいつもと変わらず、レドの言葉に驚いてる様子はなかった。
「ありえない」って、レドを見ながら俺はささやいた。
「それを引っ込めろ……あんた、言った」って、俺は気絶寸前にレドに言った。
レドはうなずいた。
「本当のことよムーン。ゼロが死んでからもう2年も経ってるんだから、誰もあんたの狂気を信じないわよ!」
「あんたの言ったことを言え!」って叫んだら、レドとアイスが急に車の横にジャンプしたからびっくりした。レドがシートに叩きつけられて鼻血が出てるのを見て、俺の目は見開かれた。
クラウドとスター、アイスとレドはすぐさま行って、シャドウは俺に近づこうとしたけど、俺は一歩下がって、近づかないように合図した。レインも心配そうに俺を見てる。
「ゼロはまだ死んでない」って言ったら、みんなが俺を見た。スターも。
「俺は彼を見てるんだ」俺の涙がすぐに溢れた。「ありえない、彼は死んでるなんて。キスだってしたのに」って言って、すぐに涙を拭った。「ありえないって言うけど、ゼロは生きてる」ゼロの名前を言った瞬間、俺はほとんど力尽きてしゃがみこんだ。
「ムーン、レドの言ってることは本当だよ」ってシャドウを見た。「彼はもうずっと前に死んでるんだ」
「じゃあ、あんたも知ってたの?」ってシャドウを見ながら聞いた。俺は笑って、すぐに溢れ出る涙を拭った。
「ずっと、みんなゼロがもうずっと前に死んでるって知ってたんだね」って言って、仲間達を一人ずつ見た。
「でも、誰も俺が愛してる人が死んでるって言ってくれなかったんだ!」って叫んだら、俺たちが乗ってる車の窓ガラスが割れた。
「ムーン、落ち着け」って、俺はレインに近づかないように手をかざした。
「来ないで……近づかないで」って、泣きながら優しく言った。
俺はみんなを見つめた。
レド、アイス、スター、クラウドの目には恐怖と怒りが見え、レインとシャドウには心配と悲しみが見えた。
「なんで言ってくれなかったの?」って、俺は落ち着いたけど、恨みを含んだ声で尋ねた。
「誰も俺が幽霊を愛してるとは教えてくれなかった」って付け加えた。
「ムーンを動揺させたくなかったからだよ」シャドウが答えた。「ゲーム中に、真実を壊したくなかったんだ」って笑った。
「ゲーム、ゲーム、ゲーム、ゲーム。そんなゲームはクソくらえ!」って泣いて、俺はどうしたらいいか分からなくなって座り込んだ。悲しみ、落胆、後悔、そして怒りでいっぱいになった。みんなのことすら見れないし、叫ばずには話せない。
ゼロが幽霊だってことを誰も最初から教えてくれなかったことに腹が立ってる。
ゲームがみんなにとって重要だってことは分かったのに、幽霊のために負けてしまって落胆と後悔。
俺が大切だって感じさせてくれた人、俺が違うんだって感じさせてくれた人、俺を地面に落とさなかった人、そして俺が愛してた人がずっと前に死んでたってことに悲しみを感じてる。
もっと早く教えてくれてたら、こんな気持ちにならなかったはず。
「ムーン――」
「ダークもゼロがもうずっと前に死んでるって知ってたの?」って聞いたら、俺たちはそこにいて、俺はシャドウをものすごく悲しそうに見た。
シャドウはうなずいたから、俺は笑った。ダークは違うと思ってたのに。ゼロは俺がダークを信用した時に言ったのに、ダークはそれを俺に話さなかった。
「ダークは2年前にゼロを殺したんだ」