第12章 バカなニヤケ顔
なんでこんなこと引き受けちゃったんだろ?
リード・ラングストン、つまりクソ野郎と、あそこにいるデカいやつ、つまり負け犬、あいつら一緒になったらリードの死亡フラグじゃん!
やべ、あいつの両親に何て言えばいいんだ?あいつらのバカ息子が、自分の5倍のデカさの男にケンカ売ったって?
クソったれ!
今、リード・ラングストン、つまりラングスター(スタジアムでのペンネーム)は、今短パン姿なんだよね。短パンだけってことは、腹筋バキバキなとこ見せてるってことじゃん。
やば!
「行け、ラングスター!」って、どっかの誰かが叫んでるのが聞こえた。ファンなんだろうな。この辺の噂じゃ、あいつ、1年くらい前にこのスポーツ辞めたらしいんだよね。だから、今回の試合は「ゲスト」だったんだ。
「あいつ、何やってんだ?」振り返ると、レッドがめっちゃ怒った顔してて、「マジかよ!死にたいのかって言ってくれ!」
ゴクリ。
「何突っ立ってんだよ?止めろ!」
「リードならあいつに負けないってこと?」
リードは真顔でこっち見て、「俺は相棒のこと信じてるけど、あいつステロイド使ってるんだよ!」
またゴクリ。
クソ。
「試合開始まで、あと5、4」アナウンサーがガム噛みながら言ってる。マジ失礼…。
「3、2、1!ゲームスタート!」って、でかいスピーカーからすごいサイレンが鳴り響いた。これ、ハンガーゲームズ?
ゴクリ。神様、リードがああならないように祈るわ!だって、誰が私を家に送ってくれるんだよ?
アナコンダ、もしくは負け犬が、最初のパンチを繰り出した。デカくて、とてつもなくデカい拳をリードの顔面にめがけて振ってきた。
おおー!って叫ぼうとしたら、リードは掌でパンチをブロックしたと思ったら、ジャッキー・チェンみたいに、アナコンダの拳をひねって、脛を蹴った。
そんで、私は「おおー!」って言った。
もう、アナコンダ、完全にキレてる!
リードはニヤリ。
今のアナコンダ、誰か殺しそうな顔してる。で、その誰かってリード・ラングストンのことだと思う。
マジうぜえニヤケ面!
そんで、リードは人生最大のミスを犯した。ニヤけながら、人差し指でこっちに来いって合図したんだよ。何て言ったのか聞こえなかったから、何言ったのかわかんないんだけど。そしたら、アナコンダが怒りを爆発させて、リードに飛びかかってきた!クソ!
リードはデカい体をよけて、インクレディブルズのダッシュみたいに、反対側に走り出した。アナコンダが追ってくるのわかってるみたいで、壁を突き抜ける勢いで走ってる!そんで、アナコンダの首に腕を回して、ひっくり返した!アナコンダ気絶。
マジやべえ!ゴングが鳴ったってことは…
マジで今まで見た中で一番短い、残酷な試合だった!
アナウンサーがリングに飛び込んできて、リードの腕を無理やり上げた。リードはこっちを見て、ニヤリ。
あのバカみたいなニヤケ面。