第58章 WTH
赤ちゃんみたいにぐっすり寝て起きたら、目の前にめっちゃイケメンがいて、美味しそうな朝ごはんがいっぱいのったトレイを持ってるっていう、あの最高な気分って知ってる? しかもそのイケメンがニヤッて笑って「おはよう、ベイビー」なんて言ってきたら最高じゃん?
だって、ただ知りたかったんだよね。だってあたし、さっき巨大グモと一緒に起きたんだもん。しかもそのイケメン、まだ寝てたからって「うるせー!」って怒鳴ってきたし。
床で寝るってのは、そういうもんよね。
今、ショッピングモールから帰ってきたとこ。あたしはマジで、ちゃんとしたベッドと枕とシーツを買うために、無理やりリードに運転させたんだから。
あと、クローゼットとか、キッチン用品とか、カーテンホルダーとか、カーテンとか、ソファーとか、ダイニングテーブルとか、椅子とか、電球とか、ほうきとか、ちりとりとか、ゴミ袋とか、ゴミ箱とか、色々も買わせたんだよね。
「だからお前とは、こういうの買いに行きたくなかったんだよ!」って、リードが最後のビニール袋をそっと地面に置きながら文句言ってる。
「感謝するどころか、文句言うわけ?」あたしは彼のことを見つめた。
彼の目に怒りの炎が灯り、彼は歯ぎしりした。「感謝する?」
「うん。」あたしはぷいっとした。「それに、何が問題なの?お金に困ってんの?」
彼はうんざりしたように目を回した。「あたしは正義と金のために人を殺めてるんだよ。それに、お前とお前の家族は金持ちだし。」
「だから?何が問題なの?」
怒りがまた戻ってきて、彼は唸った。「あたしらの屋敷の中にもあるようなもんを、なんでそんなに買ったんだよ。」
「あるの?」あたしは訊いた。カーテンとか?うーん?
「ある。」彼はぶつぶつ言った。「全部屋根裏にあるんだよ。」
「あー…」そして、あたしは何かを悟った。「…あたしら、屋根裏部屋あんの?」
彼は顔を手で覆った。
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「ここがお前の部屋だよ。」リードがドアを開けて、綺麗で居心地の良い部屋を見せた。
Panic! at the Discoのポスターとか、One Directionのバナーが壁に貼ってある、クリーム色のブルーの壁をじっと見つめてた。
息を呑んで、あたしは彼の方を向いた。「これ、あんたがやったの?!」返事を待たずに、あたしは全力で彼を抱きしめた。
彼はくすくす笑って、ぎこちなくあたしの背中を叩いた。あたしは離れて、訊いた。「あんたの部屋はどこ?」
彼はあたしの目の前のドアを指さした。あたしの眉がひそまったのを見て、彼は説明した。「お前の安全のためだよ。」
「了解。」あたしは頷いた。
「ドアは閉めないで、あたしも閉めないから。着替えたくなったら、バスルームに行きな。部屋にバスルームもあるし。わかった?」
肩をすくめて、あたしは自分の部屋に入って、ニヤリ。「了解でーす。」
「ありがとー!」あたしはベッドに倒れ込み、自分の部屋のベッドで目を閉じて叫んだ。
「どういたしまして!」リードは、文字通り目の前にある自分の部屋に向かって言いながら歩いて行った。
「あたしたち2人しかいないのに、なんでこんな屋敷に住んでるんだろ?」あたしは、ふわふわの枕の下に手を埋めながら、満足そうにため息をついた。
「だってさ。」
「だって?」
「だって。」
O..kay?
あたしは目を閉じて、眠りにつこうとしたとき、ドアベルが鳴った。
「クロエに違いない!行ってくる!」あたしは立ち上がって、階段を駆け下りた。
キッチンを通って、りんごをいくつか掴んで、ドアに向かって走った。鍵を開けて、ドアを開けた。
「ハーイ、みんなー」そこに誰もいないから、あたしは言葉を止めた。
近所の子供たちが遊んでるだけかな。
でも、問題は、あたしたちは近所に住んでないってことなんだよね。
あたしは周りの開けた場所を見て、子供たちか、少なくとも誰かを探した。
涼しい風が吹き、カラスが鳴いた。
この屋敷には何かおかしいことがある、信じて。
ごくり、あたしはドアを閉めて、階段を上った。
一体全体、あれは何だったんだ?
廊下を歩いていて、リードのドアが開いていないことに眉をひそめた。
あいつ、偽善者野郎。
あたしは彼のドアを開け、文句を言おうとしたとき、彼のキャビネットからドンドンという音がして、「エミリー!」って誰かが叫んでたんだよ。
な、何だよ、一体?!