第40章 ショットと生意気さ
あたしはすぐに床に倒れ込んで、心臓がすごくうるさくドキドキしてるのがわかった。
もし今日死ぬことになったら、あたしに会いに来る人に、アイスクリームのバケツとCSIのコンプリートシリーズを持ってきてって伝えて。
大きな音を聞いて、あの『バン!』って音が、ただのドアがバタンって閉まる音とか、誰かの着信音みたいな『バン!』じゃないってわかったんだ。映画とかゲームで聞くようなやつだよ。銃とか使うやつ。
「マジで何なんだよ?このクソ野郎ども!」 みたいな声がアダムから聞こえて、そっから数えきれない銃声が同じ方向からバンバン聞こえ始めた。
フッ。アダムがいてくれてよかった。
待って?フランコは?
あたしは大きく息を吸い込んで、振り返って、おじいちゃんの方を見て、「フランコ!?」
目に映るのは赤。赤。赤。赤くてヌルヌルした液体が胸から流れ出てる。
あたしは、自分が口にするとは思ってもいなかった言葉を呟いた。「おじいちゃん。」
人生で初めて、自分がどうなるかなんてどうでもよくなった。純粋なアドレナリンが血管を駆け巡ってるのを感じて。
彼のそばに這い寄って、涙がこぼれた。「こんなことしないで。」あたしは彼の頭を膝に乗せて、囁いた。「おまえ、あたしの人生に現れたばっかりじゃないか。勝手に現れて、何年も前みたいに、さっさと去るなんてこと、できるわけないでしょ。」
あたしは、何年も前に高校で習った応急処置を始めた。ありがとう、ミズ・イヒルキタ。
彼は少し笑って、唇の両側にシワができた。「あたしを老いぼれ呼ばわりするのは許さないぞ。」
「そして、あたしの前で死ぬのは許さない。」
「死ぬことと侮辱することは全然違うだろ、エミリー。」
「死にかけのくせに生意気言うなよ。」 あたしは顔をしかめた。「ずるい。おまえ、今、完全に弱ってるんだから。あたしは人の弱みに付け込んだりしないんだから。」
ついに銃声が止んで、後ろに何かの気配を感じた。
「エミリー、ミスター・サンダースをあっちに運ぶの手伝ってくれ。」 アダムはドアのすぐ横の壁を指した。
「マジで言ってんの?」 あたしは鼻で笑った。「あたしのおじいちゃんを囮にする気?あんた、マジで非常識!」
「あいつは俺のボスなんだよ、小娘。」 彼はフランコの腕を掴んで、そこへ運んだ。彼は壁に手を当てて、バーン!壁が開いた。どこかへ続く通路が現れた。
「行こう。」 彼は唸った。
あたしは彼らに向かって走り、最終的に壁の中に入った――というか、壁の代わりに魔法のように現れたドアだね。意味わかる?
中に入るとすぐに壁が閉まり、松明が灯されて、通路の奥へと導かれた。
こんな怖い感じのダンジョンみたいな通路の外は、めっちゃハイテクだったりするんだよね。
ちょっと待って。「彼の状態的に、そんなに遠くないとこに向かってるって言ってよね。」 あたしはおじいちゃんを指して腕を組んだ。「血が干からびるか、あたしが老衰で死ぬかのどっちかだよ。」
アダムはあたしを睨んだ。彼は松明を1つ引っ張り出して、ターダ!床が手すりに変わって、あたしがマインクラフトで見たようなカートが目の前に現れた。
あー。
「お姫様、乗って。おじいちゃんが血を全部出しちゃうか、あたしがうっかりおまえを殺して、おまえが死ぬ前に。」
あー。