最終章
町を支配してから一週間、マジで最高だったんだよね。あの夜は、とんでもないパーティーを開いたんだ。パックの家から町の中心部まで、ずーっと盛り上がってた。町の人たちが、パックのメンバーが通りを歩くことにビビるかと思ったんだけど、全然違った。みんな、喧嘩とか恐怖が終わって、ただただ嬉しそうだったし、お父さんまで笑ってたんだから!
今日は、町とパックを分ける境界線を動かす日なんだ。これで、町のこの部分はパックの一部になるってわけ。コーディによれば、これで国内最大のパックの一つになるんだって!コーディはすごいことだって言ってたけど、俺はまだパックのこと勉強中だからよくわかんないんだよね。
イーサンは昨日、病院から退院したんだ。医者の言う通り、徐々に全快に向かってるみたい。お母さんとお父さんも、やっと話せるようになったみたいで、まだ道のりは長いけど、少しずつ進んでる感じ。町の中央にはみんな集まってて、パーティーする口実には事欠かないよね!コーディは、パックの新しいメンバー全員に向けてのスピーチを終えようとしてて、俺は彼の隣に立って、群衆を見渡してた。
こんなことになるとは、あのすべてが始まった時には考えもしなかったよね!俺は絶対そうだった!でも、これ以上の最高のエンディングは想像できなかったよ。一つ気づいたことがあるんだ。
敵と番になるのも、悪くないかもね。
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トリスタンは、クリニックから出て新鮮な空気を吸い込む。クリニックに入ってから初めて外に出たみたいで、気持ちよさそうだった。
「それで、トリスタン、退院したけど、これからどうするんだい?」医者の一人が階段の一番下にいるトリスタンに尋ねると、トリスタンは彼を見上げてクスクス笑った。
「やりたいことは一つだけ。エリカを取り戻すこと」
~~おしまい~~