第69章
アヴィラの一人称。
ベッドで横になってたら、窓から日が差し込んできて、もう起きるのダルくてさ。今日は学校行かないことにしたんだ。家にいて、代わりに吸血鬼のことでも調べてようかなって。
だって、最近それが一番の興味なんだもん。
おばさんは昨日の夜も帰ってこなかったし、電話もかけてこないし。もう、彼女の態度にはうんざりだよ。あたしがお母さんの代わりに大人のフリしてんのも辛いし。
スマホがピン!って鳴って、カミラからのメッセージだってわかった。
『アヴィラいる?』
『いるよー。来る?』
『そんなの聞くまでもないじゃん!今向かってる』
『わかったー』
プラス、誰か連れてくるみたいだし…
『誰か?誰なの?』
返信こないから心配になって、二重で送っちゃった。
『カミラ、誰連れてくるの?!!!!』
マジでこのビッチ、メッセージ見てるのに返信してこないんだよね。弟とか連れてきてないよね?マジで今、キレそうなんだけど。あたしが会いたくないの知ってて連れてくるとか?
ベッドから起きてシャワー浴びた。もしアイツが来るなら、ボロボロの格好で会いたくないし。
違うラウンジウェアに着替えた。パーカーとスウェット。快適だし、カミラが何企んでるにしても、これが一番。
1時間くらい経ったとき、建物の前に車の音が聞こえた。会社の人たちにしては多すぎ。
「みんな、入ってー」ってカミラの声が寝室から聞こえた。
ゆっくり階段を降りてリビングに行くと、そこに立っていたのはカミラ、チャンドラー、ミッチェル、それに知らない女の子が2人。
「ハーイ?」って、ちょっと不安げに言ってみた。
「よお、久しぶり!」ってチャンドラーが言った。
あたしをハグしに来たんだけど、2人の女の子はあたしに手を振ってる。ミッチェルはあたしに微笑んだんだけど、目はカミラのことしか見てない。それがいいんだよね。
「やあ、アヴィラ!」ってカミラがあたしをハグしにきた。
「あたしの家に誰連れてきたの?」って小声で聞いた。
彼女はあたしに笑って言った。「知り合いよ。あなたとあたしがめっちゃ長い話をするために、ここにいるの」って、あたしをじっと見てた。
あたしは彼女に目を丸くした。「話すことなんて、別にないじゃん」って言った。
「そんなことないわよ、プリンセス」って、彼女は皮肉っぽく言った。
その呼び名に笑っちゃった。あたしがプリンセスじゃなくて、ただのペーソだとしたら。全然そう感じないし。
「いい家ね」って、女の子の一人が褒めてくれた。
「ありがとう…」って、あたしは言葉を濁した。
あたしが名前を聞いてるってわかったみたいで、彼女は教えてくれた。
「リサよ。こっちはラケル」って、彼女は隣にいる女の子を指した。
「会えて嬉しいわ」って言って、微笑んだ。
あたしも微笑み返した。彼女たちはすごく感じが良いし、ビッチでもなさそうだし。
「ゆっくりしてて」ってあたしは言った。
「ありがとう。何か食べるものとワインも持ってきたわ」ってラケルが言った。
「もうあなたたちのこと好きになったわ、ありがとう」って、あたしは食べ物とワインを受け取りながら、お礼を言った。
「最近、何してたの?」ってチャンドラーが聞いた。
「別に何も。どこ行っても、問題ばっかりついてくる感じ」って、あたしは答えた。
「学校であったこと、聞いたよ。ローハンと別れたんでしょ?元カノのせいで」ってリサが言った。
「元カノ?」ってあたしは聞いた。あたしにとって、これは新しい情報だった。あの彼女のこと?ローハンが何かあったオオカミのこと?じゃあ、今の彼女はオオカミじゃないのに、また元に戻るんだ。
「知らなかったの?学校で嫌なやつで、メリッサと大親友だったんだよ」ってカミラが言った。
「知らなかったけど、もうあたしの問題じゃないし」って、あたしは言った。
正直、もうそうでもない。もしローハンが元カノのところに戻るなら、あたしはそれでいい。だって、もう彼とは何もしたくないんだもん。あたしを何度も傷つけたし。
「そう…」ってカミラはあたしを見て言葉を濁した。
あたしがクールに振る舞ってるって信じてないんだよね。それは仕方ない。だって、あたしが二度目のチャンスの相手に出会ったこと、知らないんだから。
「それで、ワイングラスはどこにあるの?あたしが取ってくるわ」ってラケルが聞いた。
「あ、あたしが取ってくるよ」ってあたしは言った。
あたしがキャビネットを探してると、彼女はシンクのところに立ってた。
「ローハンとのことは、ほんとにごめんね。ソフィアはずっと嫌なやつだったし、あなたがローハンと付き合ってるってわかったら、またちょっかい出してくると思ったわ」って彼女は言った。
「もう全然気にしてないよ。彼がまだ彼女のこと好きなんだと思うし、それはそれでいいと思う。ありがとう」って、あたしは彼女に微笑んだ。
「それでいいと思う。男なんてセックスとハードワークのためだけだもんね」って彼女は言った。
あたしは彼女の発言に大爆笑した。「じゃあ、あなたはそっちの趣味?」ってあたしは聞いた。
「うん、女の子の方が男よりずっと扱いやすいって学んだから」って言って、ウィンクしてきた。
「面白いね、好きだよ」ってあたしは笑った。
彼女は肩をすくめてグラスを指した。「どうする?」
「お願い。ワイン飲むの楽しみ!」ってあたしは唸った。
「あなたの方が私たちより必要そうだけど」って彼女は言った。
「あー、あなたはまだ全然わかってないよ」ってあたしは言った。
ワイン飲んで、彼女たちとダラダラするのもいいかも。男ってほんとバカだよねーとか、そういうティーン向けの話題で話してると、大人っぽい考え事から気が紛れるかもしれないし。
「入ってー!」って、彼女はグラスを持ってリビングに戻った。あたしは二つ目のグラスを持って、一緒に出た。
「あんたら、そこで何してたん?」ってチャンドラーがあたしらに眉毛をひそめてきた。
ラケルがチャンドラーの頭を叩いたので、あたしは笑って彼に目を回した。
「バカじゃないの」ってあたしは彼に言いながら、まだ笑っていた…