第19章
ミゲルのPOV
「ベン?」ゆっくり尋ねた。
「ベンって誰?なんであいつがランチに誘うんだよ!」止める前に思わず叫んじゃった。
エルバは怯んで、フルールは私を見た。
「ミゲル、どうしたの?なんでそんなに怒鳴るの?」フルールが聞いた。
「ベンはただの友達」エルバも付け加えて、私はため息をついた。
「ごめん、ちょっとイライラしちゃったんだ。怒鳴るつもりじゃなかった」って言って、部屋に向かった。ベッドに座って、髪をかきむしった…
あーあ!
なんであいつがランチに誘っただけでこんなにイライラしちゃうんだろう。別に私が彼女のものってわけじゃないのに、最近の自分がおかしい。
なんか胸騒ぎがして、それは怒りじゃなかった。
もしかして、嫉妬?
エルバのPOV
フルールがキッチンに向かい、私は自分の部屋に行った。ベッドにバッグを置いて、深呼吸した。
ミゲルがあんなに怒鳴るなんてビックリしたけど、ただの気分かな。
彼はいつも私に特別な気持ちをくれる。最初は彼のルックスのせいだけだと思ってたけど、違うんだ。この気持ち…彼が近くにいると心臓がドキドキする。
これって、何?
着替えを済ませて、リビングに戻った。青いショートパンツにダボっとしたTシャツ。
フルールとミゲルがそれぞれ別のソファに座っていて、私はフルールの隣に座った。
「もう食べたの?」フルールに聞いた。
「うん、あなたも食べる?」彼女が聞いた。
「ううん、夕食まで待つ。お腹いっぱいだから」って言った
「ベンってあなたの病院のスタッフなの…」ミゲルが突然尋ねた。
「そうよ、ドク・ステフのいとこ」フルールが言った。
「マジで?」ミゲルが聞いた。
「うん…会話の中でそう言ってた」って割り込んだら、ミゲルの視線が刺さって、すぐに後悔した。
怒ってるのかな?
「別にあなたに話しかけてたわけじゃない。フルールに聞いてたんだ」って言われて、すぐに傷ついた。
「ミゲル、それひどいよ」フルールが叱った。
「ううん、大丈夫。ミゲル、邪魔してごめんね」って言って、立ち上がって部屋に戻った…
ドアを閉めて、ベッドに座ってぼーっとしてた。
なんであんな態度取るんだろう…今まで私に対してそんなことなかったのに、何が原因なんだろう?
数分考えて諦めて、読んでた小説を再開した…
そのまま寝ちゃって、フルールに起こされて夕食を食べた。
「うわ、遅かった」って言って、フルールについてダイニングルームに行った。食事中もミゲルのことばかり見てたけど、彼は私を見ようとしない。
食べ終わって、私が食器を洗うことになった。ミゲルはテーブルを拭いて、フルールは私たちに「おやすみ」って言った…
食器をキッチンに持って行って片付け始めた。沈黙が辛い。ミゲルが一緒にいるのに話してくれないんだから。
いつも仕事しながらおしゃべりしてるのに、私が何か悪いことしたのかな?
「ミゲル」って呼んだら、彼は私の方を向いた。
「私、なんかした?」って尋ねた。
「してないよ」って言って、またダイニングテーブルを拭き始めた。
「じゃあ、なんでそんな態度なの?」って聞いたら、彼の顔が寂しそうになった。
「ごめん、エルバ。ただの気分だよ」って言って、私に近づいてきた。
「そうなんだ。私に話しかけてくれないから、何が悪いのかずっと考えてたんだ」って言った…
「ごめんね。あなたとフルールが食べるように、俺はちょっとしか食べなかったんだ。でも、あなたたちはもう食べたって言うから、ちょっと傷ついたんだ」って言った。
「あー…ごめんね、ミゲル。もうお昼は食べないって約束する。もし食べても、あなたの分はちゃんと食べるから。そんなに怒ると思ってなかったんだ。お昼食べなければよかった…ごめんね」って謝った。
「マジで?…じゃあ、もう職場でランチ食べないの?」って聞いて、私は頷いた。
「うん、食べない」って言ったら、彼は微笑んだ…
私のミゲルが戻ってきたみたいで嬉しい!
えーっと…私のミゲル?…笑
ミゲルと私は、数時間おしゃべりして「おやすみ」って言った。子供たちに明日は歌を歌うって約束しちゃったのに、どんな歌を歌えばいいのか全然わからなくて困ってるって彼に話した。
彼は私を図書館に連れて行って、いくつかの歌集を選んでくれた…子供たちとの約束を守ることができて本当に嬉しかった。
お礼を言って、彼は他の面白い小説も紹介してくれて、2冊もくれた。彼の許可なく1冊持ってきちゃったことを伝えたかったけど、また怒られるのも嫌だったから言えなかった。
彼は本当にいいやつだし、好きだ。
パジャマに着替えて、毛布に潜り込んだ。ミゲルがくれた歌集を取り出して読み始めた。そしたら突然、今日の午後に聞いたあの声のことを思い出した。
あんな素敵な声って、誰のもの?
かすかに聞こえてた声だったけど、私のなにかを掻き立てるものがあった。
でも…なんであの声は、私たちが家に入ると止まるんだろう…
まあ…偶然かな。
ぐっすり眠ってしまった。
**次の朝**
朝食を済ませてから、フルールと私はミゲルに「さよなら」って言って、病院まで歩いた。長い間おしゃべりしながら。
フルールと別れて、私は自分の病室に入った。
「おはよう、チルドレン」って言って、バッグをデスクに置いた。
「おはよう、エルバ」って、みんなが笑顔になった。
「昨夜はどうだった?」って聞いたら。
「元気だったよ、エルバ」って、みんなが一緒に言った。
私は座って、本をきれいにデスクに並べた…
子供たちは病室で遊んでいて、私は彼らの様子を見ていた。
*
すぐに朝食が運ばれてきて、私はそれを彼らに配った。
食べ終わって、食器をカゴに戻して、クックのために置いておいた。
「エルバ、今日歌うって約束したよね」って、ミッチが言った。
「うん、じゃあみんなベッドに座ってて」って言って、みんなが私の顔を見つめながら、自分のベッドに駆け寄った。
私は喉を鳴らした…ああ!自分の声がどんな風になるか、全然わからないけど、彼らとの約束を守るためには歌わなきゃ。
歌い始めた…
遠く遠く 牛飼い
明るく明るく 織り姫
細く細く 美しい手で織る
カタカタカタ 彼女の機
天の川 浅く澄み渡り…
…
歌い続けると、自分の声が耳に心地よく聞こえてきた…新しい情熱を持って大声で歌い始め、いつの間にか目を閉じていた。歌は口からスムーズに流れ出てきて、「わあ」という声が聞こえたけど、目を閉じたまま歌い続けた。
歌い終わって、やっと目を開けた…
え!
ほとんどのスタッフが病室にいて、ベンとフルールを含めて、驚いた表情で私を見ていた。ちょっと恥ずかしい…
やばい!みんな私を見てたんだ…しかも私は目を閉じて、バカみたいに歌ってたんだから。
うわーん
「わあ」
「やめないで」
「あなたの声、すごい」
「感動した」…みんなが一緒に言って、フルールは私に親指を立ててくれた。ベンは私にウインクした。
「ありがとう」って笑顔で言ったけど、自分の声があんなに素晴らしいってことにまだ驚いてる。
「エルバ、最高の声だよ」って、ミッチが言って、他の子も頷いた…
毎日聞いている素晴らしい声が、私の声よりずっといいのに…みんなに聞かせてあげられたらな。
みんなが去って、フルールとベンだけが私に近づいてきた。
「うわー、あなたの声、すごいわね」フルールが言った。
「うん…今まで聞いた中で最高の声だよ」ベンが言った。
「ありがとう…変な話だけど、自分がそんなに歌が上手だって知らなかったの」ってため息をついた。
「まさか、すごい声だってこと知らないの?」ベンが聞いて、私は頷いた。
「歌わないの?」って聞いた。
「うーん…歌わないの…歌えないの」ってどもってしまった。
「普段は歌わないのよ」フルールが代わりに答えてくれて、私は頷いた。
緊急事態で呼ばれて、二人は去った。
一つだけ確かなことがある。音楽は私の過去と関係がある。
でも…やばい!
なんで何も思い出せないんだ…お願いだから、何か一つだけでも。
私は苛立ちながらデスクを叩いたら、子供たちが私の方を見た。
「エルバ、どうしたの?」ってミッチが聞いた。
「う…うーん」って言って、頭をかきながら、無理に笑顔を作った。
「ドク・ベンが好き?」って彼女はニヤニヤして、みんなが「ドク・ベンが好き?」って歌い始めた。
え!
ステプスィー❣️
続く
読んでくれてありがとう
笑