CHAPTER 28
エルバのPOV
デイジーが突然、ミゲルの頬にチュッてして、あたしはムカつきがこみ上げてきて、いつからかそいつらに向かって突進し始めてた。
ハッとして止まった。なんか我に返ったっていうか、考え直し始めた。
一体あたし、何がしたかったんだ?
デイジーって、マジでドラマチックじゃん。ミゲルはあたしの彼氏だって、他の人にアピールしたいから、わざとああやってるんだろーし、あたし、何のためにケンカ売ろうとしてんだろ。
むしろ、あんなとこまでついて行ってるミゲルに腹立つわ。でも、デイジーが無理やり連れてったんだろうな。ミゲル、マジで出かけるの好きじゃないし。
それにしても、ミゲル、めっちゃかっこよくなってるし。
一体、あいつら何してんだろ?
ウェイトレスたちがも、ミゲルに群がって、自分をアピールしまくってるし。
「かっこいいー!」ってみんなで騒いでるし。
マネージャーが、うるさいからって女の子たちを追い出したけど、カフェテリアはめっちゃ注目浴びてるし。
ミゲル、無理に笑顔作ってるけど、めっちゃ居心地悪そう。
あーあ…可哀想なミゲル。
「エルバ、ミゲルは可愛いけど、あたし待たせてるんだけど」ベンが、あたしの思考を遮った。
「あ、ごめん、ベン。フルールの弟なんだ」あたしは言った。
「マジで?」ってベンが聞いてきた。
「うん、挨拶しに行こう」あたしはそう言って、ベンの後ろをついて、あいつらのテーブルに向かって歩き出した。
「やあ、ミゲル」テーブルに着くなり、あたしはそう言うと、ミゲルは顔を上げてあたしを見て、一瞬笑顔になったけど、すぐに消えた。あたしの横にベンが現れて、あたしの首に腕を回してきたから。ベンがあんなことするの、今までなかったから、ビックリした。
ベンの手を振り払いたかったけど、そうしたらベンを困らせることになるから、やめた。
「やあ、エルバ。このレストランっていうか、カフェテリアって、あんたの病院の近くなんだろ?だから、ここにいるのは別に驚かないよ」ミゲルが言った。
「うん…こっちは、ベン。フルールが話してたドクターよ」あたしはそう言って、無理やり笑顔を作った。
「ベン、こっちはミゲル。フルールの弟」あたしは言った。
「あ、どうも、ベン」ミゲルが言った。
「どうも、ミゲル」ベンも言って、二人は握手した。
「仕事中にランチしに来るなんて、プロらしくないわね。それに、あんたの病院はスタッフにランチ提供してるんでしょ?」デイジーが、ニヤニヤしながらあたしに言った。
あたしはデイジーを睨んだ。
「あたしに言えよ。あたしが誘ったんだし。それに、二人でここでランチするのは初めてじゃないんだから」ベンが言った。あたしはミゲルの目が大きくなった気がしたけど、すぐに消えた。
「へえ、つまり、二人でランチしに来るのは初めてじゃないってこと?」デイジーが聞いた。
「うん」ベンは言った。
「わあ、いいカップルになりそう」デイジーはそう言って笑った。
「違う…」あたしは言いかけた。
「こちらこそ」ベンが遮って、あたしが返事する前に、あたしをテーブルに連れて行った。
くそっ!
ミゲル、今どんなこと考えてるんだろ…あたしはそう思いながら席に着いた。
ウェイトレスが、注文を取りに来て、ベンはいつものやつを頼んだ…彼女は去って行った。彼女は、あたしにウインクしたり、お尻を振ったりしなかった…まあ、ミゲルがいるからね。
「あの女の人、あんたのこと嫌いみたいだね」ベンが言った。
「うーん…しばらくはあたしらと一緒にいることになるよ」あたしは言った。
「おー、マジで?」
「うん」あたしはミゲルの方を見ないようにしながら言った…あたしは、実はあいつらのテーブルに背を向けてるんだけど。ウェイトレスが注文を持って戻ってきて、ベンは食べ始めた。あたしは、クッキーをつまみながら飲み物を飲んでた。
「クックの料理、めっちゃうまくなったね。朝ごはん、すっごく美味しかったよ」あたしは言った。
「マジで?」ベンが聞いた。
「うん、料理教室とか行ってて、すごい役立ってるんだって」
「まあ…あたしは食べないから、味は知らないけど」ベンは言った。
「あー」あたしは頷いた。別に会話する気分でもないし…ミゲルがいるから、ドキドキが止まらない。
そして、あたしの心臓だけじゃなくて、他の女の子たちも、ミゲルから目が離せないはず。
「フルールの弟、マジでイケメンだね」ベンが言った。
「もちろん」あたしは言って、我慢できずにニヤッとした。
「うん、そうだね」あたしはもう一度言って、ミゲルの方を向いた。目が合って、あたしは微笑んだ。でも、ミゲルはすぐに顔を背けて、あたしは彼の目に少し怒りが見えた…あたしはまた飲み物の方を向いて、考え込んでしまった…
デイジーのせいでイライラしたのかな?それとも、あたしのせい?ミゲル、イライラしてる時だけ、あんなことするんだよな。
デイジー、どうやってミゲルをここに来させたんだろ。
「エルバ」ベンが呼んだ。
「え?」あたしは彼の方を見て、彼はもうほとんど食べ終わってた。
「…ミゲルのこと、好きなんだね」ベンが言った。
「うん…ミゲル、大好きだよ。いい人だし」あたしは言った。ミゲルが何が言いたいのか分かってたけど。
「いい天気だね」あたしは、ベンが始めようとしてる議論を避けようとした。
「うん、そうだな。でも、早く湿度が高くなってほしいよ。そうすると、すごく寒くなくなるから」ベンは笑った。
「湿度?」あたしは、ミゲルの病気が湿度が高い時にだけ出るのを思い出した。
「うん、湿度大好きだよ」ベンが言った。
皮肉なもんだな…ミゲルが一番嫌いな天気が、ベンの好きな天気だなんて…
「湿度って、なかなか上がんないよね」あたしは言った。
「今日の3時には湿度が高くなるらしいよ…楽しみだな」ベンはそう言って笑って、あたしの目は見開かれた。
「え?」あたしは、壁掛け時計を確認して、息を呑んだ。
「2時55分」
マジかよ…
ミゲルの病気だ!!
あと5分しかない!!!
早くミゲルをここから連れ出さなきゃ。
あたしは立ち上がって、ミゲルのテーブルに走った。
「ミゲル!」あたしは大声で呼んだ。
「何?」彼は聞いた…あたしの目にはまだ怒りの表情があったけど、今はどうでもいい。
「ミゲル、ここから出なきゃだめ!」あたしは急いで言った。
「なんでだよ?」デイジーが、あたしを睨みながら聞いてきた。
マジかよ…2時56分
「ミゲル、行こう」あたしは言って、ミゲルを引っ張って立たせた。
「どこにも行かせないわよ」デイジーはそう言って、ミゲルをあたしから引き離そうとした。
あたしは彼を引っ張ったけど、デイジーは彼をあたしから引き離した。
「ミゲル、お願い。今すぐ出なきゃだめなの」あたしは言った。
「なんで?」ミゲルは困惑した顔で聞いた。
「ただ、家に行こう。全部話すから」あたしは言った。
ミゲルはデイジーの手を振り払って、あたしについてこようとした。
デイジーは彼を引き戻して、座らせようとした。
マジかよ…
2時58分
あと2分!
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Stapsy ❣️
続く