序章
~~愛があった場所にしか悲しみはないんだ~~
オニカの視点....
今日は夜中にビクって目が覚めた。めっちゃ汗かいてる。手のひらも、悪夢の後遺症でちょっと震えてる。アレックスがめっちゃ泣いてるのが聞こえて、ハッとした。私も大声で叫んじゃったんだ。何度もあったように、静かに寝てたアレックスを起こしてしまうくらい。
すぐにアレックスを膝の上に抱っこして、落ち着かせようとした。彼を落ち着かせて、大丈夫だって言って安心させるのに、30分近くかかったかな。やっと私の指をぎゅっと握りしめて、誰かに私から奪われるのを恐れてるみたいに、眠ってくれた。それを考えるだけで、ゾッとして震えが止まらない。
自分を慰めようとした、落ち着かせようと。でも、心の底では分かってる。アグスティンに見つかったら、また地獄のような生活が始まるんだって。
'今この瞬間、あなたを一番憎んでる。今までで一番。心の底から憎んでる。
子供を苦しめるのはやめて。このクソ野郎。
でも、それ以上に、こんな弱虫な自分が嫌い。逃げた後でも、あなたのことを忘れられないなんて、こんなに大変だとは思わなかった。あなたから何マイルも離れてるのに、あなたはまだ私の頭から離れない。昼も夜も。
でも、子供だけはダメ。お願い、子供だけは。アレックスを怖がらせてるし、これが一番つらいんだ。
息をするたびに、血が流れる。
時間が経つごとに、私の中で何かが死んでいく。
アグスティン、あなたを許すことはない、って誓った。