第17章
「わかんないけど、たぶんジェミニはそう思ってる。あいつじゃなくて、あの子のこと」 レイトンはストライダーのこと、めっちゃ長いこと知ってるから、ストライダーが謎かけ好きなのはよく知ってた。そのアルファは、ストライダーが過去に仲良くしてた誰かのことを企んでるって言いたいんだって理解したんだ。
「ジェミニのそばにいて、どこにも一人で行かせないようにしてくれ」 ストライダーはうなずいて、それから消えた。
ジェミニはリビングでテレビ見てたら、ストライダーが入ってきた。
「俺が、しばらくお前のボディーガードってことになるみたいだね」 って言って、ジェミニがテレビ見るの邪魔したから、むかついた。ジェミニはストライダーのこと好きじゃないけど、友達になろうと努力してて、笑顔になった。
「いらないんだけど、ありがとう」 って、腕に寄りかかった。
「そんなこと言っても、仕方ないんだ。お前は自分のこと守れないんだから」 って、ストライダーは目を回して、ジェミニの隣に座った。ちょうどその時、ジェミニに電話がかかってきた。
「もしもし?」 って、相手の声が聞こえた。
「もしもし、ジェミニ? ジェニファーだよ」 って、ジェニファーの声にジェミニはニッコリした。
「あ、やっほー! まさか電話してくるとは思わなかった! どうして私の番号知ってるの?」 ジェニファーはちょっと笑った。
「めっちゃ酔っ払ってて、私に教えて、電話してって言ったんでしょ」 ジェミニは笑うしかなかった。ストライダーは会話を聞こうと近づいた。
「誰と話してんだ?」 って、ストライダーが叫んだから、ジェミニはさらにイライラした。
「明日会えないかなって思って」 って、ジェニファーが頼んできたから、ジェミニは断れなかった。本当にこの場所から出て、誰かと話したかったんだ。
「いいよ、もちろん」 ジェニファーがありがとうって言って電話を切った。
「誰と話してたんだって聞いてんだよ」 ストライダーは引いた。
「ジェニファー、ロバートの奥さん」 ストライダーは考えて、うなずいた。
「もし彼女に会いに行くなら、ダメ」 ジェミニは顔をしかめた。
「なんでよ、友達なんだから」
「そうだけど、レイトンが一人で行かせちゃダメだって」 ジェミニは立ち上がり、腕を組んだ。
「まず、私は行くし、彼が気に入らなくても、だよ。それから、一人で行く」 ストライダーも立ち上がった。
「行くなら俺も一緒に行く。俺はお前のボディーガードなんだから、どこへでもついていかなきゃいけないんだぞ」
「ボディーガードはいらないって言ってるの! 私は大丈夫だから」 ジェミニはムカついて、そっぽを向いた。
「ジェニファーの結婚式でみたいに? それともアンドレアと喧嘩したときみたいに?」 ジェミニはストライダーを見て、ちょっと恥ずかしくなった。
「酔ってたし、誰だか分かんなかったんだもん! 知らない人と喧嘩しろって言われても困るでしょ」 そのベータはため息をついた。
「俺は命令に従ってるだけなんだよ。別に人のお世話するのが好きなわけじゃないし、断れないのも知ってるだろ」 ジェミニは分かってたけど、ストライダーにいつも見張られてるのがやっぱり気に入らなかった。
「分かったわ」
しばらくして、夕食の後、レイトンは自分の部屋に行ったし、ジェミニもそうした。レイトンの部屋に行ったり、そこで寝たりする気分じゃなかったんだ。
次の日、ジェミニはジェニファーとレストランで会うことにした。ストライダーも一緒だった。
「あ、やあ…」 ストライダーを見たジェニファーは言葉を詰まらせた。
「ジェニファー、こっちはストライダー。残念ながら、一緒なんだ」 ジェニファーはちょっと居心地悪そうにうなずいた。二人の女の子は一つのテーブルに座り、ストライダーは少し離れたところに座った。
「いつも一緒なの?」 ジェニファーがささやいた。
「うん、新しいボディーガードなの」 ジェニファーはニッコリした。
「かっこいいね」 ジェニファーはささやいて笑ったから、ジェミニはびっくりした。
「なんで呼んだの?」 ジェミニは話題を変えた。
「ただおしゃべりしたかったの。家にいると退屈だし、ロバートは許可なしじゃ行かせてくれないの」 ジェミニは彼女の気持ちが分かって、ため息をついた。
「過保護なんだね」 ジェミニは飲み物をすすり、ジェニファーはうなずいた。
「でも、心配なことがあって。彼はよく出かけてて、帰ってくるとお酒臭いの。浮気してるかもしれないんだ」 ジェミニは笑った。
「え? 結婚したばっかりなのに? 考えすぎだよ」 ジェニファーは頭の中のネガティブな考えを止めた。
「ジェミニは? どうなの?」
「レイトンもあんまり家にいないけど、まだ大丈夫」 ジェニファーの人生とジェミニのは似てて、お互いを理解しやすかった。
「そういえば、レイトンとまだ結婚してないんでしょ? どうして?」
「たぶん、タイミングを待ってるんだと思う」 ジェニファーは、お互いを知ることは大切だって分かったけど、彼女とロバートはすぐ結婚したから、事情が違った。
「ただ心配なのは、レイトンとはまだ体の関係がないこと」 ジェミニはため息をつき、ジェニファーは息をのんだ。
「それはまずいよ! 大問題だよ。体の関係がないと、愛がないって、みんな知ってるよ」 ジェミニはそんなこと認めたくなかったけど、分かってた。
「分かってるけど、彼は否定するの」 ジェニファーはさらに息をのんだ。
「彼があなたに興味をなくす前に、何かしないと!」 ジェミニはそうなりたくなくて、必死だった。
「どうすればいいの?」 って、ジェミニは既婚者の女の子に聞いた。
「男の心をつかむには、胃袋からって言うから、すごく美味しいものを作って、それから誘惑してみて」 ジェミニはそう考えたけど、バカみたいに聞こえるけど、試さなきゃいけないし、そんなに料理上手じゃないんだよね。